2008年11月05日

OP全日本。若林選手圧勝

 10月31〜11月3日まで愛知県蒲郡・海陽ヨットハーバーで開催された日本オプティミストセーリング選手権。本大会には、地方予選を勝ち抜いた141のOPセーラーがエントリーしました。大会は、全10レースがおこなわれ、江の島ヨットクラブジュニアの若林友世選手(中3)が、1-1-1-2-7-4-3-1-1-1の成績で圧勝。総合優勝、女子優勝の2冠を達成しました。若林選手は、今年7月におこなわれた世界選手権で、日本初となるワールド女子金メダルを獲得しています。

◎日本OP選手権成績 参加141艇
1 若林友世(江の島)11p
2 岡田奎樹(福岡)17p
3 脇坂尊(江の島)35p
4 市川夏未(夢の島)37p
5 山本一徹(広島)40p
6 埼玉匠海(江の島)44p
7 樋口舵(横浜市民)46p
8 新谷つむぎ(江の島)48p
9 村田俊彦(広島)52p
10 村山仁美(江の島)62p

◎日本オプティミストセーリング選手権
http://njyc.info/2008josc/top.html

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2008年11月03日

【インカレ】53年ぶり快挙

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念願の総合優勝を決めた早稲田大。おめでとう!photo by Junichi Hirai

 全日本インカレは1クラス72艇の大フリートで戦い、しかも3チーム(総合は6チーム)の合計得点で競うという特質から、成績がめまぐるしく変化するセーリング競技といえます。まるで筋書きのない物語。本大会でも、だれも予想できないドラマが待っていました。

 肌寒さを感じる曇り空の西宮沖。第8レースは、北東の微風ではじまりました。レースは小さなパフをつかみながらゆっくりと進んでいきます。

 470級は、昨日にクラス首位に立った関西学院大が、シングルに2艇、10番台に1艇という文句なしの冴えたコース引きを見せます。フィニッシュ順位は2-5-17で24点を獲得。このポイントでリードを広げるか、に思えましたが、ここで前日3位の福岡経済大が、3-6-7(16点)という最高の順位で関西学院大を追い上げます。 

 第8レースが終わった時点で470級上位3校の成績は、
1 関西学院大 372点
2 福岡経済大 405点
3 同志社大 427点
 となり、上位2校の差は33ポイントとなりました。

 第8レースが終わった頃から風は落ちる傾向です。本来なら風待ちも考えるコンディションですが、大会最終日のタイムリミット(最終レースの予告信号)が12時という規定のために、レース運営は残っている北東風で最終1レースを消化したかったのでしょう。しかし、この微風コンディションが両校の運命を分けるドラマをうみました。

 風速1.5メートルのなかをスタートした470級は、上マークをまわることには、さらに風が落ちて、体重で作ったアンヒールでわずかにスピネーカーをはらませる程度。この不安定ななかで、強風に定評のある福岡経済大が爆発します。反対に、スタート本部寄りからまとまるチーム戦略をとった関西学院大が、まさかのコースミス。さらに、弱い風のために、サイドマークでコース短縮されることになりました。

 関西学院大は、追い上げるチャンスさえ失い26-58-45位(131点)をたたき、8-10-25位(43点)の福岡経済大が逆転優勝を決めました。だれもが予想し得なかった展開であり、また、インカレ特有のドラマでもあります。福岡経済大は2年ぶり4度目の優勝を飾りました。

「最終日はチームで戦うことをせず、各チームの判断に任せました。個人戦の延長、という気持ちです。今年のチームは、全員がいいスピードを持っていたと思います。でも、過信していた部分もあって初日に失敗。2、3日目でチームでまとまって固まるようにしましたが、それもなかなくうまくいかなかった。でも、最終日に各チームが自由に走れたことで、良い結果を出せたんだと思います」(福岡経済大・永井俊之主将)

 また、スナイプ級は、前日30点のアドバンテージを持っていた首位の福岡大が、第8レースでまさかの失点98。そして、2-27-30位でフィニッシュした鹿屋体育大が9点差で逆転しました。そして、迎えた第9レースは、先に述べたとおりに風が徐々になくなって、スナイプ級が第1マークへ到達する前にノーレースのホーン。鹿屋体育大が創部以来初となるクラス優勝を飾りました。

「点差を考えるとあせりが出てしまいます。だから、最終日は点差を考えないようにしよう、と。前日のミーティングでは、自分の走りができればいいと話し合いました。それに、失敗しても、だれかがカバーしてくれる、という信頼関係があります。ムードはとても良かったですね。これが結果につながったと思います。個人MVPをとれたのもうれしいです!」(中村孝宏スナイプリーダー)

 そして、総合優勝は、第8レースで低迷する福岡大を追い抜いた早稲田大が、続く第9レースでも首位キープ。なんと53年ぶりとなる総合優勝を手にしました。同大は畠山知己監督、小松一憲コーチ指導の下、4年前より総合優勝を目標に取り組んでいます。その成果がようやく実りました。

「大会前、自分たちは470級3位、スナイプ級2位の実力だと判断していました。各クラスで優勝できる実力ではありません。それを踏まえた上で、欲張らずクラス優勝を狙わないことを意識しました。あくまでチームの目標は総合優勝です。今年は「タフ」なチームになることを目指しました。部員からの反発もありましたが、無風でも梅雨の土砂降りでも練習をしました。昼も陸へ戻らずに海で弁当。その理由は、早稲田は関西、九州の大学と違って平日練習ができません。時間は限られているから、少しでも長く海に出ることを大切にしたかった。また、4日間続くインカレは肉体的にも精神的にもタフになる必要があります。今年は、目標どおりタフなチームになれたと思っています」(神谷航路主将)

 実力がありながらも優勝できないジンクスにとりつかれていた早稲田大。本大会でも危うい場面がありました。2日目にスナイプ級が2艇ブラックフラッグによる失格。以前はこうした失敗から立て直すことができずに順位を落としていきましたが、今年は違いました。精神的な動揺を振り払ったチーム力の勝利です。


 毎日激しく順位が変動した全日本インカレ。バルクヘッドマガジンは、学生たちが最後に見せた、うれしさ、くやしさの涙を、いつまでも忘れないでいてくれることを願います。そして、気持ちをあらたに次のステップへ踏み出してください。

 来年の全日本インカレは、岡山県牛窓で開催される予定です。

470級 最終成績
1 福岡経済大 448
2 関西学院大 501
3 早稲田大 515
4 同志社大 557
6 慶応大 675

スナイプ 級最終成績
1 鹿屋体育大 476
2 福岡大 485
3 関西大 493
4 立命館大 522
5 早稲田大 626
6 日本大 690

総合 最終成績
1 早稲田大 1141
2 立命館大 1203
3 関西大 1260
4 福岡大 1272
5 同志社大 1333
6 慶応大 1366

◎全日本インカレホームページ
http://www.kansaigakurenyacht.tbs.gr.jp/

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【速報】早大総合優勝

470級優勝 福岡経済大
スナイブ級優勝 鹿屋体育大
総合優勝 早稲田大
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【インカレ】3日目成績

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3日目に大きく順位をあげた関西大スナイプチーム。photo by Junichi Hirai

 大会3日目の成績です。470級は関西学院大、スナイプ級は福岡大が首位に立ちました(カッコ内は1位との得点差)。また、総合優勝争いは早稲田大が1点差で福岡大を追います。3位の関西大、4位の立命館大との得点差も少なく、最終日逆転もあるでしょう。福岡大は首位を死守できるか?

470
1 関西学院 348
2 同志社大 357(+9)
3 福岡経済 389(+41)
4 早稲田大 416(+68)
5 明治大 502(+154)
6 法政大 511(+163)

スナイプ
1 福岡大 387
2 関西大 415(+28)
3 鹿屋体育大 417(+30)
4 立命館大 481(+94)
5 早稲田大 568(+181)
6 中央大 602.8(+215.8)

総合
1 福岡大 983
2 早稲田大 984(+1)
3 関西大 994(+11)
4 立命館大 997(+14)
5 同志社大 1065(+82)
6 関西大 1132(+149)

◎全日本インカレホームページ
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2008年11月02日

【VOR】Ericsson4 勝利!

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〈Ericsson 4〉の表彰セレモニー。Dave Kneale/Volvo Ocean Race

 スペイン・アリカンテから南アフリカ・ケープタウンまで6500マイルのボルボオーシャン第1レグ。デイラン新記録を作った〈Ericsson 4〉が11月2日午前5時54分にファーストホームを飾りました。艇団は続いて〈PUMA〉がフィニッシュする様子です。

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スキッパーのトーベン・グラエル。〈Ericsson 4〉は得点8を獲得しました。Dave Kneale/Volvo Ocean Race

◎Volvo Ocean Race 2008-2009
http://www.volvooceanrace.org/

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【インカレ】西宮沖大激戦

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第5レースでは470、スナイプが入り乱れるマーク回航。大混乱です。photo by Junichi Hirai

 西宮全日本インカレ。大会2日目の昨日は遅くまで抗議の審問があり、最終成績が確定したのは夜10時。470級は同志社大、スナイプ級は立命館大学がそれぞれ1位で大会3日目を迎えました。

 西宮沖は朝から風が弱く、昼前まで風待ちしたあとに入ってきた西風ではじまりました。しかし、風軸は不安定で約30度の振れ幅があり、第5レースでは一気に風速5〜7メートルまであがったと思えば、3メートルまで落ちるというブローの変化もあり、起伏に富んだコンディションとなりました。

 さらに、第5レースでは470級が5回もゼネラルリコール(ゼネリコ)を繰り返したためにスタート時間が大幅に遅れ、続いてスタートするスナイプ級もゼネリコがあったため、両フリートが上マークで衝突。144艇大混戦のマーク回航となりました。

 この大ゼネリコ大会はインカレでは見慣れた光景ですが、「インカレらしい」で片付けてしまうにはデメリットが多すぎます。だれもが規定数のレースをこなしたいはず。しかし、選手たちみずからレースを阻止しています。

 さて、不確定要素のあるレースコンディションでも選手たちは鉄火場上等。昨日と同じく、審問のためにまだ成績は発表されていませんが、470級では、第6レースで3艇の合計を9ポイントにおさめた関西学院大、第7レースでワンツーフィニッシュを決めた福岡経済大が好順位をおさめました。関西学院大は、3艇がまとまって本部船寄りのスタートから右海面のシフトをつかむチーム戦略が功を奏したようです。スナイプ級でよく走っていたのは福岡大、関西大。場面を問わず3艇が安定した順位をおさめました。

※最新成績は下記で公開されます。
◎全日本インカレホームページ
http://www.kansaigakurenyacht.tbs.gr.jp/

 3日間を終え軽風シリーズとなっている全日本インカレ。残すは最終日のみです。最終日は最大2レースが予定され、最終スタート予告は12時となっています。大逆転劇はあるのでしょうか?

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出艇前のハーバー風景。手前の行列は出艇申告に並ぶ各大学。photo by Junichi Hirai

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安定感抜群の福岡大スナイプ。photo by Junichi Hirai

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スタート前から3艇がまとまり1-2-6位(失点9)を決めた関西学院大。photo by Junichi Hirai

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久しぶりに本日のハイクアウト賞。気合い入ってます。photo by Junichi Hirai

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【インカレ】2日目成績

470
1 同志社大 141
2 早稲田大 191
3 関西学院 229
4 福岡経済 251
5 法政大 264
6 立命館大 273

スナイプ
1 立命館 187
2 鹿屋 197
3 福岡大 261
4 関西大 284
5 慶應大 294
6 中央大 316




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2008年11月01日

【インカレ】女子勢力拡大

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1クラス72艇の大フリートゆえ、フィニッシュ直前まで混戦が続きます。photo by Junichi Hirai

 10月30日より第73回全日本学生ヨット選手権(全日本インカレ)が西宮で開催されています。この大会には、全国の水域予選を勝ち抜いた470級24校、スナイプ級24校が出場。それぞれのクラスには、各校から3チームが出場し、その合計得点を競いあいます。

 全日本インカレは、大学ヨット部にとって集大成となるレガッタであり、4年生にとっては学生最後のメモリアルレース。そのため必要以上に気合いが入るのはもちろん、大学名のカンバンを背負った選手たちには、見えないプレッシャーが襲いかかります。ここに前評判どおりにはいかない、インカレのおもしろさがあるのです。

◎全日本インカレ出場大学
470級
北海道:北海道大
東北:東北大
関東:早稲田大、日本大、明治大、法政大、慶應大、中央大、東京大
中部:静岡大、愛知大
近畿北陸:立命館大、同志社大、金沢大
関西:関西大、関西学院大、近畿大、大阪大
中国:岡山大、広島大
四国:徳島大
九州:鹿屋体育大、福岡大、福岡経済大

スナイプ級
北海道:小樽商科大
東北:東北大
関東:早稲田大、日本大、明治大、法政大、慶應大、中央大、成蹊大
中部:静岡大、名古屋工業大
近畿北陸:立命館大、同志社大、京都産業大
関西:関西学院大、関西大、神戸大、大阪大
中国:岡山大、広島大
四国:香川大
九州:鹿屋体育大、福岡大、九州大

 本日大会2日目は、昨晩に通過した気圧の谷の影響を受けずに、朝から北東の軽風。しかし、スタート時刻の9時半になる頃には、気温の上昇とともに風がなくなります。安定しないコンディションで1時間ほど海上待機を強いられましたが、南西からの3メートル前後のそよ風で第2レースがはじまりました。その後も局地的なブローが入ることはありますが、風は上がらず。振れ幅のあるコンディションで3レースを消化しました。

 風と同じように、各校の成績にもムラがある結果となっているようです(正式な成績は発表されていないので、結果について述べるのは避けます)。

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470級第2レースは3度のゼネリコの末、ブラックフラッグがあがってようやくスタートしました。あいかわらずです。photo by Junichi Hirai

 また、丸1日取材をしていて感じたことがあります。

 それは、ハーバーや海上での女子のパワーです。この10年の大学ヨット部史を振り返ってみると、部員減少が問題となっています。この問題は解決していませんが、男子部員が減っている半面、女子部員が増えている現状があります。

 今大会でハーバーを歩いていると、マネージャー、応援サポーターを入れれば、男女比はさほど変わらないかもしれません。昨年、一昨年の同大会よりもっと女子率が多くなっているように思えました。それほどハーバーは、女子で活気づいています(=華やいでいる)。

 早稲田大、日本大、同志社大、福岡大、法政大、関西学院大といった優勝を狙う全日本常連校でも重要な戦力として女子選手が出場しています。実際に、本日のような軽風戦ではライトウエイトを生かし、「女子×男子」の混成チームが上位に入ることも少なくありません。

 女子のパワーがさらに強まっている印象を受けました。

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第3、4レースで華麗にトップフィニッシュを果たした同志社大の女子×男子ペア。photo by Junichi Hirai

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3艇とも安定感があった鹿屋体育大スナイプチーム。こちらも混成ペア。photo by Junichi Hirai

◎大会成績 第1レース終了時(注意:大会1日目の成績です)
470級
1.同志社大 37p
2.明治大 41p
3.法政大 42p
4.立命館大 44p
5.関西学院大 53p
6.早稲田大 56p

スナイプ級
1.法政大
2.立命館大 48p
3.日本大 56p
4.関西大 65p
5.早稲田大 66p
6.同志社大 68p

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