2012年01月29日

470ジュニアワールド開幕

 1月28日、ニュージーランド・タカプナ。2012年470級ジュニア世界選手権が開幕しました。出場するのは、国内選考で代表を獲得した土居一斗/磯崎哲也(日本経済大)、今村亮/外薗潤平(日本経済大学)、女子に波多江慶/畑山絵里(日本経済大学)、波田地由佳/牟田絢美 (明海大学・鹿屋大学)の男子2、女子2チームです。今年のワールドは五輪イヤーの影響なのか、男女合わせて31艇(男子21艇:女子10艇)と予想外に参加艇数が少ないため、スタートは1フリートの男女同時スタートとなりました。順位は男女で分けられているので、メダルレースは開催されます。(レポート・写真/JSAFオリ特・中村健一)

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世界選手権へ挑む日本チーム。がんばれ!

◎第1レース
コース:I3(インナー3周)
上マーク:190度(振れ幅175度〜210度)
風速:13〜16ノット
 南の風、35度のシフトが入る非常に難しい海面でレースが行われました。潮も強く、2回のゼネリコをしたのちブラックフラッグ掲揚、オールフェアでスタート。見た目は右海面がよく見えましたが、最終的に伸びてきたのは左海面奥で、日本チームは中位の戦いとなりました。振れを使って順位を上げてきたいところでしたが、そこは世界選手権だけにしっかり押さえ込まれ、順位を上げることができませんでした。

◎第2レース
コース:O3(アウター3周)
上マーク:180度
風速:11〜16ノット
 気持ちを切り替えて第2レースに臨みました。各艇ともに良いスタートで上位を占めての上回航、アウター2周目に差し掛かったところでサイドマークが流れ出し、無情にもN旗が掲揚され、レース延期となってしまいました。

 再スタートでは、今村/外薗が上マーク3位回航、他チームは中位回航。期待を持たせましたが、シフトに合わせ切れず、各艇とも順位を落としてフィニッシュしました。

 予選シリーズ初日は、非常にむずかしい海面でしたが、トラブルもなく、2レースを終えることができた事は良かったと思います。明日は中風の予報です。日本DAYになるようがんばっていきます。

◎470級ジュニア世界選手権 第2レース終了時
男子(参加21艇)
11位 土居一斗/磯崎哲也 8-12
14位 今村亮/外薗潤平 15-8 
女子(参加10艇)

5位 波多江慶/畑山絵里 8-4 
9位 波田地由佳/牟田絢美 9-6

◎2012 470 Junior World Championship
http://www.470sailing.org.nz/470JW%27s/news.html

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2012年01月28日

同志社ウィーク実施要綱

 3月16〜18日に琵琶湖・柳が崎ヨットハーバーで開催される「第30回同志社ウィーク」の実施要綱が発表されました。本大会は、全日本スナイプジュニア(スナイプ西半球選手権選考)が併催されるビッグイベントとなります。スナイプ級は、世界選手権とリージョナル選手権(日本は西半球に所属)が交互に開催され、今年は西半球選手権が11月19〜25日にアルゼンチン・ブエノスアイレスで開催されます。くわしくは各実施要綱(申し込み用紙あり)を御覧ください。今年は、インカレが琵琶湖開催ということもあり盛り上がりそうですね!(BHM編集部)

同志社ウィーク実施要綱(Word file)
全日本スナイプジュニアレース公示(Word file)

◎同志社ウィーク実施要綱(抜粋)
場所:滋賀県立柳ヶ崎ヨットハーバー
期日:3月16〜18日
競技日程:
3月16日
 プレレース 12:30〜
 講習会(同志社艇庫)17:00〜
 (※講習会会場でのエントリー受付 16:30〜終了まで)
3月17 日(土)
 エントリー受付 7:00〜8:00
 開会式 8:30〜
 1日目第1レース・スタート予告信号
 470級    9:40
 スナイプ級の予告信号は、470級に引き続き発せられる。
3月18日(日)
 2日目第1レース・スタート予告信号
 470級    9:30
 スナイプ級の予告信号は、470級に引き続き発せられる。
 閉会式
参加費:1チーム1艇 8,000円(レセプション費込み)
※「2012年全日本スナイプ級ジュニアヨット選手権大会兼国際スナイプ級西半球選手権大会代表選考会」への参加をご希望の方は、本大会とエントリーを兼ねていますので、エントリー費の追加等の別途手続きは必要ありません(参加資格等は「2012年全日本スナイプ級ジュニアヨット選手権大会兼国際スナイプ級西半球選手権大会代表選考会実施要項」)をご確認ください。

同志社ウィーク問い合せ:辰巳慶斗 e-mail:30th.doshishaweek.2012@gmail.com
※スナイプ級全日本ジュニア選手権大会に関する問合せ
白石潤一郎(日本スナイプ協会) e:mail:shiraishijunichiro@gmail.com

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OPワールドNZL総集編


1月9日までニュージーランド・ネイピアで開催されたオプティミスト級世界選手権のダイジェスト版ニュースです。

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2012年01月27日

デストップニュース最新号


 今週のデストップニュースは、あっと驚く、セバスチャンが海から泳いで登場(!)。内容は、第3レグ・ステージ2がはじまったボルボオーシャンレース。中国の〈サンヤ〉はいつの間にか合流して、モルジブ・マーレから再スタートしました。また、キーウエストレースウィーク、アメリカIFDS世界選手権、マレーシア・ロイヤルランカウイレガッタ、ニュージーランドのAC45ルナロッサの進水などを紹介しています。(BHM編集部)

 さて、バルクヘッドマガジンで毎週掲載している「デストップニュース」をはじめ、一昨年あたりから動画系セーリングニュースを多く目にするようになりました。独自に取材したものから、大会が提供する素材などを編集して制作されているもので、その多くは、YOU TUBEのような動画共有サイトなどを通じて無料で閲覧できます。今後、動画ニュースはセーリング情報の中心的役割を果たすことでしょう。

 先日、編集部宛に「インサイド・セーリング」(Inside Sailing)という新しい動画系ニュースの案内が届きました。内容は、昨年10月に開催された学生ヨッティング世界選手権、オプティミスト級世界選手権、オリンピック種目の紹介など26分にわたって紹介されています。なかでも、学生ヨッティング世界選手権(日本からは神戸大が出場)と、インドチームをピックアップしたオプティミスト級は、独自の取材で濃い内容になっています。インサイドセーリングは、毎月25日に発行されるとのこと。

 さまざまな視点を持つ動画ニュースの登場は楽しみです。ただ、気になるのは、世界的にセーリングメディアのビジネスが減少傾向にあり、どのようにして継続していくのかということ。わたくし個人的には、このような動画ニュースサイトの運営にも興味津々です。


インサイドセーリング

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2012年01月26日

相模湾に新サーキット登場

 今年、相模湾にあたらしくキールボートレースの年間サーキット「キールボートシリーズ・相模湾2012」が登場します。このサーキットは、相模湾のクラブレースやイベントレースをいくつか組み合わせて年間総合成績を競うものです。(BHM編集部)

 相模湾では、毎週のようにヨットクラブや外洋支部でクルーザーレースがおこなわれています。葉山マリーナヨットクラブやリビエラ湘南レースなどは人気のクラブレースで、毎回30艇前後の参加を集めています。これら各水域独自におこなわれているクラブレース同士が手をつないで、既存のレースをサーキットの一部に組み入れて年間総合成績を競おうというのが、このキールボートシリーズです。このようなアイデア企画でヨットレースが盛り上がっていけばいいですね。みなさん、おたのしみに!

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2012年、相模湾にサーキットレース「キールボートシリーズ・相模湾2012」が登場します。photo by Junichi Hirai

◎大会内容抜粋
大会日程:
【トライアル】2月5日 HMYC「会長杯」・リビエラ湘南レース
【第1戦】4月14、15日 ノルウェーフレンドシップヨットレース
【第2戦】8月12日 HMYC「ヘリーハンセンカップ」・リビエラ湘南レース
【第3戦】8月26日 相模湾ヨットフェスティバル
【第4戦】9月15〜17日 ZUSHIレガッタ2012(協議中)


クラス:IRCクラス、およびその他クラス
シリーズレース参加費用:5000円(各レガッタ参加費用は別途)
その他:レース公示および詳細については大会ホームページ(http://www.keelboat.org/)をご確認ください。

◎JSAFキールボート強化委員会からのご案内
 「キールボートシリーズ・相模湾2012」は、2011年に新設されたJSAFキールボート強化委員会がプロデュースするプロジェクトです。今シリーズレースは、4月の「ノルウェーフレンドシップヨットレース」、8月の「相模湾ヨットフェスティバル」、9月の「ZUSHIレガッタ」(協議中)という相模湾の人気レースに加え、相模湾2大クラブレースである「HMYCクラブレース」と「リビエラ湘南レース」が同じレースコースでおこなうレガッタを2月と8月に開催します。

 はじめての試みのため、2月の「HMYCクラブレース・リビエラ湘南レース」をトライアルレースとし、4月からの4戦の成績でシリーズレースのチャンピオンを決定。昨年好評だった海の仲間が集うパーティー「フィーリンオーシャン」でシリーズレースの表彰式を行います。

 各レガッタへのエントリーは、今まで同様に行っていただき、それぞれのレガッタ参加者のうち、シリーズレースへの参加を希望する艇をダブルエントリーとして、シリーズレースホームページ(http://www.keelboat.org/)で募ります。

 シリーズ成績は、各レガッタにおいて成立した全てのレースの合計を本シリーズレースの得点としますが、年間の成立レース数に基づき、最大3レースの成績を除外できるため、すべてのレースに参加できない場合も上位を狙えます。 

 JSAFキールボート強化委員会では、各ヨットクラブ、外洋加盟団体と協力して日本におけるキールボートレースがもっと楽しめるように、より多くのチームが世界で活躍できるようにキールボートシリーズを盛り上げていきたいと考えています。 

 また、キールボートシリーズは今年の相模湾を皮切りに、これから日本全国の水域で開催を検討しています。みなさまの参加を心よりお待ちしております。

◎問い合わせ先
キールボートシリーズ実行委員会
担当:稲葉健太
E-MAIL:sail@keelboat.org

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大学マッチ出場校決定!

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 3月10、11日に三河湾・日産マリーナ東海で開催される「選抜大学対抗マッチレース」の出場チームが決定しました。参加は次の9チーム。学連枠からは、大学ヨット界を牽引する上位校が出場します。また外洋学連からはJ/24で活動する東京大、若手マッチレーサーとして国内外の大会に挑戦する吉田工作が、日本ヨットマッチレース協会の推薦枠で出場します。(BHM編集部)

◎選抜大学対抗マッチレース・エントリーリスト(順不同)
日本経済大学
関西学院大学
同志社大学
早稲田大学
金沢大学
東京大学(推薦)
慶應義塾大学
日本大学
吉田工作(推薦)


 これはなかなか面白いチームが出揃いました。クルーリストは発表されていませんが、すでに猛練習を始めているチームもあり、白熱した戦いが期待できそうです。

 また本大会では、多くのキールボートチームが応援してくれています。この大会の背景には「大学を卒業してもセーリングを続けよう!」というテーマがあり、この意見と大会企画に賛同してくれた方々が資金援助を申し出てくださいました。

 キールボートチームをもまじえて作られる大学生のセーリングイベントは、日本で初の試みになります。学生マッチまであと1カ月半。バルクヘッドマガジン編集部も全力で応援します。お楽しみに!

◎大学マッチ関連ニュース
12/30 選抜大学対抗マッチNEWS
11/8 3月大学対抗マッチ開催!

◎マッチレースについて勉強しよう!
MatchRace Learning(マッチレース講習サイト)
http://fish-tail.yacht-club.jp/

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2012年01月25日

新刊「海が燃えた日」案内

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 過去3度にわたる日本のアメリカズカップ挑戦を内側から描いた書籍「海が燃えた日」の案内です。日本がアメリカズカップに挑戦したことをリアルタイムで知っている学生はいないかもしれません。「海が燃えた日」は、ニッポンチャレンジをゼロから作り上げた山崎達光氏、武村洋一氏ふたりのオールドソルトが書き上げました。発売は2月初旬です。みなさん、ぜひ読んでみてください。(BHM編集部)

◎「海が燃えた日」紹介文
 160年の歴史を持つ世界最高峰のヨットレース、アメリカズカップ。ニッポンチャレンジを組織してアメリカ杯獲得の夢を追い続けた山崎達光氏と、氏の右腕としてシンジケートを支えた武村洋一氏が、あらためて3回にわたる挑戦の内幕を綴った。日本がどうやって未知の世界に足を踏み入れ、戦い、何を訴え、何を残したか。そして、なぜ挑戦をやめてしまったのか……。2000年大会を最後に、日本のアメリカズカップ挑戦は途絶えている。本書は、若いセーラーをはじめとするチャレンジ継承者たちへ向けての熱きメッセージでもある。

【第1章】アメリカズカップとニッポンチャレンジ小史(武村洋一)
世界最高峰のヨットレース「アメリカズカッップ」の歴史をひも解くとともに、同レースへの日本の挑戦を軸に、海、船、日本人と海との関わり、日本の海洋スポーツを語る。

【第2章】ニッポンチャレンジはこう戦った(山崎達光)
1992年、1995年、2000年のアメリカズカップに挑んだニッポンチャレンジのチェアマン(会長)が、3回にわたる挑戦の内幕を自ら綴る。ニッポンチャレンジの記録と記憶。

【第3章】「なぜ挑戦しないのか」──対談:武村洋一×山崎達光
日本からのアメリカズカップ挑戦が途絶えて10年が過ぎたいま、あらためて歓喜と苦難の道のりを振り返るとともに、次代を担うセーラーたちへチャレンジの継承を熱く訴える。

「海が燃えた日」
武村洋一・山崎達光 著
A5判・上製、232頁
価格2,100円(税込)
発行:舵社

※2012年2月初旬、全国書店にて発売
※本書の売上印税は、日本セーリング連盟を通じて東日本大震災の被災地のセーラーに寄付されます。

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2012年01月24日

キーウエストを振り返って

 9日間のアメリカレース遠征から戻りました。キーウエストのエメラルドグリーンの海と期待を裏切らない風は、まさに世界で一級品のセーリングゲレンデです。大会そのものを日本で例えると、沖縄の海に集まって行うヨットレースフェスティバル、といったところでしょうか。美しい海でシビアなヨットレースを楽しむ、というテーマがぴったりのイベントです。今回、実際に自分でレースに出場すると、通常の取材とは別の視点でレースがみえてきました。ここでは、バルクヘッドマガジンが感じたことを、とりとめなく書いてみたいと思います。(BHM編集部)

◎無駄を省いた迅速なレース運営
 キーウエストレースウィークは華やかな国際レガッタです。アマチュアクラスとプロクラスが明確に分かれ、それぞれの目的でアメリカ南端のリゾートへやってきます。リゾートのレースとはいえ、レース運営はしっかりおこなわれます。メルジェス32の場合は、上マークまで微風で1.3マイル、強風で1.7マイルの距離が取られ、コースも4レグと5レグが行われました。

 運営そのものもテキパキしていたのが印象的です。ブラックフラッグの掲揚も早く、1度ゼネリコするとすぐに掲揚されていました。これは世界のディンギーレースでも同じ傾向にあり、ブラックフラッグ掲揚が以前に比べて速くなっています。この背景にはテレビ中継など時間的制約も関係しますが、迅速なレース運営をするためであり、無駄な時間を省くのに選手の不満はないでしょう。また、レース進行の様子やリコール艇は随時国際VHFでアナウンスされます。

 係留バースからレース海面までは、約1時間かかります。毎日のスタート時刻が11時30分に決まっていたため、朝は9時頃にハーバーへ向かい、9時半に出港。10時30分から40分ほど海面で走りをチェックするというルーティンでした。レースが終わってバースに戻るのは午後4時頃になります。後片付けをして、壊れたりした部分は、契約しているボートマネージャーに仕事を託します。

◎世界の一流プロセーラーが集まる
 この大会は、ミニマキシからJ80のようなアマチュアクラスまで13クラスが行われました。昨年からの変更は、IRC52クラスとFARR400クラスの新設。5艇が参加したFARR400はFARR40(7艇参加)と重なる部分があり、これからFARR400が増えていくのか? それともFARR40クラスが継続していくのか、現時点では予想できません。ちなみに今年のFARR40世界選手権は、9月17〜20日までアメリカ・シカゴで開催されます。

 各チームが集めるセーラーはさすがに豪華です。オリンピック関係では、ポール・グッディソン(北京五輪レーザー級金メダル)、ハーミッシュ・ペッパー(スター級)、マーク・メンデルブリック(スター級)といった一流がやってきました。彼らは当然、今週マイアミで行われるISAFワールドカップ「マイアミOCR」に続けて出場するようです。

 また、テリー・ハッチンソン、エド・ベアード、バウアー・ベッキン、ギャビン・ブレディ、ブラッド・バタワースといった一級セーラーを始め、グランプリボートにはプロクルーが続々乗艇。ペイドクルーのギャラだけで、1チームにつき1日何十万、何百万かかっているのか想像すると恐ろしくなります。しかし、これがグランプリレースの世界です。オーナーは勝つためにプロを雇い、プロはそれに見合った結果を残します。そこに失敗はありません。失敗したら淘汰されてしまう世界だからです。

 次世代プロセーラーの巣窟といえるメルジェス24では、モス級のワールドチャンプでもあるボーラ・グラリとネイザン・ウィルモット(北京五輪470級金メダル)の弟、ジェイミー・ウィルモットが圧勝。また、マッチレース界からも、イアン・ウィリアムス、トーバー・ミスルキーといったスキッパーがビッグボートにタクティシャンとして乗り込んでいました。今後、こうした20代、30代のセーラーが、より大きなグランプリボート、またはアメリカズカップチームへと進出していくのでしょう。

 日本のプロセーラーというカテゴリーは非常に小さく、未成熟なものですが、東南アジアを含めて海外には仕事として成立する環境があります。また、ISAFプロアマ規定・グループ1に所属するプロセーラー予備軍もたくさんいます。いわばギャラの安い下積みセーラーですが、このような大会でレースチームに関わっていないことにはステップアップできません。

 日本の若いセーラーにもチャンスはあります。しかも、BHM編集部からみると、たくさんのチャンスが転がっているようにもみえます。しかし、自分から手を伸ばし、自らその土俵にあがり、何十倍の努力をしなければ、実現できないことです。ぜひとも、世界に挑戦する日本プロセーラーの登場を願います。

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2012年01月23日

決戦、火の玉ワールド!

 1月2日〜7日までオーストラリア・マンジュラでファイアーボール世界選手権が行われました。参加艇は65艇で日本からは6艇が出場。マンジュラは先日行われたISAFセーリングワールドの開催地パースから南に75キロ程離れた場所で、毎日10メートルオーバーの強風が吹き荒れました。(レポート・写真/下間雄介・ファイアーボール協会)

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オーストラリア・マンジュラで開催されたファイアーボール世界選手権

 レースは1日2レースずつ行われ、計10レース予定通り開催されました。6レース消化した大会3日目までは東寄りの陸風でシフティな強風が吹いていて、強風を走らせる技術と風を読む力のあるチームが上位を走り、この時点でトップがGBRのTom Gillard / Sam breareyで10ポイント、2位がAUSのRobert Inns / Joel Coultasで12ポイント、彼らが3位以下を12ポイント離して一騎打ちの様相を呈してきました。日本チームは強風でのボートスピード、スタートテクニックで海外勢に圧倒されなかなか上位を走ることができません。

 レイデイを挟んだ大会4日目と5日目はシーブリーズが吹いてきて波も弾丸のような波が飛んできてタフなレースとなりました。特に4日目は今レガッタ一番の強風が吹き荒れ、リタイア艇も続出し、日本チームもマストが折れたり、セールを破る艇も見られました。GBRのTom Gillard / Sam breareyがAUSのRobert Inns / Joel Coultasを1ポイントでかわして優勝。Tom Gillard / Sam breareyはともに22歳のペアで若きチャンピオンの誕生です。日本チームは加藤/熊谷の39位が最高で、各チーム苦戦を強いられました。

日本チーム成績
39. JPN15009 加藤 / 熊谷 274p
45. JPN15052 下間 / 鶴本 336p
46. JPN14947 中村 / 吉田 339p
47. JPN14830 原 / 石橋 343p
51. JPN14509 黒田 / 佐藤 379p
59. JPN14524 田辺 / 高尾 454p

 それにしても、ファイアーボールワールドに集まってくる海外チームは本当にタフです。30ノットはあろうかという強風のレースを終わった後、笑顔でビールを飲みながら解装し、片付け終わった後も元気に飲んでいます。また、上位陣のスピードも驚愕でしたが、14歳の女の子や、一見何の変哲もないおばさんや普通のおじいさんでもみんなとにかく速い! オーストラリアのセーリングのレベルの高さがうかがえます。今回のワールドでは日本チームは活躍できなかったですが、日本であったらハーバーが出艇を禁止するような風で連日レースができたことで各チームともレベルアップし、今後の課題を得たようです。

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日本とスイス、フランスチームと一緒に

 ワールドの期間中、日本チームはホテル組とコテージ組に別れて滞在しました。宿泊費用は1人あたり1泊3000円程。パーティーのある日以外はスーパーで買い出しをして、日本食らしきものを自炊して過ごしました。

 期間中は、同じ宿泊場所に他国の選手やインターナショナルジュリーも宿泊しており、夜は一緒に酒を飲んではしゃぐこともしばしば。ここではファイアーボールワールドで20年前に2度の優勝をし、Int14でもトップセーラーとして名高いA・ペリー氏と知り合うことができました。今は15歳の娘をスキッパーに13メートルの強風を走る熱血パパ。「日本のInt14みたいなすごい芸をお前らはできないの!?」と聞かれましたが、どんな芸だったのかは未だに謎のままです…。

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大会中は共同生活でコストダウン

 今回のレースは厳しい風でしたが、開催側のホスピタリティや気候等の良さも相まって、最高に楽しいセーリングライフを過ごせました。スポーツとレジャーが融合したセーリングの魅力に溢れるワールドだったと思います。なお、次回のファイアーボールワールドは、2013年にスロベニアにて開催予定です。

 ファイアーボール級は470級に似通っており、世界では「二足のわらじ」で楽しんでいる方も多いです(今大会では北京オリンピック470級女子金メダリストTessa Parkinsonも参加)。よりオーバーパワーでエキサイティングなセーリングが楽しめます。学連ヨット部、同好会を引退してくすぶっている方たち、火の玉セーラーになって一緒に世界に挑戦しませんか?

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レイデイの前日は夜遅くまで騒ぐというのがワールドの通例(?)となっており、今大会においてもそれは例外ではありません。日本チームはお家芸「Karaoke」で地元パブを熱狂の渦に巻き込むことに成功! 昼間振るわない分、夜のワールドでは好成績をおさめました

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HMYC烏帽子岩レガッタ

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1月22日に開催された葉山マリーナヨットクラブ主催「第11回新春烏帽子岩レガッタ」の成績です。コースは葉山から茅ヶ崎沖にある烏帽子岩をまわる往復14マイル。優勝は〈SPANK〉(GP33)でした。photo by O.Yuko

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成績表

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烏帽子岩。photo by O.Yuko

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posted by BULKHEAD at 05:01| Comment(0) | キールボート