2008年10月30日

【VOR】デイラン新記録!

vor_dayrun.jpg
24時間新記録を樹立した〈Ericsson 4〉。舵を持っているのはBrad Jackson。photo by Guy Salter/Ericsson 4/Volvo Ocean Race

 激戦のボルボオーシャンレース。艇団はスタート後18日を過ぎて、〈Ericsson 4〉をリーダーにケープタウンへ一直線。その〈Ericsson 4 〉が、昨日デイラン(24時間)602.66マイルを記録し、過去のボルボオーシャン記録を更新しました。

 これまでの記録は05-06年大会で〈AMRO 2〉が出した562.96マイルです。〈Ericsson 4 〉の平均スピードは25.11ノットですから、24時間ジェットコースターだったということですね。

 ノリにのっている〈Ericsson 4〉は、2位の〈PUMA〉に61マイルの差を付けてトップを快走。約1340マイルを残して2艇がリードしています。


(動画)〈Ericsson 4〉。オンボードはすごいことになっています

◎2008.10.30
1.Ericsson 4 1341nm distance to finish
2.PUMA Ocean Racing +61nm distance to lead
3.Ericsson 3 +150 nm
4.Green Dragon +177
5.Telefonica Blue +272
6.Telefonica Black +331
7.Delta Lloyd +412
8.Team Russia +420

◎Volvo Ocean Race 2008-2009
http://www.volvooceanrace.org/

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2008年10月29日

ISAF総会で何が決まる?

 11月6〜16日までスペイン・マドリッドで「 ISAF Annual Conference」が開催されます。年に1度開催されるこの総会は、ISAF組織や運営、イベント、ルール、ジャッジ、オリンピック、ディンギー、チームーレース、マッチレース、キールボート、オフショアレース、ユース、女子、障害者セーリング等々。ISAFに関する「全て」を話し合う世界会議です。もちろん、日本(JSAF)からも代表者が出席しています。

 毎年、バルクヘッドマガジンでは、オリンピックにスポットをあてて重要決定事項を紹介しているので、注目している方は多いでしょう。昨年の総会では、2012年のロンドン五輪でマルチハル部門がなくなり、女子キールボート部門にマッチレースが採用されることが決まりました。

 現在、ISAFウェブサイトでは、総会の議題として提出されている各国、各クラス協会からの提案文書が公開されています。提出されている議題は262(!)にもおよび、北京五輪直後ということもあってオリンピックに関する提案が多く見受けられます。

 全部に目を通したわけではありませんが、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、フランス、またクラス協会からは、マルチハル部門復活を望む声があがっており、2016年以降の五輪採用を強く提案しています。このあたりは普及率の違う日本と異なる意見といえるでしょう。また、昨年の種目決定方法(投票)のシステムがおかしいので改善しようという提案も出ています。

 これらは「提案」なので、決定されないものも多く含まれるでしょうが、各国がどんなことを考え、何を優先しているのかが分かります。また、世界セーリング界のパワーバランスまでを想像してしまうのは、バルクヘッドマガジンだけでしょうか。ヨーロッパ、イギリス、オーストラリア、アメリカからの提案が多く、アジアからの提案はほとんどないようです。

 世界の流れのなかで日本のスタンスは?

◎ISAF Annual Conference DATA
http://www.sailing.org/21579.php

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Quantum Racing完全勝利

241.jpg
飛ぶ鳥を落とす勢いのTerry Hutchinson。Farr40では〈Barking Mad〉にタクティシャンで乗ってます。1998年のJ/24世界チャンピオンでもあります

 26日までカナリア諸島・ランサローテ島でTP52世界選手権が開催されました。同クラス地中海サーキットの「MEDCUP」で完勝した〈Quantum Racing〉(USA)がここでも爆発。2008年TP52キャンペーンを有終の美で飾りました。

 Russell Coutts、Vasco Vascotto、Paul Cayard、Dean Barkerといった世界の超一流セーラーが出場した本大会で、〈Quantum Racing〉は〈Mutua Madrilena〉に16点差をつけて圧勝。ヘルムスマンのTerry Hutchinsonをはじめとする〈Quantum Racing〉にとって、2008年は最高の年になりました。

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The guys just threw me in the water, so I’m wet but it’s a nice feeling being world champion. It’s a really good end to this team’s season. We are over the top with excitement and incredibly thankful to Quantum Sails for the opportunity they gave us to represent them in the way we did. I really can’t thank everybody enough for the amount of work and support that went in this team. As for the future, it’s still too early; we have to get over the next 24 hours. I will definitely be involved in the TP52 class in 2009 in some capacity but for the moment, we’ll enjoy the next 48 hours and then think about next season.(Terry Hutchinson)
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 エスカレートする一方のTP52ですが、2009年はどんな戦いが行われるのでしょうか。チームニュージーランドの参戦により、サーキットが加熱すること必至。来年もグランプリレースの最高峰として、華やかなニュースを届けてくれそうです。

◎TP52 World Championship Final results
1. Quantum (USA), Terry Hutchinson, 2-6-1-4-6-2.50-2.50-1-3-2-15, 45.00 p
2. Mutua Madrilena (CHI), Vasco Vascotto, 3-1-6-1-1-11.25-8.75-6-5-9-9, 61.00 p
3. Platoon (GER), Jochen Schuemann, 8-9-12-3-3-6.25-3.75-2-11-4-3, 65.00p
4. Artemis (SWE), Torbjorn Tornqvist, 1-2-2-11-13-1.25-10-11-1-11-2, 65.25p
5. Matador (ARG), Alberto Roemmers, 6-4-5-7-11-8.75-7.50-7-6-5-4, 71.25 p
6. Synergy (RUS), Sergey Pichugin, 7-3-10-5-12-7.50-5-9-8-1-7, 74.50 p
7. Desafio (ESP), Paul Cayard, 5-7-11-12-2-5-1.25-13-10-12-1, 79.25 p
8. Bribon (ESP), Dean Barker, 10-12-4-2-5-3.75-18.75-12-2-7-6, 82.50 p
9. Audi Q8 (ITA), Riccardo Simoneschi, 9-11-3-9-7-10-15-4-13-3-11, 95.00 p
10. Valars (RUS), Sergey Chetvtsov, 4-8-9-8-9-12.50-18.75-8-7-6-8, 98.25 p
11. Bigamist 6 (POR), Alfonso Domingos, 12-10-7-6-8-15-12.50-3-9-10-10, 102.50 p
12. Cristabella (GBR), Roberto Bermudez de Castro, 13-13-14-10-10-13.75-6.25-10-4-8-5, 107.00 p
13. TAU Andalucia (ESP), Jose Maria Torcida, 11-5-8-13-4-16.25-11.25-5-12-14-13, 112.50p
14. Fram XIV (NOR), Kell Arne Myrann, 14-14-13-14-14-17.50-13.75-14-14-13-12, 153.25 p

◎TP52 World Championship
http://www.tp52worldchampionship.com/

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(動画)TP52ワールド4日目

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2008年10月28日

CHINACUP、カラス優勝

KARASU2008CHINACUP.jpg
チャイナカップ初参戦、初優勝の〈KARASU〉。photo by event media

 10月23〜27日まで中国・深せん(Shenzhen Vanke Longcheer Yacht Club)で開催された国際キールボートレガッタ「チャイナカップ」。チャーターボートでおこなわれたファースト40.7クラスには、AUS、GBR、FRA、NOR、CHN、HKG等から29チームが出場。激戦のフリートで日本の〈KARASU〉が優勝を飾りました。また、昨年優勝した〈KOUFU〉は3位に入賞。日本チーム、おめでとうございます。

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China Cup Official:
Karasu-Champion of China Cup 2008!

The competition of the champion this year is extremely fierce. In the last race, Team Karasu, Normar, Quantum Racing and Koufu all have the chance to win the champion. Therefore, the race today is considered to be rather importan and exciting.

The wind today is not that perfect, just like yeaterday. Finally, team Karasu wins the champion of China Cup 2008 with their fantastic sailing skills, experience and cooperation.

Final result of First 40.7 One Design Class:
Team Karasu (from Japan) wins the champion, team Normar (from Norway) wins the second prize,Koufu (from Japan) wins the third prize, and Team Quantum Racing comes the fourth.

Men At Work from Hongkong wins the champion of IRC Class, Microlab Moonlight Shadow ranks the second, and Wiskey Jack the third.

Thinkpad from Hongkong wins the champion of HKPN, Pepper&salt ranks the second and GA, the third.

20081027074116248.jpg
表彰式の〈KARASU〉チーム。photo by event media
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1 KARASU (JPN) 4-1-3-1-4-(4) 13P
2 NORMAR (NOR) 2-5-(5)-2-3-1 13P
3 KOUFU (JPN) 1-(7)-6-3-6-3 19P
4 Quantum Racing (AUS) 5-6-2-6-1-(10) 20P
5 Yachtfinders Global (NZL) 10-10-1-(11)-2-5 28P

◎CHINA CUP 2008
http://eng.chncup.com/index.php

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【VOR】デンタルリペア


(動画)ボルボオーシャンのオンボードでは、マニュアル片手に歯の治療(パテ埋め)もおこないます

◎2008.10.28
1.PUMA Ocean Racing 2648 nm distance to finish
2.Ericsson 4 +10 nm distance to lead
3.Green Dragon +24
4.Telefonica Black +30
5.Telefonica Blue +48
6.Ericsson 3 +70
7.Delta Lloyd +127
8.Team Russia +207
※〈PUMA〉が再び首位へ。抜きつ抜かれつの超激戦です

◎Volvo Ocean Race 2008-2009
http://www.volvooceanrace.org/

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月光勝利。J/24関東選手権

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久しぶりの優勝を飾った〈月光〉。今年はチーム内でヘルムスマン争奪バトルをおこなっていましたが、J/24全日本は畠山選手がヘルムを務める予定とのこと。photo by SOHO

 10月25、26日に相模湾で開催されたJ/24関東選手権。レースは初日に軽風の中4レースがおこなわれ、〈スリーボンド〉は、接戦の末〈月光〉と1ポイント差で暫定首位へ。2日目は、朝からスタートラインへ向かったものの吹き上がった強風でAPH。その後も風は吹き止むことはなくノーレースとなりました。

 しかし、1日目の〈リップル〉にセール番号の不備があったことが発覚し、同チームは全レース失格(セール番号の不一致。自主申告によりリタイア)。そのため順位が大きく変動し、〈月光〉が優勝となりました。〈月光〉には、2009年4月30〜5月8日までアメリカ・アナポリスで開催される世界選手権出場の権利が与えられます。

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関東フリートに新規参戦した〈スリーボンド〉(ボートは旧〈セレッソ〉です)。松永ヘルムスマン、上野バウ、西村監督を中心に、J/24、ビッグボート、マッチレースで活躍する笹木、船澤がサポート。さらに今回は、J/24初乗艇となる470級の石川(関東自動車工業)が乗り込みました。photo by SOHO

k_siesta_3b.jpg
J/24全日本と同日に開催される全日本マッチ出場のため、どうしても関東選手権でワールド枠を獲得したかった〈シエスタ〉。さて、どうする? photo by SOHO

◎J/24関東選手権 参加15艇
1.月光 13p
2.スリーボンド 14p
3.Siesta 18p
4.だぼはぜ 24p
5.Lull 24p
6.pinkkiss 24p
7.The Spirit of Nishimoto 28p
8.SOHO 28p
9.オリーブ 29p
10.JellyFish 41p
11.VICKY 42p
12.はらから 43p
13.仰秀 43p
14.Rigid Support 51p
15.リップル 64p

※バルクヘッドマガジンでは、間違った順位と記事を一時的に掲載してしまいました。関係者のみなさまへご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

◎J/24関東フリート
http://kanto-fleet.lets-sports.net/

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2008年10月27日

釜山女子マッチ、開催迫る

DSC00547.JPG
釜山女子マッチで使用される30ftニューボートのお披露目。photo by event media

 アジアではじめてとなる女子マッチレースの世界大会「Busan Women’s World Match Race」が、韓国釜山で開催されます。出場するのは、世界ランキングトップのClaire Leroyをはじめとるする各国精鋭女子スキッパーたち。日本からは、全日本女子マッチ(10.11-12。日産マリーナ東海)で優勝した佐藤麻衣子が参戦します。

◎Busan Women’s World Match Race ENTRY
Claire Leroy(FRA)※世界ランク1位
Liz Baylis(USA)※世界ランク4位
Sally Barkow(USA)※北京五輪イングリング級4位
Katie Spithill (AUS)※世界ランク5位
Samantha Boyd(AUS)
Susanne Ward(DEN)
Li Xue(CHN)
Katarzyna Tylinska(POL)
Maiko Sato(日本)
Pallavi Naik(IND)
Lim Hwa eun(KOR)

 佐藤チームのメンバーは、柿原真紀、見城雅子、松石万希子、田畑和歌子の合計5名。柿原選手(旧姓西本)は佐藤の同級生、アテネ、シドニー五輪代表の見城選手(旧姓今井)は言わずとしれたウインドサーフィン界のクイーン。松石選手はおなじみアクティブマリン所属。そして470級女子で活動した最年少選手、田畑和歌子がタクティシャンとして乗り込みます。※追加:韓国女子マッチでは星野ひろみも乗艇します。

 佐藤チームは週末に三重県で開催された「オータムマッチ・イン・南伊勢」でトレーニング後、韓国釜山へ出発しました。ラウンドロビンは10月29日開始。セーリング競技が盛り上がっている韓国で存分に暴れてもらいましょう。

◎Busan Women’s World Match Race
http://www.bsaf.or.kr/event_eng/wimra.htm
◎Women’s International World Match Racing Association
http://www.wimra.org/

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全日本インカレ展望・後編

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全日本インカレ 総合

 スナイプ本命の関大は、470が水域3位や全日本個戦の結果から推測するとやや劣ることから、両クラスで優勝争いに絡む力を持った早稲田を推すのが順当だろう。予想通りに、470で3位、スナイプで2位を確保し、かつ、上位と下位との得点差が均等なものであれば、今年こそ1955年の館山開催以来の53年ぶりの総合優勝に手が届きそうだ。

 しかし、半世紀を越える期間、優勝から遠ざかっていたチームが、「壁を破る」というのも簡単なことではない。きっと、今まで不足していた「何か」があるハズである。その「何か」を埋める事ができるか!?

 対抗には、昨年の準優勝校で、両クラスに選手層が厚い立命館をあげたい。今年の近北インカレでも両クラスで同志社を退けての完全優勝を飾った。「エース不在」が課題ではあるが、逆に出場する各クラス3艇の力量差がほとんどない、という強みも持つ。

 また、そのレギュラー3艇をめぐってのチーム内での競争も激しく、インカレ本番当日まで誰が起用されるか不明な感もある。さらに、今シーズンは西宮で合宿して、数度に渡り練習やレースを経験して来たことでも他のビジター校よりも有利な存在だ。

 この本命・対抗をまとめて負かす潜在能力がある筆頭格には、470が優勝を争う力を持ち、スナイプも2艇が優勝候補筆頭の関大とほぼ互角に戦え、地元開催も有利に働きそうな関西学院をあげる。

 関西学院の指導陣が今年はどのような「秘策」を用意しているのかにも注目だ。この大学の「看板スポーツ」・アメフト部・KGファイターズが、ボウル・ゲーム(ビッグ・ゲーム)用に必ず準備する、「スペシャル・プレー」の「ヨット部版」が炸裂するか!?

 さらに、地元の関大が、スナイプで大差のクラス優勝を果たしたりすると、470の粘り次第で上の3校の総合優勝争いに割り込んでくるケースも想定しなければならないだろう。

 今年初夏に西宮で開催された関学・関大・同志社・立命館4大学の対抗戦(関関同立定期戦)では、この対抗戦がはじまって27年目にして初優勝を果したが、その勝ち方がまさにそうであった。

 さらに、春以来、「総合」では水域内で勝ち続けながら、関西インカレで初めて関学に破れたことをきっかけに、スナイプ・470の両チームで編成を代えて練習を積んでいるようで、これがうまく当たればさらに面白い存在だろう。

 しかし、母校の名誉を担って戦う、「72艇の大フリート一斉スタートで行うディスカードなしの団体戦」、というインカレ独特の重苦しい雰囲気の中、上に上げた上位を競いそうなチームが崩れたりすると、精神的に強そうな伝統校の日大、同志社、福大あたりが浮上してくる可能性もあり、大混戦になることも少なからずあるだろう。(レポート/外道無量院)

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 3回にわけて紹介した全日本インカレ展望は、あくまで個人取材による予想です。しかし、非常にくわしく取材されていることから、バルクヘッドマガジンは「インカレをよりおもしろく見るための参考資料」と考え、紹介させていただきました。バルクヘッドマガジンには、普段インカレとは縁のない読者もたくさんいます。そんなセーラーが、「今年のインカレは、おもしろそうだな!」と興味を持っていただければさいわいです。全日本インカレは、今週末10月31日より開催されます。(バルクヘッドマガジン編集部)

全日本インカレ展望・470級
全日本インカレ展望・スナイプ級

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2008年10月26日

全日本インカレ展望・中編

 昨日に続いて、外道無量院さんによる全日本インカレ展望(スナイプ級)を紹介します。470級の予想解説はコチラをご覧ください。

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全日本インカレ スナイプ級

 昨年も予選での強さと、全日本個戦の結果から上位入賞を期待されながら、まさかの8位と、入賞すら逸した関西大が、雪辱に燃えている。

 今年の全日本個戦準優勝の主将・牟田口を筆頭に、木山、古江という強力な3艇を揃える。地元・西宮開催でもあり、優勝最有力候補に挙げる。今年の全日本個戦では意外な不調に終わった2番艇・木山ではあったが、関西インカレでは、エース艇・牟田口と同点での艇別首位と復活した。

 3番艇・古江も全日本個戦9位だ。なぜか、チーム全体的にここまで「アウェー」に弱く、地元水域での強さを遠征すると発揮出来ない事が続いてきた。しかし、今年は巡り会わせもよく地元・西宮での開催、本来の力を発揮する絶好の舞台である。

 長年指揮を執り続け、「マンゾウ」の愛称で広く知られる田中監督も、「今年はチャンス」と踏んで、例年以上に力が入っている事は間違いない。

 この関大に次ぐ戦力を持つのは、全日本個戦で、4・5・6位と3艇を入賞させた関東の王者・早稲田だろう。かつて、OP全日本を4連覇し、「日本ヨット界に神童現る」、と世間を騒がせ、早稲田大学高等学院に進学した神谷が、高校時代にヨットと人生の挫折を味わいながらも人間として成長し、主将としてインカレ最後の大会に臨む。

 春から夏にかけての快進撃が、関東インカレでの苦戦でヒヤリとし、次週の早慶戦では破れるなど、ここにきて古谷、木内の2艇にムラな面が出てきた点がやや心配ではあるが、対抗に評価できるのはやはり早稲田しかないだろう。

 昨年は、梅野、神谷に古谷という今年以上と思えた3艇を揃えながら、琵琶湖の風と藻の前にクラス6位と脆くも敗れ去ったが、北京五輪後に復帰した小松コーチは、西宮開催に関して、「1977年に西宮で開催された470全日本で、私は失点ゼロで優勝しているから大丈夫だ」、と自信を見せる。

 この2チームをまとめて負かすところは、いろいろと考えては見たが、見当たらないという結論とした。従って、単穴評価の▲印はなし。最大の理由は、伝統的にスナイプが安定して強い、日大、同志社、福岡の3チームが、「3艇揃わない」点である。そうは言っても、名門校だけに3位争いまでには絡んでくることはあるだろうが、「優勝争い」となると今年に限っては苦しいだろう。

 他では、選手層が厚く、選手間のレギュラー争いが激しい立命館、昨年の470優勝チームから酒井をスナイプに回し、女子インカレ2連覇中の増川を有する関西学院。そして名門・福大を今シーズンは九州水域で、春以来破り続ける鹿屋体が3位争いの有力候補だろう。

 昨年優勝の京産大は、3艇中の2艇が卒業で入代わり、水域予選ではかろうじて枠内最下位で残る苦しい戦いではあったが、470の出場を逸したことから、スナイプ特化で戦力強化もあり得る。昨年はスナイプのクラス優勝で、470が6位でも総合優勝ももぎ取った前年王者の意地で変わり身があるか?

 関東インカレで最終レースまで早稲田を苦しめた日大も不気味な存在ではあるが、30点近くリードして迎えた最終レースでの対応に、例年の「日大らしさ」を感じられなかった点には納得がいかない。

 伝統校の同志社も、470以上に手薄な選手層では、さすがに今年は厳しいだろう。昨年、2レース目以降に快走した明治も、エース近藤は健在だが、他の2艇が昨年に比して見劣る。全日本個戦王者・川原を有する福大も明治同様に2番艇、3番艇が不安で上位争いにはこちらも苦戦を強いられそうだ。慶應も、470と同じ理由で来年以降に期待してほしい。(レポート/外道無量院)

◎・・・・・・・・・関大
○・・・・・・・・・早稲田
△・・・・・・・・・立命館
△・・・・・・・・・関西学院
△・・・・・・・・・日大
△・・・・・・・・・鹿屋体
△・・・・・・・・・福大
△・・・・・・・・・同志社
×・・・・・・・・・明治・法政
注・・・・・・・・・慶應・京産

※全日本インカレ展望(総合)へ続きます。
全日本インカレ展望・470級
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VM大西洋横断をリタイア

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スタート前の〈Virgin Money〉。photo by Virgin Money

 大西洋横断最短記録のため10月22日にニューヨークをスタートした〈Virgin Money〉が、荒天+メインセール破損のためリタイアしたようです。

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【10月24日 AFP】単胴船による大西洋横断の最短記録更新を目指していた英ヴァージン(Virgin)グループのリチャード・ブランソン(Richard Branson)会長は24日、悪天候でヨットが損傷したため、航海を中止し、今回の記録挑戦を断念した。

 ブランソン氏は22日朝、娘のホリー(Holly Branson)さん(26)、サム(Sam Branson)さん(23)や北京五輪のセーリング競技金メダリスト、ベン・エインズリー(Ben Ainslie)さんらと共に、世界記録更新を目指してヨット「ヴァージン・マネー(Virgin Money)」でニューヨーク(New York)を出港した。

 しかし、ブランソン氏によると、大西洋は悪天候で、救命ボート1隻が荒波に流された上、暴風でヨットのメインセールが損傷したため航海の中止を決断したという。幸い、けが人は出ていない。ブランソン氏は、ヨットの修繕のためバミューダ(英領)に向かっている。修理が早く終われば、今シーズンが終わる3週間以内にも再び記録更新に挑戦したいと述べた。

 ブランソン氏は1986年、動力船による大西洋横断の最短記録を更新している。(AFP)
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◎VIRGIN MONEY
http://uk.virginmoney.com/challenge/

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2008年10月25日

全日本インカレ展望・前編

 10月30日より西宮で開催される全日本学生ヨット選手権。これまでインカレを独自の視点から取材、記録されている外道無量院さんから「全日本インカレ展望」が届きました。実に濃い内容です。今年のインカレはどんなドラマがあるのでしょうか。

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全日本インカレ 470級

 クラス特化し、今年と昨年の全日本個戦王者の宮川、冨岡、そして一昨年のインターハイ王者で大学入学以降の2年間も毎年個戦の優勝争いを演じている飯束、そして、その3艇に遜色ない力を持つ岡という4艇を有する福岡経済が最有力である。2003年の今回と同じ西宮開催で、初出場初優勝を果たして以来、過去5回の出場中3回の優勝を果たしている。

 宮川、飯束の2艇に冨岡か岡のどちらかを起用する、という事になりそうだが、もし、冨岡が控えに回るような事になると昨年の全日本個戦王者が「スーパーサブ」。かつて個戦のタイトルを持ちながら控えにまわったという事があるのだろうか? そのくらい、今年の福岡経済の戦力は充実している。

 しかし、反面、優勝できなかった3年前の江の島開催と昨年の琵琶湖開催の時のように、一度崩れると意外と脆い面も見せるのは、「歴史の浅さ」から来るものか? どちらにせよ、今年の戦力を見せ付けられると本命視するのが当然だろう。

 対抗は、この福岡経済を地元・西宮で待ち受ける昨年の王者、関西学院。昨年の優勝には驚かされた方も多かったと思う。頼りになるのは、エース艇の一昨年の全日本個戦王者・市野の1艇だけという状態であったが、状況によってのクルーの乗り代わりは当たり前で、一時的にはスナイプからスキッパーを乗せ代えるという「奇策」まで講じ、第1レースをオールシングルで揃えてトップに立つと、終わってみれば、一度も首位を譲ることなくクラス優勝を果した。

 今年は、スナイプから回った小栗が470で開花し、関西個戦優勝、全日本個戦5位と実績を上げているし、昨年の優勝メンバーから酒井をスナイプに回すものの、その穴を埋めるのは昨年のインターハイと国体の二冠王ルーキー・笠井。

 水域での各大会や全日本個戦での結果から、戦力的には優勝した昨年より優る事はあっても劣る事はない。加えて、勝手知ったる地元・西宮開催も不利に働く事はないとみる。以上の理由から、福岡経済を破る可能性が一番高いのは関学に間違いないと結論する。

 この強力な本命・対抗をまとめて負かす可能性があるとしたら、ここ2年間、関東で無敵を誇る早稲田だろう。関東インカレでもシフティーな北風系の微・軽風に終始するトリッキーな条件下にもかかわらず、2位以下の混戦を尻目に大差で2連覇を果した。

 しかし、原田、村山、新郷の3艇で、「創部史上最強」(同ヨット部と30年以上の係わりを持つ小松一憲コーチ談)を誇った昨年の戦力と比べると、原田の穴を埋めるのがルーキー・横田である点、昨年は原田と互角の走りをしていたエース艇の村山が、全日本個戦の準優勝までは良かったが関東インカレではさほどの進境が感じられなかった点がやや不安ではある。新郷は昨年に比べて確実性や安定感を増したとはいえ、クラス優勝まで狙うには、チームでまとまり、じっと我慢の戦いをしながら、上位2校の失策を待つしかないだろう。

 以上の3チームが「3強」で、その「3強」にアクシデントが生じた場合にのみ他にチャンスが訪れる、というくらい今年は力の差がありそうである。4〜6位の入賞争いの候補としては、立命館、日大、同志社、法政、明治、中央、そして、地元の近大と関大だろう。

 猛練習で鍛える伝統校の福大もここに絡んでくる可能性はある。その中でも特に、関西インカレで著しい進境を示した近大が、その後も大津、奈良というかつての名セーラーが毎週末熱心にハーバーに訪れて指導している。その成果を発揮できるかが注目である。

 2年ぶり出場の慶應は、関東インカレ後の早慶戦で4年ぶりに勝利するなど、今年は関東での善戦が目立つが、全日本復帰初年の今年は、全日本個戦で見た時の雰囲気からすると、1年後は楽しみだが今年は過大な期待をしては可哀想だ。OB諸兄には、もう1年待って欲しい。(レポート/外道無量院)

◎・・・・・・・・・・福岡経済
○・・・・・・・・・・関西学院
▲・・・・・・・・・・早稲田
△・・・・・・・・・・立命館
△・・・・・・・・・・日大
△・・・・・・・・・・近大
△・・・・・・・・・・法政
△・・・・・・・・・・関西
×・・・・・・・・・・福岡・慶應義塾
注・・・・・・・・・・同志社・中央

全日本インカレ展望(スナイプ)へ続きます。

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posted by BULKHEAD at 09:36| Comment(2) | ディンギー

2008年10月24日

【VOR】赤道無風帯通過

VOR10383.jpg
トップでフェルナンド・デ・ノローニャ島を通過する〈Green Dragon〉。Rick Tomlinson/Volvo Ocean Race

 ボルボオーシャンレース(VOR)12日目。赤道無風帯に捕まり、その差が縮まった艇団ですが、ようやく無風帯を抜け出して一気に加速。〈Green Dragon〉を先頭に、第1レグウェイポイントのブラジル沖フェルナンド・デ・ノローニャ島を回航しました。

1. Green Dragon 3308 nm distance to finish
2. Ericsson 4 +18 nm distance to lead
3. PUMA Ocean Racing +7
4. Telefonica Black +11
5. Telefonica Blue +38
6. Ericsson 3 +75
7. Delta Lloyd +82
8. Team Russia +131

 現在、〈Ericsson 4〉、〈PUMA〉が〈Green Dragon〉を追うカタチですが、航程は約3300マイルも残っています。第1レグの半分も走っていないのですから、この状態が最後まで続くとは考えられません。ケープタウン到着は11月初旬の予定です。


(動画)〈Ericsson 4〉の赤道越え記念、King Neptune Ceremony(赤道祭)


(動画)こちらは〈PUMA〉の赤道記念

◎Volvo Ocean Race 2008-2009
http://www.volvooceanrace.org/

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2008年10月23日

Virgin Money大西洋横断へ

side-keel-shot_tcm24-26339.jpg
〈Virgin Money〉(旧SPEEDBOAT)。超派手。photo Virgin Money

 今年6月のバミューダレースでデビューした98フィートマキシ〈SPEEDBOAT〉。この化け物マキシが、ヴァージングループの創設者Richard Bransonとタッグを組んで、2925マイルの大西洋横断記録に挑みます。ボートカラーも鮮烈な赤に変え、名前も〈Virgin Money〉とブラックユーモアたっぷり。〈Virgin Money〉は、22日にニューヨークをスタートしました。

 〈Virgin Money〉に乗り込むのは超豪華メンバーです。スキッパーのMike Sanderson(前回VOR優勝)、ナビゲーターのStan Honey(Playstation、AMROのナビ)、ヘルムスマンにはBen Ainslie(金メダリスト)といったチームオリジン(イギリスのACチーム)の面々が名を連ねます。

◎VIRGIN MONEY Transatlantic Challenge crew list: (25)
Mike Sanderson, NZ, Co-Skipper
Richard Branson, GBR, Co-Skipper
Alex Jackson, USA, Owner, Co-Skipper
Ben Ainslie, GBR, Watch captain, helmsman
Rob Greenhalgh, GBR, Helmsman
Bill Erkelens, USA, Project Manager, Runners
Holly Branson, GBR, Crew, boat medic
Sam Branson, GBR, Crew
Chris Coulson, USA, Crew
Cromwell Coulson, USA, Crew
Matthew Pritzker, USA, Crew
Erle Williams, NZ, Watch Captain
Stan Honey, USA, Navigator
Julien Cressant, FRA, Bow
Joey Allen, NZ, Bow
Andrew Henderson, AUS, Mid-bow, Systems
Nick Bice, AUS, Pit
Anthony Nossiter, AUS, Pit
Matthew Mason, NZ, Pit
Robbie Naismith, NZ, Trimmer
Bob Wylie, AUS, Trimmer
Mike Mottl, AUS, Trimmer
Philip Wehrheim, USA, Mainsheet assist
Chris Higgins, USA, Runners, assist boat captain
Adam Boome, GBR, Documentary Cameraman


(動画)。〈VIRGIN MONEY〉オンボード

 Richard Bransonの娘(Holly)と息子(Sam)も乗るようです。Branson一家にとってはアドベンチャー家族旅行、といった雰囲気でしょうか? また、9月のジャパンカップでエスメラルダで一緒に乗ったBob Wylie(IMS50、TP52のプロジェクトマネージャー)もセールトリマーで乗り込みます。これは応援しないと! これまでの太平洋横断記録は、2003年に〈Mari Cha IV〉の打ち立てた6日17時間52分です。

◎VIRGIN MONEY
http://uk.virginmoney.com/challenge/

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posted by BULKHEAD at 10:44| Comment(0) | 外洋レース

2008年10月22日

高橋圧勝。モスに新星登場

IMG_5325.jpg
刺激的なセーリングに若手選手も参入しています。写真は全日本で優勝した高橋洸志。photo by 日本モス協会

 国際モスクラス全日本選手権が、10月11〜13日の3日間、静岡県浜名湖ビーチスマリーナにおいて行われました。参加艇数は15艇で微風から順風まで計7レースが行われ、浜名湖の新星、高橋洸志(ひろし)選手が圧倒的な速さで優勝しました。2位には同じく、元470セーラーの後藤浩紀(江の島)が入り、昨年のチャンプ、橘 直美(葉山)は3位でした。

 1日目から風に恵まれ、6mの風でスタート。上下1マイルのソーセージ2周のコースの第一レースを28分でフィニッシュしたのは高橋。続いて橘、小倉(三浦)、渡辺(沼津)がフィニッシュしました。

 風が少し上がった2レース目。高橋が先行、続いて渡辺、橘、後藤とブレードライダー4艇が上位を独占。このレース何と高橋は19分でトップフィニッシュ、僅差で渡辺が2位、3位橘、4位後藤、5位鈴木がフィニッシュしました。

 風が9mに上がり、フォイラーには絶好のコンディションになった3レース目は、レース艇が速すぎるためにコース3周となってスタート。やはりスピードのある高橋が先行。続いて強風に強い渡辺、橘、後藤がトップグループをつくり、他艇は大きく引き離しました。

 特に高橋艇は上りのスピード、風下航とも郡を抜いており、非常に安定した走りでトップフィニッシュ。2位には渡辺、3位に後藤、4位橘。5位にはブレードライダーのフォイルをつけた鈴木が入りました。

 翌12日は朝から無風です。午後まで風待ちの後、2から3mの風でスタート。微風の混戦を制したのは小川(沼津)、続いて田中、小俣と沼津勢、4位にはノンフォイラーの小川(浜名湖)が入り、高橋は5位。飛ばないレースでは、ブレードライダーも真価が発揮できず2艇の普通艇(ノンフォイラー)にもチャンスがあります。


(動画)モス級全日本2008の様子

 3日目も朝は無風! しかし昨日の微風レースの混戦を予想させるような中、約3mの風でスタートしました。微風での走り方のヒントを掴んだ高橋、後藤の2艇と微風得意の小倉がトップグループで先行。やはり微風に強い小俣が続きますが、途中、1m程にまで落ちてしまった風でも高橋はトップを譲らずフィニッシュフィニッシュを決めました。

 2レース目、やはり3m程の風でスタート、しかしスタートするや風が上がりはじめブレードライダー艇がトップグループで先行します。鈴木が食らいついて4位。しかし1周した時点でコース短縮となり、そのままの順位でフィニッシュしました。

 6mほどに上がった風の中で最終レースは3周となりました。やはり上りスピードの速い高橋が1上マークからトップ! 続いて後藤、橘が他艇を大きく引き離して先行。4位鈴木、5位小倉と続く。そのままの順位でフィニッシュとなり高橋の1レースカットの成績がオールトップとなり圧勝。2位には最終日2-2-2の後藤、3位には橘、4位鈴木、5位小倉、6位田中の順となりました。

 また初日に行われたVelocitek GPSを使ったスピードコンテストでは、18ノットの最大風速の中、小倉が21.0ノットを記録して優勝しました。2位には20.1ノットの後藤が入りました。

 この場を利用して運営を手伝ってくださった静岡県連、三ケ日高校ヨット部、いろいろサポートしてくださいましたスズキ自動車、ビーチスマリーナの方々にお礼を申し上げます。(レポート/日本モス協会・橘 直美)

◎The International Moth Class Association
http://www.moth-sailing.org/

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posted by BULKHEAD at 15:15| Comment(0) | ディンギー

photo SAIL! 更新しました

bhm2008.10-01.jpg

 photo SAIL! にX35全日本選手権・西宮の写真をアップしました。ぜひ、ご覧ください。

 また、バルクヘッドマガジンではバナー広告を募集しています。全国の現役セーラーやボートオーナーへダイレクトにメッセージを伝えたい方は、下記の媒体資料をご覧になったうえ、editor@sailmagazine.jpまでご連絡をください。

◎バルクヘッドマガジン媒体資料
ご案内:http://www.sailmagazine.jp/ad/advertise01.pdf
料金等:http://www.sailmagazine.jp/ad/advertise02.pdf

◎web SAIL!
http://www.sailmagazine.jp/

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posted by BULKHEAD at 09:39| Comment(0) | 小ネタ

2008年10月20日

レースの賞品は何がいい?

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この夏、トランスサガミで獲得した伊勢エビ(本当はもっとたくさんあります)。逗子の〈ゼファー〉チームと合同でBBQパーティーをおこないました。photo by Kiwamu Takahashi

 全国的にヨットレース全盛の季節になりました。バルクヘッドマガジン読者は、中学、高校の現役セーラーからビッグボートのオーナーまでさまざまですが、ここでひとつ質問です。

 ヨットレースに出場すると参加賞をもらったり、入賞すると賞品をもらいます。みなさん、いままでもらった賞品や副賞、参加賞でいちばんうれしかったモノって何でしょうか?

 一般的には、上位入賞すると名前の入ったトロフィー、賞状、盾、置物などの賞品をもらいます。副賞は大会協賛企業の商品やグッズなどが定番になるかと思います。

 最近、個人的にいろんなレースに参加して、僭越ながら賞品をいただくことがあります。そのなかで、いちばんうれしかったのは、トランスサガミで優勝した時にもらった5万円分相当の海産物(表彰式では引き替えチケットをもらいます)。伊勢エビ、サザエ、アワビなどの高級海産物の詰め合わせで、後日、仲間チームと合同でBBQパーティーをして最高にたのしかった。

 また、かれこれ10年以上も前になりますが、冬のオフショアレースに出て、真夜中にフィニッシュしたとき、本部船から海上で手渡しもらった「アツアツおでん袋」は、実行委員会のホスピタリティーを感じるあたたかい参加賞でした。

 海外のレガッタの場合、たとえばロレックスシリーズで優勝すると同社の記念腕時計をもらったり、めずらしいところでは、賞品に小型ライフル銃をもらった例もあるそうです。

 賞品、副賞、参加賞で、どんなものをもらってうれしかったですか? また、「こんな変わったモノをもらった」「こういうモノをもらったらうれしいなぁ」なんて話があれば聞かせてください。ご意見はコメント欄へどーぞ(深い意味はありません。ふと気になっただけですので)。

 まったく関係ないんですが、ウチの娘が葉山町の森戸神社でお宮参りをしたとき、お土産に永楽家さんの「ヨットサブレ」をいただきました(ヨットっぽいのカタチのサブレです)。普段、なかなか買って食べる機会がないものなんでうれしかったです。

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posted by BULKHEAD at 17:49| Comment(9) | コラム

2008年10月19日

【VOR】PUMA vs ERI 3

VOR10292.jpg
快調に走る〈Ericsson 3〉。Gustav Morin/Ericsson Racing Team/Volvo Ocean Race

 南アフリカ・ケープタウンへ向かうボルボオーシャンレース(VOR)第1レグ。〈Ericsson 4〉をかわしトップに立った〈PUMA〉ですが、エリクソン軍団の僚友艇〈Ericsson 3〉の猛追撃にあい、数時間後には〈Ericsson 3〉が逆転首位へ(10/19現在)。スタートから約2000マイルを走ったにも関わらず超接近戦をくり広げています。

 それにしても、今回のVORはおもしろすぎです(前回はスタート後すぐにキールトラブルの連続で散々でした)。特にウェブサイトから無料登録→ダウンロードできる3Dレースビュアー「Virtual Spectator」は必見。仕事が手につかなくなります。

◎VOR Virtual Spectator
http://registration.virtualspectator.com/registration/?service=vloc

VOR10285.jpg
キャビンでセールリペア。Gabriele Olivo/Telefonica Blue/Volvo Ocean Race

VOR10286.jpg
〈Telefonica Black〉のナビゲーターRoger Nilson。Mikel Pasabant/Telefonica Black/Volvo Ocean Race

VOR10280.jpg
雑然とした〈Team Russia〉の船内。Mark Covell/Team Russia/Volvo Ocean Race

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食事はフリーズドライ。Sander Pluijm/Team Delta Lloyd/Volvo Ocean Race

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posted by BULKHEAD at 07:21| Comment(0) | 外洋レース

スナイプ女子Wレポート(3)

◎女子スナイプ界を盛り上げよう!
9月28日
 今日は最終日。最後は得意の軽風コンディションで、なんとか挽回したいと望んでいました。スペインチームが、こんなに強風なのは2年ぶり位だと話していたので、きっと普段は軽風なのだろうとひそかに期待もしていましたが、結局前日に引き続き非常に強い風が吹き荒れていました。前日までの集計で自艇が14位。13位のスペインとは1点差、12位のポーランドとは6点差だったので、今日の3レースでなんとか2位順位を上げたいと考えていました。

第7レース
 今大会で最大の風と波のあるコンディションでした。26〜28ノット位はあるのではないかと感じていました。最終日だからと前日までリタイアを続けていた選手も出艇し、定刻通りにレース開始。前日と同様下有利スタートでした。

 自艇はとにかくセーリングで遅れをとってしまうことを実感していたので、有利サイドで出ること、しっかりとパワーダウンしてセールに風をあてて走ること、振れとブローを逃さないことを意識していました。上レグ前半はそこそこの位置にいるような感じがしていましたが、上マーク回航順位は恐らく20番位だったと思います。

 リーチングのプレーニングで7艇ほどゲインしました。次のクローズホールドではジブハリヤードのテンションを1cmくらい落とし、センターボードの間にペットボトルをはさんでヒールコントロールできるように考えました。フィニッシュ順位10位。

第8レース
 連日の強風でだいぶ体が慣れてきていたのと、大会中にセーリング技術が少し上達したのを感じていました。順位を競っているスペイン、ポーランドは、第7レースで後ろでフィニッシュしていたので、少し意識してコースも考えるようになっていました。

 プレーニングでは水をかぶりすぎて前が見えず、まるでおぼれているような気分になりました。ブローを狙いすぎて、ポートアプローチでオーバーセールしてしまい悔しい順位となりました。12位。自艇の1つ後ろでポーランドがフィニッシュ。スペインは自艇の前でフィニッシュしていましたが、前のレースで順位に差ができたので、最終レースはポーランドとの勝負だと思っていました。

第9レース
 後はミスをなるべく少なくし、ローリスクでレースを展開することを考えました。意味のないタックやトップ集団を意識しすぎないようにしっかりとコンパスとブローを見ることができたと思います。

 中盤までポーランドは自艇より先行していましたが、最後の上レグで2方向に分かれました。自艇は左のブローに寄せながら振れで大きなスパンでタックする展開。ポーランドはタックロスを考えてかそのまま右海面に出てロングアプローチでした。

 結局フィニッシュ直前でミートし、自艇は非権利艇だったのでリーバウでタック。そのままプレッシャーをかけながらフィニッシュラインまで10m位走りました。本当にフィニッシュした瞬間も自分達にはイーブンでフィニッシュしたように感じました。ただ熱い真剣勝負をしたことにお互い船を寄せ合って「本当にありがとう」とお礼を言い合いました。陸に上がって順位を見ると、自艇が10位、ポーランドが11位となっていましいた。

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2008年10月18日

スナイプ女子Wレポート(2)

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日本チーム、浴衣でディナー

◎日本チームの浴衣が大好評
9月26日
 朝から無風で陸上待機。12時過ぎにそよそよと風が入ってきて、5ノット位は風があるように感じました。日本のレースだったら普通に開催されていると思いますが、結局15時前まで待ってノーレースと決定されました。その数時間に他国の選手とサインの交換をし合いました。参加者に配られる大会ポスターに寄せ書きのようにサインを書いて回るのです。これは良い記念になりそうです。

9月27日
 予備日を利用してレースを行いました。朝から強風。多くの選手が出艇するか迷っている様子でした。レース委員会の人たちが慌しく海を見ては事務所を出入りし、選手たちも事務所の前で落ち着かずに様子をみていましたが、結局何の旗も揚がらず、定刻通りにレースが行われました。4割位の選手がリタイアしました。波は初日の3レース目と同じ位大きく、風は24ノット位でした。

第4レース
 風にあおられ、たまにパンチの強いブローがあたるので、川島の細かいジブトリムでクローズホールドを走りました。ダウンウィンドでは少し恐怖感さえありましたが、初日に派手に沈を経験していたこともあって、落ち着いてコンパスを見ながら丁寧にレースをするよう心がけました。

 リーチングではランチャーをあきらめ、ジブでプレーニングをして5艇位を抜くことに成功しますが、次のクローズホールドで結局数艇に追い返され13位でフィニッシュ。強風レースがこれで3レース続いていたので、だんだん自艇と並ぶ選手も同じメンバーになってきていました。

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2008年10月17日

オリンピックウィーク中止

 10月24〜26日まで開催予定の江の島オリンピックウィークが中止になりました。JSAFウェブサイトの「大会中止のお知らせ」で告知されています。

 オリンピックウィークは、日本で定期開催されるISAFグレード2イベントの国際大会です。開催中止の理由は「参加艇数が少ないこと」。バルクヘッドマガジンは、ロンドン五輪を目指す日本チームのキックオフイベントととらえていましたが、どうやら違っていたようです。

 北京五輪直後の9月にイギリス・ウェイマス(ロンドン五輪セーリング競技開催地)で開催された「SAIL FOR GOLD」には、欧州勢に混じり、中国選手がごっそりと参戦しました。もちろんロンドン五輪を目指す活動の一環です。

SFG08_M6003.jpg
SAIL FOR GOLDに出場したレーザーラジアル級銅メダリストのLijia Xu(中国)。世界の五輪セーラーはすでに動き出しています。photo on Edition

 また、オーストラリアのトップセーラー(470級のMalcolm Page、49er級のNathan Outteridge、レーザー級代表のTom Slingsby、五輪ではラジアル級コーチを務めたMichael Blackburn、スター級のNettis’s Transfusion/Andrew Palfrey)は、Farr40選手権に出場して話題になりました。

 その他にもオリンピックを目指す選手、または五輪出場選手たちは、他艇種、キールボート、マッチレースで活動をしています(スナイプ女子ワールドにも、レーザーラジアル級金メダリストのAnna Tunniclifeeが出場しています)。

 バルクヘッドマガジンは、五輪選手のこの時期の活動は、ふたつ意味があると思っています。ひとつは単純にトレーニングとして。自分の艇種に乗り込むことも大切ですが、キールボートや他艇種に乗ることで、セーリングの幅を広げることができます。特に海外セーラーは、その傾向(キールボートに乗る)が顕著にあらわれているように思えます。

 もうひとつは、選手の広報活動として。五輪が終わった現時点で、どの国の選手も満足な活動資金があるわけではなく、特にオリンピックを目指す若手選手は、良い意味での話題作りをしなければなりません。つまり、いろんなレガッタに出て実績をあげ、いろんな人と出会って自分をアピールすることで、翌年の活動環境を確保するのです。

 江の島オリンピックウィークの中止は残念なことです。バルクヘッドマガジンは、単純にレガッタが中止になったというだけでなく、若手選手のアピールするチャンスがひとつ失われてしまった、と考えています。

◎江の島オリンピックウィーク
http://www.jsaf.or.jp/sailing/2008/olympic-week/index.html

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posted by BULKHEAD at 22:42| Comment(3) | オリンピック

スナイプ女子Wレポート(1)

 9月24〜28日までスペイン・アルメリアでスナイプ級女子世界選手権が開催されました。日本からは、北條恭子/山田州子(洗足学園大学ヨット部OG)、虎岩杏奈/川島麻希(東京海上日動ヨット部)が出場。スナイプ女子は、毎回海外遠征に挑戦しています。2006年のワールドでは、山口綾子/茨木元子が銀メダルを獲得しました。さて、今年の日本チームはどんな遠征だったのでしょうか? 選手から届いた遠征レポートを紹介します。

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スペイン遠征、スナイプ級女子ワールド
レポート/虎岩杏奈(東京海上日動ヨット部)

◎強風のアルメリアへ
【9月23日】
 バルセロナより国内線で2時間強でアルメリア到着。空港よりタクシーで大会で用意されたホテルに向かいました。車で30分程度ですが、道路舗装が悪く、さっそく車酔いに苦しみました。アルメリアでは英語を話せる人がほとんどいないので、ペンとノートを片手に筆談です。ホテルのカフェで一休みしているところにTeam洗足学園ヨット部OGの3人が到着。日本チームで最初の夕食を楽しみました。

【9月24日】
 朝ホテルのロビーで審問委員会の方に会い、たまたま車でハーバーまで送っていただけるとのことで、朝一番乗りでハーバーに到着しました。ハーバーは江の島や葉山などに比べると小さく、八景島マリーナ程度の規模でした。到着すると各チャーターボートが振り分けられ、オーナーさんにご挨拶と艇の使用方法の説明をしてもらいました。

snipe_w01.jpg
Measurement待ちの北條選手

 艇はあらかじめエントリー時にリストをもらっていて、自分で選ぶことができます。新しい順に高い値段で借りることができます。私たちは普段乗りなれているビルダーの艇とマストが良いと思い、ピアソン×サイドワインダーGOLDの組み合わせを希望しましたが、すでにアルゼンチンチームに予約されていました。

 結局、艇番号が新しいことを優先的に考え、30239、PROTOというビルダーの艇で、マストはサイドワインダーGOLDを選びました。ピアソンよりも更に深く、さすが足の長いスペインの方が乗る船だと思いました。思ったよりも見た感じの船の状態は綺麗ではありませんでしたが、乗りやすかったです。

 万が一のことを考え予めマストコンパスを持参していましたが、オーナーにデジタルコンパスを貸して欲しいとお願いし、特別に借りられました(これが翌日からの強風レースで大活躍でした)。艇体計測でバラストの重さが足りないと指摘され色々時間がかかり、結局全ての準備が終わったのは18時ごろでした。

 夜は開会式が行われました。毎回女子ワールドに参加されている山田州子さんが、こんなに正式な開会式は初めてだと話していました。アルメリアの記念館のようなところに集まり、各国の選手が国旗をふりながら行進しました。日本チームも山田さんにいただいた日本ユニフォームを着て、お辞儀をしながら行進してきました。

 その日に参加する他国の選手と交流し、ユニフォームの交換をしたり、わいわい騒いだこともあり、翌日からのレース本番に緊張せずに臨むことができたと思います。

snipe_w02.jpg
コチラ開会式会場です

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posted by BULKHEAD at 07:20| Comment(0) | ディンギー

2008年10月16日

アルバトロス・レポート

バミューダゴールドカップ遠征記
レポート/伊藝徳雄(アルバトロスセーリングチーム

■2008年10月5日
 9月のニッカーボッカーカップで優勝した、アルバトロスセーリングチームは、ワールドマッチレーシングツアー・バミューダゴールドカップの出場権を獲得して、マッチレースサーキットの最高峰にチャレンジします。

 今回はレースの前にアメリカズカップが長く行われていたニューポートでのトレーニングを決行しました。ニューヨークヨットクラブ前に係留してある、ゴールドカップの使用艇「IOD」によく似たロングキールの船を使わせてもらことができました。

 秋晴れのニューポートは素晴らしい天気で、多くのヨットが湾をセーリングしていました。土曜日は船の動きを確認してマニューバリングでの時間と距離の感覚を合わせることを重点的に行いました。

 2日目はあいにくの冷たい雨でしたが、練習につきあってくれた地元セーラーのお陰で実戦形式の練習が行えました。艇体が重たく、行き足が伸びる特徴を理解し、その特性を生かすテックニックを確認することができました。

 バミューダで行われる公式練習はたった2時間です。今回の2日間は他のチームに対して少しでもアドバンテージを獲るために行いました。その成果はレースでしか判断できませんが、きっと良い結果を生むと信じています。

■10月7日 レース1日目
 3ブロックに分かれラウンドロビンを行い、各ブロック上位2チーム(合計6)+各ブロックの3位、4位が敗者復活戦を行い、全24チームが8チームに絞られます。

 美しい町並みから不規則に吹く強風(25ノット)で初日がはじまりました。第1グループからのスタートのためすぐに準備をして海面へ。練習を行ってきたとはいえ、違う艇でのセーリングではいつもの確認作業を行いレースに望みます。

 相手は、イギリスのACキャンペーンチームオリジン。イーブンスタートですぐに右に展開。1上はリードをしますが、残念ながら粘りきれず初戦をおとしました。

 第2レースは、9月に行われたニッカーボッカーカップでも戦ったアメリカのChris Van Tolです。一度戦った相手だけに落ちついてレースを行い、貴重な1勝をあげました。

 第3レースは、スタートでペナルティを受けて厳しいレースに。しかし上マーク付近のシフティな風を上手く読み、リードを広げることに成功。回航後、すぐにジャイブをしてさらにリードを広げました。

 しかし、後ろから本船がレースエリア内へ進入し、突然後ろから近づく本船を避けるためラフィングしなければならず、しかしそのタイミングでスピンをおろし、ペナルティターンも同時に行って本船を避けました。

 相手との差はまだ大きく開いていましたが、しばらくしてレースキャンセルを通達するアンパイアがやってきました。大きなリードをしていただけに残念でした。気を取り戻して再レースに臨みましたが、再レースは敗戦。初日を1勝2敗で終えました。

Minoprio-ahead-of-Ainslie_DSCF0053.jpg
12日までバミューダで開催されたゴールドカップ。ワールドマッチレーシングツアーの1戦です。photo by event media

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posted by BULKHEAD at 22:58| Comment(0) | マッチレース

2008年10月15日

X35全日本を振り返って

RZ3H8670.jpg
9艇により行われたX35全日本。写真は好スタート後、ポートに返した〈ESPRIT〉。photo by Junichi Hirai

 13日まで西宮で開催されたX35全日本選手権。国内では最大サイズのワンデザインキールボートレガッタであり、バルクヘッドマガジンは非常に興味深く取材させてもらいました。外洋系選手権が低迷しているといわれる昨今。昨年から国内に登場したこのワンデザインクラスに、ヒントが隠れているかもと思えたからです。

 期待に違わず、レースの内容はすばらしいものでした。ぼくはしばらくJ/24で活動していたので、ワンデザインレースの展開を予想できましたが、本大会は35フィート艇の迫力もプラスされて、手に汗を握りながら観戦させてもらいました。特に最終日の〈QUETEFEEK〉、〈NEUEROVE〉、〈CEREZO〉の三つ巴は、選手の心情やプレッシャーまで伝わってくるような、すばらしい戦いだったと思います。

 印象的だったのは、風待ちの末におこなわれた最終日第1レースです。スタートに失敗した〈QUETEFEEK〉を尻目に〈CEREZO〉〈NEUEROVE〉がフリートをリード。上マークへ到達間際、というところでノーレースとなりました。

 網を引いた漁船がレース海面に入り込もうとしていたため、レース運営はやむを得なくN旗をあげました。先行していた〈CEREZO〉〈NEUEROVE〉としては納得のいかないところでしょうが、運営側は「最後までレースを中止にさせたくない」という強い気持ちから、漁船へ再三の忠告。静かで激しいケンカにも似たやり取りもありましたが、漁船が進路を変更する様子がまったくなかったためにやむを得ずノーレースになった経緯があります(最終的にはコースに入る手前で漁船が進路変更しました)。

 しかし、この一時中断で勝負の流れは大きく変わりました。仕切り直した〈QUETEFEEK〉は、第3レースをトップフィニッシュ。これで弾みをつけ、後続チームに差をつけて優勝を飾ることになりました。「やっぱりヨットレースにはドラマがあるなぁ」。運営艇で取材をしながら、そんなことを考えていた次第です。

 さて、ここでバルクヘッドマガジンがX35全日本で感じたことを報告したいと思います。

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posted by BULKHEAD at 19:56| Comment(3) | キールボート

関東インカレ、早大完勝

 10月11〜13日まで葉山町森戸海岸で開催された関東学生ヨット選手権。470級、スナイプ級ともに6レースがおこなわれ、早稲田大が両クラスで優勝。そして、総合優勝を飾りました。早稲田大は、高校時代に活躍したスター選手がいることもさることながら、畠山知己監督、小松一憲コーチの熱血が選手に伝染し、とにかく熱いという印象があります。今年の全日本インカレが楽しみになりました。各水域を勝ち抜いた代表学校による全日本学生ヨット選手権は10月30日から西宮で開催されます。

◎第75回関東学生ヨット選手権 決勝
470級
1.早稲田大 154p 2.明治大 211p 3.日本大 246p 4.法政大 255p 5.慶應大 266p 6.中央大 337p

スナイプ級
1.早稲田大 200p 2.日本大 228p 3.法政大 239p 4.明治大 240p 5.慶應大 245p 6.中央大 273p

総合
1.早稲田大 354p 2.明治大 451p 3.日本大 474p 4.法政大 494p 5.慶應大 511p 6.中央大 610p

◎関東学生ヨット連盟
http://www.geocities.jp/gakurenyacht/

参考:2008年度全日本学生ヨット選手権出場校
470級
北海道:北海道大
東北:東北大
関東:早稲田大、日本大、明治大、法政大、慶應大、中央大、東京大
中部:静岡大、愛知大
近畿北陸:立命館大、同志社大、金沢大
関西:関西大、関西学院大、近畿大、大阪大
中国:岡山大、広島大
四国:徳島大
九州:鹿屋体育大、福岡大、福岡経済大

スナイプ級
北海道:小樽商科大
東北:東北大
関東:早稲田大、日本大、明治大、法政大、慶應大、中央大、成蹊大
中部:静岡大、名古屋工業大
近畿北陸:立命館大、同志社大、京都産業大
関西:関西学院大、関西大、神戸大、大阪大
中国:岡山大、広島大
四国:香川大
九州:鹿屋体育大、福岡大、九州大

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posted by BULKHEAD at 11:30| Comment(0) | ディンギー

【VOR】艇団はアフリカへ

VOR10232.jpg
〈PUMA〉オンボード。Rick Deppe/PUMA Ocean Racing/Volvo Ocean Race

 11日にスペイン・アリカンテをスタートしたボルボオーシャンレース(VOR)第1レグ。スタート後、3日を過ぎて、艇団は南アフリカ北西部を走っています。トップを走る〈Ericsson 4〉と2位の〈PUMA〉は11分差。さらにトップと1時間以内差で〈Ericsson 3〉、〈Green Dragon〉が追っています。また、〈Telefonica Blue〉は、ステアリングギア修理のためジブラルタルへ一時入港。ペナルティが課せられる12時間以内に修理を終えて、戦線復帰しました。

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ただいま〈Ericsson 4〉と〈PUMA〉が激戦中。最新のポジションはウェブサイトで確認できます。

VOR10165.jpg
スタート直後の〈Ericsson 4〉。ヘルムスマンはトーベン・グラエルです。photo by Rick Tomlinson/Volvo Ocean Race

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ジブラルタルに緊急入港した〈Telefonica Blue〉。photo by Dave Kneale/Volvo Ocean Race

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ケン・リード率いる〈PUMA〉。photo by Rick Tomlinson/Volvo Ocean Race

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油圧システムを修理する〈Team Russia〉。photo by Mark Covell/Team Russia/Volvo Ocean Race

◎Volvo Ocean Race 2008-2009
http://www.volvooceanrace.org/

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posted by BULKHEAD at 10:35| Comment(2) | 外洋レース

2008年10月14日

全日本Int14選手権レポート

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優勝を飾った高野/西間/柳沢(写真ヘルムスマンは高野選手)。photo by Ishimura

高野/西間/柳沢が逆転優勝
レポート/日本インターナショナル14協会 藤井義久

 10月11、12日、神奈川県江の島沖で第34回全日本インターナショナル14選手権が行なわれました。この大会は、毎年K16と合同で江ノ島ウイークの中で行われます。今年の参加は6艇とさびしい状況でしたが、レースは上位3艇の順位がめまぐるしく変わる、手に汗握る熱戦が繰り広げられました。

 初日第1レースは、前線通過の雨風が残る中をスタート。海面に所々に残る風を拾いながら、最初の上りのレグ後半に良いパフを拾った宇都/石田、重山/松尾が最後までそのリードを保ってフィニッシュしました。

 その後風が南に100度振れ、ほぼ安定したものの、微風の第2レースがスタート。スタート良く飛び出した宇都/石田はこのレースでもフリートをリードし、2位に大きく差を広げてトップフィニッシュしました。

 トップとはやや差がつきましたが、藤井/川西が西間/柳沢の追い上げをかわして2位に入りました。予定された第3レースは翌日に延期され、初日が終わって宇都/石田がパーフェクトで1位、同点2位の藤井/川西、西間/柳沢に対して4点の大きなアドバンテージを手にしました。

 2日目の朝は北東のブローが強く入っていましたが、レース開始時には東に振れ、10ノット程度の順風でスタート。半数の3艇がリコールする中、藤井/川西組がリードしてそのままトップフィニッシュ。2位には、この日リリーフ出場の高野(西間)/柳沢組が入りました。初日ダントツトップの石田組はリコールが影響して4位なり、1〜3位までが2点差に縮まってこの3艇の争いが面白くなってきました。

 筆者はこれでがぜんやる気がでたのですが、それが祟って次のスタートは大失敗します。第4レースは風が完全に落ち、またも微風下シフトが激しい中での展開。昨年優勝の喜田/鷲野がようやく本領発揮して1上をトップ回航。藤井組がスタートで止まって大きく遅れてしまいました。しかし、2回目の上りで高野(西間)/柳沢がトップに立ちフィニッシュ。 
         
 優勝争いをしている宇都組は3位、藤井組は4位に終わりましたが、第5レースが成立すればカットレースが入り、2点差の中に3艇がひしめき、最後に勝ったチームに優勝のチャンスが残りました。

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第5レース上マーク回航後。最終レースは優勝をかけて上位3艇が競いました。photo by Ishimura

レポート後半を読む
posted by BULKHEAD at 14:00| Comment(0) | ディンギー

2008年10月13日

【速報】X35QUETE優勝

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X35の混戦を制した〈QUETEFEEK〉とサポートチーム。優勝おめでとう!photo by Junichi Hirai

 X35全日本選手権最終日は、南の風10ノット前後の軽風で3レースがおこなわれ、前日に首位に立った〈QUETEFEEK〉が1-3-1の成績で逃げ切り優勝を飾りました。本大会は風に恵まれ、また運営艇の素早い行動により予定レース数の9レースを消化。〈QUETEFEEK〉は、最後までワンデザインらしい混戦のなか、見事なチームワークで第1回全日本チャンピオンの座を獲得しました。

◎X35全日本選手権 最終成績
1.QUETEFEEK 葉山 (6)-2-2-2-2-3-1-3-1 18.0p
2.NEUEROVE 西宮 1-1-(5)-1-5-5-3-5-5 26.0p
3.CEREZO 西宮 3-(7)-6-4-1-1-4-2-7 28.0p
4.TACK 西宮 5-3-3-9-3-2-2-9-2 29.0p
5.JJ 広島 2-8-1-3-6-6-6-3-3 33.0p
6.ESPRIT 葉山 4-6-7-6-4-(7)-5-1-6 39.0p
7.SCHEHERAZADE 西宮 (9)-5-4-5-7-8-7-4-4 46.0p
8.IRRESISTEBLE3 西宮 7-4-(9)-8-8-4-8-7-8 54.0p
9.CONTINUE2 徳島 8-(9)-8-7-9-9-9-8-9 67.0p

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posted by BULKHEAD at 20:13| Comment(1) | キールボート

ワンデザインX35全日本

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9チームにより開催されているX35全日本。2日目は振れる風に翻弄されながらも4レースを消化しました。photo by junichi Hirai

 10月11から13日まで新西宮ヨットハーバーで開催されているX35全日本選手権。デンマークのXヨット社が作るX35は、欧州で急速に普及する人気のインターナショナル・ワンデザインクラスで、本大会は昨年プレ全日本を経て初めて開催される全日本選手権です。

 ワンデザインキールボートは、J/24が国内で根強い人気を誇っていますが、35フィート前後の艇種では久しぶりのレガッタとなります。最近だと、一時ファースト40.7による同艇種レガッタが開催されましたが、こちらはワンデザインの規定が弱く、改造等によりボートの個体差がみられました。

 しかし、ISAFの国際クラスに認定されるX35は、厳格な規定があるために大きな改造を加えることのできないキールボートです。そのためにレース展開はコースとタクティクス、そしてハンドリングとクルーワークが肝になり、着順によるシンプルなヨットレースがたのしめます。

 また、このクラスの特徴はセーラー規制があること。海外ではTP52やFARR40等の世界の主力グランプリクラスだけでなく、SWAN45やMumm30でもセーラー規制がクラスルールに組み込まれています。

 これは、オーナーやアマチュアセーラーを大切するため(プロセーラーだけの戦いにならないため)に設けられたセーラー規制で、個人のグループ分けは、ISAFウェブサイト(http://www.sailing.org/classification.php)で認定を受けられます。

 X35クラスではグループ3(認定コード。仕事として船に乗るプロフェッショナルセーラーを意味するカテゴリー)の人数が2人までと限定されています。今回のX35全日本は、国内で初めて開催されるセーラー規制が用いられるナショナルレガッタでもあり、そのため本大会ではグループ3に入らない若いセーラーをクルーに起用するチームも見受けられます。

 レース初日11日は、軽風から25ノット強まで吹き上がるコンディションで2レースがおこなわれました。初日1-1の成績で抜け出したかに見えた〈NEUEROVE〉(三浦博志ヘルム)ですが、2日目の4レースで順位が変動します。

 安定した成績をキープしている〈QUETEFEEK〉(木村大介ヘルム)は、2日目も乱れのない成績で〈NEUEROVE〉に1ポイントのリードで首位に立ちました。そして、3位には初日5位からアップした〈CEREZO〉(谷口斉謙ヘルム)が僅差で連なっています。

 ワンデザイン特有のマークラウンディングの混戦は見応え十分。また、シフティーな風に回航順位が大きく変わることもあり、観戦するほうも気が抜けません。

 最終日は最大3レースが予定されています。大逆転劇はあるのか? また、全9レースを消化すると最悪の順位が1つカットされるので、レース数によっては中位のチームにも勝機あり。最終日のX35全日本に大注目です。

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〈NEUEROVE〉(ノイエローブと読む)。ヘルムスマンの三浦の脇を固めるのは、マッチレースメンバーの兵藤、鈴木、山田(真)。1点差で首位を追います。photo by Junichi Hirai

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木村オーナー&ヘルムスマンの〈QUETEFEEK〉(ケットフィークと読む)には、高木(裕)、山田(寛)、荒川、石黒が乗り込みます。photo by Junichi Hirai

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大分国体470級3位の谷口が舵を取る〈CEREZO〉(セレッソと読む)。オリジナルクルーに加えて、高野、中村健一、谷口の後輩、森田というチーム構成です。photo by Junichi Hirai

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ワンデザインクラスの魅力が詰まったX35。今後、国内でも発展してほしい期待のクラスです。photo by Junichi Hirai

◎X35全日本選手権 2日目
1.QUETEFEEK 葉山 6-2-2-2-2-3 17.0p
2.NEUEROVE 西宮 1-1-5-1-5-5 18.0p
3.CEREZO 西宮 3-7-6-4-1-1 22.0p
4.TACK 西宮 5-3-3-9-3-2 25.0p
5.JJ 広島 2-8-1-3-6-6 26.0p
6.ESPRIT 葉山 4-6-7-6-4-7 34.0p
7.SCHEHERAZADE 西宮 9-5-4-5-7-8 38.0p
8.IRRESISTEBLE3 西宮 7-4-9-8-8-4 40.0p
9.CONTINUE2 徳島 8-9-8-7-9-9 50.0p

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posted by BULKHEAD at 04:17| Comment(0) | キールボート

2008年10月11日

VOR第1レグスタート迫る

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インポートレースで勝利した〈Telefonica Blue〉。TelefonicaチームはFarrデザインのボルボオープン70。前回キールトラブルに泣いたスペインチームの新型VORはインポートレースで活躍を見せました。Rick Tomlinson/Volvo Ocean Race

 ついにはじまったボルボオーシャンレース(VOR)。10月4日、スペイン・アリカンテで開催されたインポートレースでは、Bouwe Bekkingの〈Telefonica Blue〉が勝って4点を獲得しました。そして、11日に第1レグがスタートします。第1レグはスペインから南アフリカのケープタウンまで6500マイルを走ります。

◎VOR途中成績
1.Telefonica Blue 4.0p
2.Telefonica Black 3.5p
3.Puma 3.0p
4.Ericsson 4 2.5p
5.Green Dragon Team 2.0p
6.Delta Lloyd 1.0p
7.Ericsson 3 0.5p
8.Team Russia 0.5p

puma-moths.jpg
ブレイドライダーに〈PUMA〉セールで「mini il mostro」。ハイドロモスのエキシビジョンです


(動画)第1レグスタート前に前回のボルボオーシャンレースをおさらいしておきましょう。震え上がるほど強烈なシーンの連続。

◎Volvo Ocean Race 2008-2009
http://www.volvooceanrace.org/

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2008年10月10日

上位8チーム、準々決勝へ

Minoprio---Swinton_DSCF9506.jpg
準々決勝8チーム決定。Mathieu Richard、Ian Williamsのランキングトップ2の対決に、五輪帰りの天才セーラーBen Ainslie、スウェディッシュマッチ優勝のMattias Rahmが加わって超激戦。hoto by event media

 バミューダ諸島で開催されているバミューダゴールドカップ。日本のアルバトロスチームは、予選を2勝5敗グループ6位で終えました。残念ながらアルバトロスチームはここで敗退。マッチの様子は中村選手のブログで詳しくレポートされています。

 準々決勝(クォーターファイナル)は各グループのトップ2チームと、グループ内3、4位による敗者復活戦で勝ち上がった上位2チームが選出されました。準々決勝へ進んだのは次のチームです。

Results after Two Stages:
準々決勝進出8チーム
Ben Ainslie (GBR) V Keith Swinton (AUS)
Ian Williams (GBR) V Mattias Rahm (SWE)
Sebastien Col (FRA) V Adam Minoprio (NZL)
Mathieu Richard (FRA) V Johnie Berntsson (SWE)

敗者復活戦
Mattias Rahm (SWE) Stena Bulk Sailing Team, 5-0
Keith Swinton (AUS) Black Swan Racing, 4-1
Eric Monnin (SUI) Search.ch, 3-5
Andrew Horten (USA), 2-5

グループ1
Ben Ainslie (GBR) Team Origin, 7-0
Mathieu Richard (FRA) French Match Racing Team/Team French Spirit, 6-1
Damien Iehl (FRA) French Match Racing Team, 5-2
Mattias Rahm (SWE) Stena Bulk Sailing Team, 4-3
Chris Van Tol (USA) Van Tol Match Racing Team, 1-6
Takumi Nakamura (JPN) Team Albatross, 2-5
Brian Angel (USA) King Harbour Yacht Club, 2-5
Sally Barkow (USA) Team 7 Racing, 1-6

グループ2
Ian Williams (GBR) Team Pindar, 7-0
Adam Minoprio (NZL) Emirates Team New Zealand/BlackMatch Racing Team, 5-2
Keith Swinton (USA) Black Swan Racing, 3-4
Andrew Horten (USA), 5-2
Rasmus Viltoft (DEN), 3-4
Bjorn Hansen (SWE) Alandia Sailing Team, 2-5
Erik Koppernaes (CAN), 1-6
Jon Singsen (USA), 1-6

グループ3
Johnie Berntsson (SWE) Berntsson Sailing Team, 6-1
Sebastien Col (FRA) French Match Racing Team/K Challenge, 5-2
Torvar Mirsky (AUS) Mirsky Racing Team, 3-4
Donald Wilson (USA), 4-3
David Perry (USA), 3-4
Pierre Antoine Morvan (FRA) ETM Match Racing, 2-5
Eric Monnin (SUI) Search.ch, 3-4
Blythe Walker (BDA), 2-5

◎BERMUDA GOLD CUP
http://www.bermudagoldcup.com/
◎TEAM ALBATROSS
http://www.albatrosssailing.com/

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2008年10月08日

バミューダゴールドカップ

DSCF9186.jpg
日本のチームアルバトロス(中村、笹木、伊藝、ネイサン)が出場しています。彼らはニューポートで練習後、バミューダ入りしました。photo by event media

 10月7日にはじまったバミューダゴールドカップ。昨日はラウンドロビン(予選)初日がおわり、グループ1に出場したチームアルバトロスは現在1勝2敗です。この大会では、24チームが3グループにわけられ、グループ内でトップ2が準々決勝に進出できます。また、各グループは3、4位(合計6チーム)は敗者復活戦に出場し、トップ2チームが準々決勝に出場します。

 アルバトロスのグループ1は、オリンピックの英雄ベン(GBR)とワールドマッチツアーランキング3位のマシュー(FRA)が本命か? かなりの激戦区ですが、アルバトロスの健闘を祈ります。

GROUP 1
Mathieu Richard (FRA) French Match Racing Team/Team French Spirit
Damien Iehl (FRA) French Match Racing Team
Mattias Rahm (SWE) Stena Bulk Sailing Team
Chris Van Tol (USA) Van Tol Match Racing Team
Brian Angel (USA) King Harbour Yacht Club
Takumi Nakamura (JPN) Team Albatross
Ben Ainslie (GBR) Team Origin
Sally Barkow (USA) Team 7 Racing

bgcres01.jpg
グループ1、初日の成績

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バミューダゴールドカップで採用されているのはクラシカルなロングキールボート。ウエイト制限350kgです。photo by event media

◎BERMUDA GOLD CUP
http://www.bermudagoldcup.com/
◎TEAM ALBATROSS
http://www.albatrosssailing.com/

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海中を飛ぶサブマリン!

 潜水艇を開発するグループのDEEP FLIGHTより「Super Falcon」と名付けられた3万7000フィート(約1万1300メートル)潜水可能の新型艇が進水しました。

 DEEP FLIGHTは、アメリカの冒険家、スティーブ・フォーセット氏が手掛けたプロジェクトで、氏は飛行機事故(2007年9月)により行方不明になっています(バルクヘッドマガジン記事参照)。プライベート飛行機そのものが行方不明だったことから、希望をこめた生存説も飛び交いましたが、先月にフォーセット氏が乗っていたとされる機体の一部が発見されたとのこと。残念な結果になってしまいました。

 Deep Flight Super Falconは、フォーセット氏の意志を引き継いで開発が進められたもの。そして、今月アメリカ・サンフランシスコ湾で進水式がおこなわれたようです。


(↑動画)1960〜70年代の科学特捜隊が採用しそうなデザインです。かっこいい

Maltese Falcon Submersible Dimensions and Weight:
* Width: - Wings deployed: 3.0m
* - Wings folded (storage width): 1.4m
* Height: 1.6m
* LOA: 6.0m
* Launch Weight: 1,818kg
* Payload: 230 Kg (2 persons)
Maltese Falcon Submersible Performance:
* Max Descent Rate: 200 ft/min
* Max Ascent Rate: 400 feet/minute
* Number one hour dives/day: 4 (typical)
* Cruise Speed 2-6 knots
* Cruise Range @ 5 knots: 25 nautical miles
* Maximum Thrust: 508lbs, 231Kg
* Pitch/Roll (normal piloting range): +/- 30 degrees
* Life Support duration: TBA 24 -72 hrs
* Batteries: 7kWh Lithium Phosphate @ 48V

◎DEEP FLIGHT
http://www.deepflight.com/

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2008年10月07日

風吹かず。大分国体終了

 10月6日まで大分県別府で開催された大分国体は、無風、雨のシリーズとなりました。成年男子3種目(470、シングルハンド、ウインド)、少年男子2種目(SS、シーホッパーSR)、成年女子1種目(ウインド)は、風が弱くレースがおこなえず1レース成立で終えました。

◎第63回国民体育大会
成年男子470級
1.鹿児島 坂口/今村 1p 2.徳島 奈良/中野 2p 3.和歌山 谷口/河淵 3p
成年男子国体シングルハンダー級
1.東京 城航太 1p 2. 京都 安田真之助 2p 3.佐賀 渡辺真吾 3p
成年男子国体ウインドサーフィン級
1.愛知 重光英孝 1p 2. 埼玉 菊地究 2p 3.神奈川 山崎大輔 3p
成年女子セーリングスピリッツ級
1.岡山 吉迫/大熊 3p 2.東京 近藤/鎌田 5p 3.福岡 田畑/安田 6p
成年女子シーホッパー級スモールリグ
1. 沖縄 蛭田香名子 9p 2. 石川 谷内志緒里 12p 3.静岡 渡邉三喜 13p
成年女子国体ウインドサーフィン級
1. 秋田 金井由季 1p 2.香川 高木未散 2p 3. 鹿児島 松浦絵里 3p
少年男子セーリングスピリッツ級
1.千葉 植木/三代川 1p 2.佐賀 牟田口/宮崎 2p 3.大分 安藤/大田 3p
少年男子シーホッパー級スモールリグ
1.佐賀 南里研二 1p 2.京都 前島宗樹 2p 3.鹿児島 橋元隆 3p
少年女子セーリングスピリッツ級
1.千葉 桑江/高橋 7p 2.大分 浜田/丹羽 9p 3.山口 宮野/山本 17p
少年女子シーホッパー級スモールリグ
1.佐賀 山口優 2.神奈川 高橋友海 11p 3.東京 冨部柚三子 14p

 来年の国体は新潟で開催されます。

◎セーリング競技成績
http://www.kirokukensaku.com/mejiron2008/k_gr17KYOUGIBETU.html
◎めじろん放送局(動画配信)
http://www.mejiron.tv/

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2008年10月06日

10月注目の国内外レガッタ

 今月は各地で全日本選手権を含めてビッグレガッタが開催されます。バルクヘッドマガジンは今週末のX35全日本選手権(西宮)をはじめ、いくつかのレガッタを取材する予定です。

 また、各地でおこなわれるヨットレースや海や船に関する情報をバルクヘッドマガジンまで送ってください。簡単なレポートに写真を付け加えてもらえれば雰囲気がより伝わりやすくなります。いただいたレポートは、可能な限り掲載させていただきます。メール(というか編集部の処理能力)がよくパンクするので、返事が遅れる場合があることをご了承ください。

 また、バルクヘッドマガジンでは広告を募集しています。広告にご興味のある企業、また応援していただける方は、下記の媒体資料をご覧になったうえで、e-mail:editor@sailmagazine.jpまでご連絡ください。

 日本では、同じ水域でヨットレースをやっていても、なかなか情報が得られないという不思議な現状があります。全国のセーリング情報を共有して、ヨットレースを盛り上げていきましょう!

◎BULKHEAD magazine 媒体資料
ご案内:http://www.sailmagazine.jp/ad/advertise01.pdf
料金等:http://www.sailmagazine.jp/ad/advertise02.pdf

◎10月注目のレガッタ
■バミューダ・ゴールドカップ 10/7〜12 バミューダ
 8月ニューヨークで開催されたニッカーボッカーカップで優勝したアルバトロスチーム(中村、伊藝、笹木、ネイサン)が出場。世界トップマッチレーサー、24チームが集うワールドチャンピオンシップイベントです。エントリーチームの面々を見れば、このマッチがとんでもない大会だということがわかるでしょう。がんばれ、日本!

■X35全日本選手権 10/11〜13 西宮
 昨年のプレ大会を経て第1回全日本開催されます。今年は9チームが出場。ちなみに9月にイタリアで開催されたX35ワールドには、イタリア、オランダ、スペイン等10カ国54艇が出場しました。欧州では驚くスピードで普及するアマチュア指向ワンデザインキールボートです。

■全日本女子マッチレース選手権 10/11〜12 蒲郡
 女子選手だけで構成されるチームと、女子ヘルムスマン+男子クルーチームにより競われます。女子チームには、佐藤麻衣子チームと藤井 麗チームがエントリー。全日本女子優勝チームには、10/28から韓国釜山で開催される「Busan Cup Women’s Match Race」の出場権利が与えられます。

■J/24関東選手権 10/25〜26 相模湾
 今年から関東選手権に世界選手権出場権(1枠)が与えられることになったため、関東J/24軍団は本気モード全開。和歌山からは、権利を狙って昨年の全日本覇者〈シエスタ〉も出場します。今回は成績表の素早いアップにも期待。また、Platu25クラスも同時に開催されます。

■江ノ島オリンピックウィーク 10/24〜26 江の島
 ISAFグレード2イベントに認定される、オリンピック種目による国際レガッタ。北京五輪が終わったばかりですが、ロンドンを目指す選手はすでに活動を開始しています。バルクヘッドマガジンは、勝敗よりもどんな選手、新コンビが登場するのかに注目しています。

■チャイナカップ2008 10/23〜27 中国深川
 中国ヨット協会が主催する国際キールボートレース。13カ国22チームを集めておこなわれるファースト40.7ワンデザインクラスには、日本から〈KOUFU〉〈KARASU〉が出場。ぜひとも優勝を狙ってほしいところです。この大会は中国ヨット協会が用意したファースト40.7をチャーターしておこなわれます。

■全日本学生ヨット選手権大会 10/30〜11/3 西宮
 京都産業大が総合優勝を飾った昨年の琵琶湖大会。微風レースが印象的でしたが、今年の西宮大会はどんな風が吹くのでしょうか。9月には個人戦、女子全日本が蒲郡で行われました。また、各水域予選が終わって、ただいま続々と出場校が決まりつつあります。バルクヘッドマガジンは今年も取材にうかがう予定です。

■日本オプティミストセーリング選手権大会 10/30〜11/3 蒲郡
 今年の世界選手権では、江の島ジュニアの若林友世選手が日本ではじめて女子ワールドのタイトル(女子優勝。総合5位)を手にして話題になりました。日本ジュニアは世界の強豪国に決して負けない成績を残しています。さて、今年のOP全日本タイトルは誰の手に?

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近頃気になるニューボート

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国内レースシーンに旋風を巻き起こすか? 満を持して登場、ACT-GP33。photo by ACT

日本純正GP33登場間近
 世界で話題になっているグランプリレースボートGP33。今夏、世界1号艇の〈センチュリーファスト〉が進水し、国内外で注目を集めています。軽排水量(2000〜2150kg)、バルブキール、バウポール、マストヘッドからジェネカーを展開するGP33のダウンウインドスピードは、国内の夏のレースで実証済みです。その後、2号艇がブラジルで進水しています。
 そして、ニッポンチャレンジ、GBRチャレンジに参加した金井亮浩(ACT)設計、ツボイヨット建造のGP33が建造が9月より開始されました。GP33は、GP42と同様にボックスルールによるレガッタも期待されていますが、国内ではもっとも楽しめるミドルボートサイズとしての魅力が大きいでしょう。
 GP33と何度かいっしょに走ってみての感想は「おどろくほど速い」のひとこと。特にダウンウインドは、swan42や40フィート前半の国内レースボートと同等以上の性能を持っていると認識しています。こうしたグランプリ&スピードボートの国内登場は単純にワクワクしますね。

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9月よりツボイヨット(名古屋市)で建造開始。現在モールドが完成したとのこと。photo by ACT

◎ATC
http://www.actechnology.co.jp/

トレーラブル、X-Treme 25
 オランダからG-Forceヨットデザインの25フィート・スポーツボートが登場しました。収納式ラダー、バルブキール、そして850kgという軽排水量による「四駆でトレーラブル」が売り。国内でなかなかトレーラー移動によるキールボート遠征はおこなわれませんが、慣れてしまえばカンタンです。アメリカでは、32フィートぐらいまでトレーラー移動でレース遠征をおこなっています。国内でもトレーラー遠征が日常になれば、キールボートレースがより魅力的になるでしょう。

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ダウンウインドで20ノットオーバーのハイスピードボート

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オランダ、イタリアをはじめとする欧州、そして中国でも注目されているX-Treme 25。以前、青島でお披露目されたようです

◎G-Force YACHT
http://www.g-forceyachts.com/

来年のMedcupにはETNZが参戦
 〈Quantum Racing〉の総合優勝で一段落ついたTP52による地中海サーキットMedcupに早くも来年の話題です。2009年サーキットにアメリカズカップの〈Emirates Team New Zealand〉が新規参戦することを発表しました。その背景には、滅茶苦茶になってしまっている第33回アメリカズカップがあります。各国のシンジケートは活動をストップするわけにもいかずTP52地中海サーキット参戦へ…。今後のMedcupはより本格的なミニアメリカズカップになりそう?

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Medcupに参戦する〈ETNZ〉。Marcelino Botin設計。Cookson Boats建造。スキッパーはDean Barkerです

◎Emirates Team New Zealand
http://www.emiratesteamnz.com/

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2008年10月03日

大分国体がはじまります

 10月3〜6日まで大分県別府市北浜ヨットハーバーで国民体育大会が開催されます。おこなわれる種目は次の10種目。昨年より少年男子、女子にセーリングスピリッツ級が採用されています。

少年男子 セーリングスピリッツ級
少年女子 セーリングスピリッツ級
少年男子 シーホッパー級スモールリグ
少年女子 シーホッパー級スモールリグ
成年男子 国体シングルハンダー級
成年女子 国体シングルハンダー級
成年男子 国体シングルハンダー級
成年女子 シーホッパー級スモールリグ
成年男子 470級
成年女子 セーリングスピリッツ級

◎エントリーリスト(PDF)
http://www.mejiron.jp/kokutai/youkou/kumiawase/12-kumiawase_sailing.pdf

 国体は、大人にとっては年に一度開催されるスポーツフェスティバルといえますが、少年男女に出場する高校3年生にとっては高校生活の集大成です。台風一過のカラッとした秋空で、悔いのない戦いを期待します。また、今年もウェブサイトで動画と成績が配信されるようなので要チェックです。

◎セーリング競技成績
http://www.kirokukensaku.com/mejiron2008/k_gr17KYOUGIBETU.html
◎めじろん放送局(動画配信)
http://www.mejiron.tv/

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開幕直前ボルボオーシャン

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10月4日に始まるボルボオーシャンレースに賑わうベースキャンプ。緒戦はインポートレースがおこなわれます。photo by Volvo Ocean Race

 10月4日にはじまるボルボオーシャンレース(VOR)。スタートを直前に控え、第1レースのスタート地点、スペイン・アリカンテでは盛大な前夜祭、パレード、プレレースがおこなわれ大賑わいのようです。

 今回出場するチームは、最終的に前回優勝艇〈ABN AMRO ONE〉を改造してエントリーした〈DELTA LLOYD〉が直前参戦することが決まり、全8艇で競われることになりました。

◎TEAM
ERICSSON RACING TEAM - ERICSSON 3(Anders Lewander)
ERICSSON RACING TEAM - ERICSSON 4(Torben Grael)
PUMA RACING TEAM(Ken Read)
TELEFONICA BLUE RACING TEAM(Bouwe Bekking)
TELEFONICA BLACK RACING TEAM(Fernando Echavarri)
TEAM RUSSIA(Andreas Hanakamp)
GREEN DRAGON RACING TEAM(Ian Walker)
DELTA LLOYD(Ger O'Rourke)
※カッコ内はスキッパー

 レースは世界一周を10レグに分け、さらに7カ所の寄港地ではインポートレースがおこなわれます。コースのポイントは、インド(コチ)、シンガポール、中国(青島)に寄港することです。インド、アジアに寄港するのはVOR史上はじめてのことになります。

◎VOR SCHEDULE
10/4 Alicante In-Port Race
10/11 Alicante - Cape Town LEG1
10/15 Cape Town - Kochi LEG2
12/13 Kochi - Singapore LEG3
1/10 Singapore In-Port Race
1/18 Singapore - Qingdao LEG4
2/7 Qingdao In-Port Race
2/14 Qingdao - Rio de Janeiro LEG5
4/4 Rio de Janeiro In-Port Race
4/11 Rio de Janeiro - Boston LEG6
5/9 Boston In-Port Race
5/16 Boston - Galway LEG7
5/30 Galway In-Port Race
6/6 Galway - Marstrand LEG8
6/14 Marstrand - Stockholm LEG9
6/21 Stockholm In-Port Race
6/25 Stockholm - St Petersburg LEG10

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〈GREEN DRAGON〉のハルには中国系スポンサーのロゴ。青島寄港のメリットは大きい? photo by Rick Tomlinson/Volvo Ocean Race

 また、VORのウェブサイトは、レースレポート、写真、動画配信による報道からエンターテインメントまでバーチャル・セーリングの極み。モバイル、3Dヨットツアー、セーリングゲーム等が盛り込まれています。陸上テレビ中継が不可能なため、むずかしいと思われがちなVORのメディア対応ですが、ウェブサイトから情報発信することで陸上のセーリングイベントよりも充実しています。今回のVORは、前回よりもエンターテインメント色を濃くした内容になりそうです。

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ゲームスタートは10/9。登録しましたが、どうやってゲームするのかよくわかんない。オタクのみなさん、教えてください

◎Volvo Ocean Race 2008-2009
http://www.volvooceanrace.org/

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2008年10月01日

美しきクラシックヨット

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Start in black and white。photo by ROLEX/Carlo Borlenghi

 フランス・サントロペで10月4日まで開催されるクラシックヨットの祭典「Nioulargue〜Les Voiles de Saint-Tropez」。すばらしいクラシックヨット&モダンヨットが南仏の避暑地サントロペを賑わせています。世界的なフォトグラファーCarlo Borlenghiの作品を紹介します。大胆な構図が大好きです。

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LULWORTH。photo by ROLEX/Carlo Borlenghi

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SHAMROCK V。photo by ROLEX/Carlo Borlenghi

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ESENSE。photo by ROLEX/Carlo Borlenghi

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St-Tropez by night。photo by ROLEX/Carlo Borlenghi

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混戦激戦ブラインド全日本

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優勝した小倉チーム(右)と2位の板倉チーム。photo by JBSA

 9月27、28日にシーボニアマリーナでブラインドセーリング全日本が開催されました。今回の全日本はJ/24を使用して、全7レースがおこなわれました。日本視覚障害者セーリング協会(JBSA)よりレポートと写真が届きましたので紹介します。

 バルクヘッドマガジンは、ずいぶん昔に取材させていただいたことがあります。いっしょにセーリングしましたが、肌に感じる風によるスピード感覚と波を切る音、そしてお尻が浮き沈みするヒール感覚だけで正確にハンドリングするブラインドセーラーにびっくりした思い出があります。来年はニュージーランドのロトルア湖で世界選手権が開催されるとのこと。がんばれ!

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最終日、小倉チームが大進撃
レポート/日本視覚障害者セーリング協会

 9月27日、28日に第8回ブラインドセーリング全日本選手権が神奈川県シーボニアマリーナで開催されました。

 初日は4〜5mから風が落ち気味で、振れまわる風と逆潮で各チームとも苦しい展開となりました。トップは1-4-1でまとめた浜名湖チームの板倉/森崎/名畑/藤王のチーム。2位は4-1-2の東京の安達/田口/竹内/児玉チーム。3位に神奈川の杉山/金輪/秋山/マイランケ、4位は関東混合の小倉/白子/堀江/真下チーム、5位神奈川の川添/瀬川/安西/村上チーム、6位は関東混合の村井/山賀/石田/石塚チーム。1位から4位まで各1点差と混戦の展開になりました。

 2日目の第4レースは、昨日の勢いのまま、板倉/森崎チームがトップフィニッシュ。5〜6mの安定した風でマーク毎に順位が入れ替わる大接戦となりました。しかし、第5レースで板倉/森崎チームが6位、小倉/白子チームが第5、第6レースと続けてトップをとり、第6レース終了時点で小倉チームと板倉チームが同ポイントとなり、優勝の行方は最終レースの結果次第となりました。

 最終第7レースは多少風があがり6〜7m、ジブセールを使っていても4人ではヒールがきつくなる状況です。スタートで板倉チームがリコール。すぐ解消したものの今度は抗議がありペナルティ。また、ペナルティ最中に軽い事故があり、そのままリタイアとなりました。

 フリートは団子状態で各マークの競り合いとなり、最終レースは前日まで精彩を欠いていた村井/山賀チームがトップフィニシュを飾りました。村井チームは本日はレース毎に順位があがる健闘ぶりでした。最終結果は小倉/白子チームの優勝となりました。

 なお、2009年3月12日から21日までニュージーランドのロトルア湖で世界選手権が開催されます。日本からは3チームの出場を予定しています。

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ブラインドセーリング全日本は、J/24関東フリートの協力でJ/24を使用して行われました。photo by JBSA

◎第8回ブラインドセーリング全日本 2008.9.27、28 シーボニアマリーナ
1位 小倉/白子/堀江/真下 2-3-4-2-1-1-3 12p
2位 板倉/森崎/名畑/藤王 1-4-1-1-6-2-RET 15p
3位 安達/田口/竹内/児玉 4-1-2-3-3-5-5 18p
4位 杉山/金輪/秋山/マイランケ 3-2-3-4-5-6-4 21p
5位 川添/瀬川/安西/村上 5-5-5-6-2-4-2 23p
6位 村井/山賀/石田/石塚 6-6-6-5-4-3-1 25p
※ポジションは名前順にヘルム/メイン/スキッパー/ジブ

◎日本視覚障害者セーリング協会(JBSA)
http://www.jbsa.jp/

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