2008年12月31日

和歌山ユース強化合宿開催

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海上ではラジアル3グループ、420、ウインドに分かれ、それぞれの専属コーチが中心になって練習がおこなわれました。photo by Junichi Hirai

 12月25〜30日まで、JOCナショナルトレーニングセンターに認定された和歌山セーリングセンターで「2009年ユースナショナルチーム候補選手強化合宿」が開催されました。対象となったのは、全国から募集した中学生から高校生までのユース選手約40名。艇種は、ISAFワールドでも採用される、シングルハンド(レーザーラジアル級)、ダブルハンド(420級)、ウインドサーフィン(RS:X級、テクノ級)です。

 合宿の目的はユース選手の強化であり、6日間の合宿日程のなかにさまざまなプログラムが詰め込まれました。日がのぼらない時間に始まるウェイクアップトレーニングにはじまり、午前午後に陸上と海上練習。夜はホテルに戻ってゲスト講師による講習、そして艇種別のミーティング等々。また、合宿期間中にプレスデイが設けられ、テレビ局や新聞社を招いてトレーニングの様子がアピールされました。

 バルクヘッドマガジンは、合宿のうち2日間を同行取材。寒い冬休みのこの時期、選手たちは長時間の練習と講習にげっそりしているだろうと思っていたところ、意外にも目をパチクリと輝かせていたのが印象的でした。話を聞くと「普段、コーチに教えてもらう時間が少ないから、とても勉強になる」とのこと。

 さらに個別に話を聞いてみると、それぞれが自分の課題をキチンと持っていて、失礼ながら想像していたよりも真剣モードでびっくりしました。みんな「速くなりたい」という重要な意識で合宿に参加しています。

 それもそのはず。今回、講師を務めたのは中村健次北京五輪監督をはじめ、これまでオリンピックキャンペーンをおこない、世界で戦ってきた現役セーラーたちです。実際の講習内容はセーリングの基礎が中心でしたが、世界で戦う技術と考え方を自ら体験している講師陣の普段は受けることのできない指導に刺激を受けたことでしょう。

 さて、このユース強化合宿は、北京五輪後の課題としてユース強化を掲げる日本セーリング連盟(JSAF)競技力向上委員会とオリンピック特別委員会が協力し、あらためてプログラムを用意しておこなったユースイベントです。

 JSAFは、世界規模のイベントであるISAFユースワールドやユースオリンピック等を目標に据え、世界で勝てる選手を育成する目標があります。これはすぐに結果の出るものではありませんが、今回の強化合宿は、競技力向上委員会とオリンピック特別委員会が、オリンピック活動と並行してユース強化に力をそそぐという意思表明でもあります。

 ユースセーリングは、日本セーリング界最大の課題です。バルクヘッドマガジンは、今後もユースセーリングに注目していきたいと思います。

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夕食後は会議室で講習会とミーティング。朝6時半から夜9時までセーリング尽くしの毎日です。photo by Junichi Hirai

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ハーバー内に新築された巨大な艇庫は、スター級のマストを立てたまま保管できます。420級は艇庫内で動作確認。技術とともに一秒でも速く走らせる気持ちを学びます。写真は「おめーら、スピンポールをかつぐんじゃねーぞ」と指導する白石先生。photo by Junichi Hirai

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今回のユース合宿では、スリーボンド社が420級のセールとラジアル級のブームを援助。オリンピックセーリングチームもユース育成に協力しています。photo by Junichi Hirai

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2008年12月27日

年末セーリングニュース

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100艇超のエントリーでスタートしたシドニー〜ホバート。IRCが採用されています。Rolex / Carlo Borlenghi

第64回シドニーホバートスタート
 26日、オーストラリア年末恒例のシドニー〜ホバートヨットレースがスタートしました。この大会は、オーストラリア・タスマニア海からホバートまで628マイルを走るオフショアレース。今年は、イギリス、ニュージーランド、フランス、ドイツ、オランダ、スイス、ロシア、ニューカレドニアからも出場しています。コースレコードは、2005年に〈WILD OATS XI〉がたたき出した42時間40分。新記録はうまれるでしょうか?
◎64nd Rolex Sydney Hobart Yachtrace Official website
http://rolexsydneyhobart.com/

マム30からFarr30へ
 16日。ワンデザインキールボートクラスのマム30クラス協会は、2009年よりFarr30へ改名することを発表しました。全盛期に比べてフリートは縮小しているもののまだまだ現役。昨年の世界選手権には21艇が集まり、ロードアイランド・ニューポートで開催されました。10年間スポンサーしてきたシャンパーニュ マム社の看板から離れて心機一転。今後、オーナー主体で運営していくことになります。
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◎The M30 International Class Association
http://www.mumm30.org/

アメリカセーリング界が急変している?
 1月19〜23日にフロリダ・キーウエストで開催される「Acura Key West 2009」。冬の風物詩ともいえるキールボートレガッタですが、アメリカ大不況の影響でエントリーが激減しているようです。Farr40クラスは前年より13艇減、メルゲス32クラスは7艇減、メルゲス24クラスは14艇減。このご時世、しばらく様子見ムードなのでしょうか?
◎Acura Key West 2009
http://www.premiere-racing.com/

バルクヘッドマガジンは和歌山へ
 25〜30日まで和歌山セーリングセンターで「2009年ユースナショナルチーム候補選手強化合宿」が開催されています。このイベントは、ユース選手を対象にレーザーラジアル級、420級、RS:X級を使用しておこなわれるJSAFオリンピック特別委員会による強化合宿。バルクヘッドマガジンは、次世代セーラーの現状を取材してくる予定です。おたのしみに。

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移動中、伊勢湾岸道路は突然の大雪。冬の遠征は危険ですね。みなさんも気をつけて。photo by Junichi Hirai

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2008年12月25日

日本初開催オープンビック

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日本で初開催となったO'pen Bicカップ2008。photo by WINDWARD

9歳から58歳まで大集合。O'pen Bicカップ2008

レポート/Kohei Imazu

 12月14日。兵庫県西宮において、国内で初となるO’pen BIC(オープンビック)クラスのレガッタが開催された。集まったのは20選手。小ぶりのシングルハンダークラスということもあり、ティーンエイジャーが中心となったが、一番若い参加選手は9才。かたや、最年長は58才。まさに老若男女が集う、活気あふれる大会となった。

 この日のコンディションは、晴天、北の風8〜15ノット。レースエリアに設定された西宮浜北西海域は四方を陸に囲まれた比較的穏やかな海面だが、時折吹き込むブローは思いのほか手強い。そのような中、予定された3レースがすべて消化された。

 O'pen Bicクラスの国内第1回大会を制したのは、兵庫県連の藤井純也選手(13才)。普段はOP級で活躍しているが、今回は俊敏でエキサイティングなO’pen BICの走りをすっかり堪能したようだ。2位には奥村航選手(18才)。そして、3位には、丸山胡桃(くるみ)選手(14才)が、女子選手ナンバーワンとして入賞した。

 O'pen Bicレガッタは、6月までにさらに3回開催される予定。最優秀選手が7月にフランスで開催予定のワールドカップに招待されることになっている。

 ちなみに、当クラスは、本部のあるフランスをはじめ、チリ、ブラジル、イギリス、イタリア、オランダ、ドイツ、ポルトガル、アメリカの9カ国ですでに艇種別協会が設立され、活発にクラスレガッタが開催されている。今年のワールドカップ(フランス)には、8カ国から70名の参加があったとのこと。09年のワールドカップは、さらなる盛り上がりが期待されている。

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優勝した藤井純也選手。photo by WINDWARD

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2008年12月24日

SWCにみる報道の未来

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470級AUS新チームのBelcher / Page。必ず日本チームのライバルになるでしょう。photo by Brett Crockford

 16〜21日までメルボルン・サンドリンガムヨットクラブで開催されたセールメルボルン。冬の南半球を代表するこのオリンピックレガッタは、ISAFが計画する年間シリーズ「セーリングワールドカップ」の第1戦です。セーリングワールドカップはISAFがはじめての試みる世界的イベントであり、バルクヘッドマガジンはどんな大会に仕上がるのか興味津々でした。

 今年のセールメルボルンの話題は、北京五輪レーザーラジアル級で金メダルを獲得したAnna Tunnicliffeと、北京五輪470金メダルのMalcolm PageとMathew Belcherが新コンビを結成して参戦したこと。470両選手は日本に何度か来たことがあるので、知り合いの方も多いでしょう。Belcherは国内代表選考で敗れてしまいましたが、世界選手権ではシングル(10番内)常連。特に強風域はめちゃくちゃ速い、という印象があります。

 さて、上記の話題はあったものの、今年のセールメルボルンはイベントとして厳しいものがありました。オリンピック後のレガッタということで、多くの参加艇が得られなかったからです。とはいえ、シドニー五輪以降の同大会は、今年のように大会期間付近に世界選手権のようなビッグレガッタがないかぎり、トレーニングの要素の強いレガッタとなっていて、(欧州のG1レガッタのように)それほどの数を集めていたわけではありません。今回も「いつも通り」。

 それでは、セーリングワールドカップで何が変わったのでしょうか。いちばんの違いは、報道体制だったのではないかとバルクヘッドマガジンは推測します。今回は、デイリーのプレスリリースはもちろん、プレス向けの写真の提供、そしてISAF独自で行っているテレビ番組が配信されました。特にインターネットで配信されているテレビ番組(Sail.TV) は、非常にクオリティーが高く、製作チームの気合いが感じられる出来だと思います。

 いまヨットレース報道にはムービー(動画)が必須となっています。ボルボオーシャンレースやヴェンディグローブをみてもわかりますが、タイムラグをギリギリまでなくして番組が製作されています。欧州のビッグレガッタ、例えばイエール(SOF)やTP52のMedcupでは、独自に製作したテレビ番組を自由に使って報道して欲しいという意図で、プレス用にムービーが用意されています。そして、驚くことに毎年クオリティーが上がり、アップロードされるタイミングも早くなってきています。

 ウェブを利用したヨットレース報道は、バルクヘッドマガジンのテーマのひとつですが、日本で同じコトを行うのは不可能に近い。いまISAFは「メディアを意識したヨットレース」を推し進めていますが、セーリングワールドカップにより、ヨットレースの報道が、また一歩進化するのかもしれません。

◎Sail. TV(SWCの番組等)
http://www.sailing.org/26561.php
◎ISAF Sailing World cup
http://www.sailing.org/isafsailingworldcup
◎Sail Melbourne
http://www.sailmelbourne.com.au/

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posted by BULKHEAD at 08:43| Comment(0) | オリンピック

2008年12月23日

【VOR】〈T・Blue〉制す

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第3レグ1位の〈Telefonica Blue〉。中央がバウワー・ベッキン。Rick Tomlinson/Volvo Ocean Race

 インドからシンガポールへ向かったボルボオーシャンレース(VOR)第3レグ。マレー半島西部を走るマラッカ海峡ではトリッキーな軽風戦となり、〈Telefonica Blue〉、〈PUMA〉、〈Ericsson 3〉、〈Ericsson 4〉の大激戦がくり広げられました。フィニッシュ直前では4艇の差は2マイル程度まで縮まり、4艇がもつれ合うようにフィニッシュラインへ。この神経戦を制したのは〈Telefonica Blue〉です。また、2位には〈PUMA〉が滑り込みました。

◎VOR第3レグ上位チーム順位と総合得点
1. 〈Telefonica Blue〉…8.0p(30.5p 総合2位)
2. 〈PUMA〉…7.0p(27.5p 総合3位)
3. 〈Ericsson 3〉…6.0p(23.5p 総合4位)
4. 〈Ericsson 4〉…5.0p(35.0p 総合1位)

 〈Ericsson 4〉は4位といいながらも他艇との差はほとんどありません。強風戦以外でもボート性能を発揮できたようです。現在、VOR上位は、〈Ericsson 4〉(トーベン・グラエル)を必至で追撃する〈Telefonica Blue〉(バウワー・ベッキン)と〈PUMA〉(ケン・リード)という構図になっています。

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ケン・リード親子。クリスマスを陸で祝うことができます。Rick Tomlinson/Volvo Ocean Race

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サンタクロースの帽子をかぶったトーベン・グラエル。Rick Tomlinson/Volvo Ocean Race

◎Volvo Ocean Race 2008-2009
http://www.volvooceanrace.org/

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posted by BULKHEAD at 07:00| Comment(0) | 外洋レース

2008年12月22日

クリスマスマッチMOVIE

葉山クリスマスマッチ、優勝決定戦の動画です。ブルーは中村艇、レッドが山田艇。後半にはスキッパーのインタビューもあります。movie create by Kazu (Daily Sailing.com)




こちらは3位決定戦。イエローが浜崎艇、水色が本吉艇。movie create by Kazu (Daily Sailing.com)

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posted by BULKHEAD at 16:04| Comment(4) | マッチレース

Fullhikeウルグアイ遠征記

 スナイパーのバイブル的ウェブサイトといえば、井田選手が製作する「Fullhike」(フルハイク)。スナイパーでなくても、このサイトを楽しみにしている方は多いでしょう。

 かくいうバルクヘッドマガジンもそのひとりで、ディープでマニアックでオタクでありながら、情熱に溢れるレポートは刺激的で、「好きこそものの上手なれ」という言葉を思い出させてもらっています。

 さて、ただいまFullhikeでは、11月後半にウルグアイで開催された「スナイプ級西半球東洋選手権」のレポートがアップされています。ウルグアイという日本には馴染みのない国で奮闘した日本チームの様子は必見。また、世界基準のスナイプ事情や遠征ハウツウなど、レース遠征に役立つ情報も記載されています。読み応えたっぷり。

◎Fullhike Report
レポート スナイプ西半球選手権「極限の中で。」
コラム 地球の裏からブエノス・ディアース その壱「そこで気付いたこと」
コラム 地球の裏からブエノス・ディアース その弐「Do it Sailors selves !」
コラム 地球の裏からブエノス・ディアース その参「裏側での過ごし方」
◎Fullhike blog(更新情報はコチラをチェック)
http://plaza.rakuten.co.jp/fullhike/

 以前からバルクヘッドマガジンは「自分のセーリングをアピールしよう」と提案しています。オリンピック選手も学生も、週末セーラーもキールボート乗りもクルージングセーラーも、身近な話題を発信し合えば、情報を共有し、いろんな知識が広がって、セーリングがもっとたのしくなると思っています。同時に、重要必須でありながらも閉鎖的になりがちな組織や団体も、誤解が解けてオープンになっていくはずです。

 Fullhikeのような熱いレポートを読んだジュニアやユースセーラーが、「ヨットの世界は、大人になってもたのしそうだな」と思ってくれたら、最高ですよね。バルクヘッドマガジンもがんばろう!

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posted by BULKHEAD at 08:00| Comment(1) | ディンギー

2008年12月21日

強風マッチ、山田寛優勝!

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1、2位決定戦の中村(左)、山田のスタートシーン。この直後、山田がボートスピードで前に出ます。photo by Junichi Hirai

 葉山クリスマスマッチ最終日。朝から吹き上がった南西の風は止む気配なく、海上は強風+波のコンディションとなりました。レース委員会は、スピネーカーなし、ワンポイントリーフの条件下で行い、また、予定されていた組み合わせを変更し、予選グループの成績をもとにした順位決定戦に変更。全6マッチ1本勝負でおこなわれました。

◎最終日組み合わせ
1・2位決定戦 中村×山田
3・4位決定戦 浜崎×本吉
5・6位決定戦 長堀×佐藤
7・8位決定戦 村越×三浦
9・10位決定戦 東島×進藤
11・12位決定戦 戸谷×星野

 優勝をかけた戦いは、予選Aグループを全勝で通過した中村匠(アルバトロス)対、予選Bグループで本吉に一敗を喫した山田寛(ブロス)です。ボートを止めたくないハードな海面で両者は慎重にボートをコントロール。風下に中村、風上に山田のポジションでスタートしますが、クローズラインの走りで山田がわずかにリードします。

 スタート後の山田はスピードを生かし、ジワジワと中村との差を広げ、上マークで約5艇身差で回航。続く中村は必至の策で追いますが、両者絡むことなく、山田が逃げ切り優勝を飾りました。

◎クリスマスマッチ成績
1位. 山田 2位. 中村 3位. 浜崎 4位. 本吉
5位. 長堀 6位. 佐藤 7位. 村越 8位. 三浦
9位. 進藤 10位. 東島 11位. 戸谷 12位. 星野

 日本ヨットマッチレース協会(JYMA)のマッチは、このクリスマスマッチが最終戦です。今年を振り返ってみると2008年のマッチは盛り上がりました。新選手の合流によって層が厚くなり、厳しい戦いにもまれて、選手のレベルがグンと上がっているように思えます。

 さて、来年のマッチは引き続き激戦となるのか? また、新選手による新しい風は吹くのか? 2009年のマッチレースも楽しみにしたいと思います。

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11月の全日本マッチを制した中村匠。本大会の予選全勝しましたが、優勝決定戦では冴えず。photo by Junichi Hirai

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優勝したブロスチーム。トリマーに山田真(写真後列右)。49er級で活動した轟賢二郎(後列左)がメイン。バウはマッチレースの若手、久保 博(後列中央)。スナイプ級の虎岩杏奈(前列右。前日は日本大の平井恵子が乗艇)。2008年の山田寛(前列左)は、ディンギーからビッグボート、マッチレースまで乗りに乗りまくりました。山田選手には、バルクヘッドマガジン編集部が独自に選出した『2008年 ヨット馬鹿・オブ・ザ・イヤー』を受賞していただきます。photo by Junichi Hirai

◎日本ヨットマッチレース協会(JYMA)公式HP
http://www.matchrace.gr.jp/

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第33回ACに19チーム参加

 法廷決着がつかないまま、レース準備をはじめている第33回アメリカズカップ。大富豪ふたり、エルネスト・ベルタレッリとラリー・エリソンのケンカには全世界が辟易していますが、両陣営のプロジェクトは着々と進行しています。

 90フィートトライマラン対決を計画する一方で、ディフェンダーのアリンギは、これまで通りのアメリカズカップ方式を進め、19日にAC実行委員会は19チームのエントリーがあったことを発表しました。

 スケジュールは、2009年7月、10月にスペイン・バレンシアで、11月にClub Nautico Espanol de Velaでプレレガッタを開催。2010年3月にアメリカズカップ(本戦)の予定です。変更されたアメリカズカップのプトロコールと新クラスルールは来年1月に発表されるとのことです。

◎33rd America's Cup Teams (In order of entry)
1. Alinghi, Societe; Nautique de Geneve (SUI) - Defender
2. Desafio Espanol, Club Nautico Espanol de Vela (ESP) - Challenger of Record
3. Shosholoza, Royal Cape Yacht Club (RSA)
4. TeamOrigin, Royal Thames Yacht Club (GBR)
5. Team New Zealand, Royal New Zealand Yacht Squadron (NZL)
6. DCYC, Deutscher Challenger Yacht Club (GER)
7. Green Comm Challenge, Circolo di Vela Gargano (ITA)
8. Ayre Challenge, Real Club Nautico de Denia (ESP)
9. Victory Challenge, Gamla Stans Yacht Skallskap (SWE)
10. Argo Challenge, Club Nautico Gaeta (ITA)
11. Mascalzone Latino, Reale Yacht Club Canottieri Savoia (ITA)
12. Team French Spirit, Yacht Club de St Tropez (FRA)
13. Luna Rossa, Yacht Club Punta Ala (ITA)
14. Russia Team - Fiona, Yacht Club Seven Feet (RUS)
15. Joe Fly, Societa ; Canottieri Lecco (ITA)
16. K-Challenge, Cercle de la Voile de Paris (FRA)
17. Greek Challenge, N.O.K. Poseidon - Nautical Club of Kalamata (GRC)
18. Dabliu Sail Project (ITA)
19. China Team, Qingdao International Yacht Club (CHN)

 参加国は、スイス、スペイン2、南アフリカ、イギリス、ニュージーランド、ドイツ、スウェーデン、ロシア、中国、ギリシア、イタリア6(!)、フランス2の12カ国。

 いまのところ、“アメリカのいない、アメリカズカップ”となっています。

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葉山マッチ4強準決勝進出

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葉山港を拠点に開催されているクリスマスマッチ。全ての予選を終え、最終日は準決勝、決勝が行われます。photo by Kazushige Nakajima

 12チームのエントリーで開催されているクリスマスマッチ。初日の20日は予選全てを消化し、グループAでは、中村匠、浜崎栄一郎、グループBは、山田寛、本吉夏樹が準決勝に駒を進めました。日曜日中の天気は晴れ。昼から南西の風が吹き上がる予報です。本年度最後のマッチを制するのは誰か?

◎日本ヨットマッチレース協会(JYMA)公式HP
http://www.matchrace.gr.jp/

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2008年12月20日

オーストラリア海軍救助へ

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救助に向かった〈Safran〉が〈Generali〉に到着。photo by MARC GUILLEMOT / SAFRAN / VENDEE GLOBE

 サバイバルが続くヴェンディグローブ。スタート40日を過ぎ、艇団はオーストラリア西方で、きびしいトラブルに見舞われています。

 5オーシャンズ優勝のBernard Stamm〈Cheminees Poujoulat〉が、ラダートラブルにより南インド洋ケルゲレン諸島で座礁。16日には、イギリスの期待を背負って一時トップに立ったMike Golding〈ECOVER 3〉がディスマストでリタイア。Jean-Pierre〈Paprec-Virbac 2〉がラダー故障により首位争いから離脱。

 そして、18日にはインド洋南方800マイルを走っていたYann Elies〈Generali〉が、ボート前方で作業をしているときに自身の大腿骨を骨折するという事故が起こりました。

 レース委員会は100マイル南を走っていたMarc Guillemot〈Safran〉にレスキューを指示。現在、〈Generali〉に到着したMarc Guillemotは、30ノットの海上でYann Eliesへ救援物資を送ろうと試みているようです。また、520マイル西に位置していたSam Davies〈Roxy〉も救助に向かっています。

 さらに、オーストラリア海軍もパースを出港し、Yann Eliesの救助に向かったとのこと。これまでヴェンディグローブの歴史のなかでは、1992年、1996年に(海軍などによる)海難救助が行われています。

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南インド洋ケルゲレン諸島で座礁した〈Cheminees Poujoulat〉。スキッパーは無事です

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その後、悲しく運搬される〈Cheminees Poujoulat〉


(動画)海上はまさにサバイバルです

◎VENDEE GLOBE Rankings 12/20時点
1. Michel Desjoyeaux〈Foncia〉 12430.2mile (Dist to finish)
2. Roland Jourdain〈Veolia Environnement〉 59.178.6mile (Dist to leader)
3. Sebastien Josse〈BT〉 173.5mile
4. Jean Le Cam〈VM Matériaux〉 218.1mile
5. Armel Le Cleac'h〈Brit Air〉 412.4mile
6. Vincent Riou〈PRB〉 444.0mile

◎VENDEE GLOBE
http://www.vendeeglobe.org/en/

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2008年12月19日

JYMA最終戦Xmasマッチ

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クリスマスマッチは20、21日に葉山港で開催されます

クリスマスマッチ開幕迫る

レポート/日本ヨットマッチレース協会 NORIO IGEI

 2008年日本ヨットマッチレース協会(JYMA)最終イベントとなるクリスマスマッチが、12月20、21日に葉山で開幕します。11月に行なわれた全日本選手権・アジアパンパンパシフィックの記憶がまだ鮮明に残りますが、優勝した中村匠(アルバトロス)打倒を目ろみ、師走の忙しいスケジュールを縫って、なんと12チームがエントリー。マッチレース人気が定着しつつある事を実感します。そして今年は日本マッチレース界とってに新たな歴史が刻まれた記念すべき年になりました。

5月・韓国コリアマッチ(グレード1)
  坂本亘(シエスタ)10位
7月・ロシア・セブンフィートマッチレース(グレード3)
 山田寛(ブロス) 優勝。
8月・ニューヨーク・ニッチカポッカ・カップ(グレード2)
 中村匠(アルバトロス)優勝
10月・韓国・釜山 コリア女子マッチ(グレード1)
 佐藤麻衣子 5位
11月・マレーシア・モンスーンカップアジア予選
 本吉夏樹(オービット)2位、 三浦博志(エクストリーム)5位

 これだけのチームが1年間に海外遠征をした事は、いままでにありません。そして優勝もしくは上位を狙えるポジションでレースを行なって来たのはもちろんはじめてのことです。

 日本がアメリカズカップ挑戦を断念してから長い年月がたってしまいましたが、決して炎が消えてしまった訳ではありません。むろんマッチレースだけがヨットレースではないことをマッチレースを行なっているセーラーは十分理解しています。JYMAに集うセーラーは、ディンギー、キールボートを問わずマルチに活躍する選手が非常に多く、これからの日本のセーリング界をリードしてゆく人材がゴロゴロしています。

 マッチレースに彼らを熱くする何かがあるのは間違いありません。それが何なのか確かめたくなったらヨット乗りは是非JYMAにチャレンジして欲しい。JYMAはチャレンジャーを待っています。

◎クリスマスマッチ 参加スキッパー
中村 匠  
本吉 夏樹 
長堀 裕樹
戸谷 壽男 
三浦 博志 
山田 寛  
進藤 雄介 
浜崎 栄一郎
村越 俊介 
佐藤 麻衣子  
星野 啓示 
東島 和幸

◎JYMA公式HP
http://www.matchrace.gr.jp/

◎JYMAレースビデオ
http://river-side.sakura.ne.jp/movie1.wmx
http://river-side.sakura.ne.jp/movie2.wmx

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2008年12月17日

09年国内クルーザーレース

 12月も半ばを過ぎ、全国の2009年レーススケジュールが続々と決まりつつあります。相模湾二大クラブレースの葉山マリーナヨットクラブ、シーボニアのんびりレース、そして西宮の関西ヨットクラブでは年間スケジュール(案)が発表されています。両水域ともものすごい数ですね。この数を見て、日本のヨットレースが不人気だと誰が思うでしょう???

■葉山マリーナクラブレース 全24戦
1月11日 第18回 ニューイヤーズレガッタ
1月25日 第8回 新春烏帽子岩レガッタ
2月 8日 第5回 ハーケンレガッタ
2月22日 第2回 神戸クリニックカップ
3月 8日 第3回 スターベイカップ
3月22日 第1回 キリンビバレッジカップ
4月 5日 第45回 葉山町長杯
4月19日 第7回 京急カップ
5月10日 第6回 レース委員長杯
5月17日 第17回 フレンドシップレガッタ
5月31日 第14回 ピザーラカップ
6月14日 第10回 HMYC会長杯
6月28日 第1回 アーリーサマーレガッタ
7月12日 第3回 積水グランドメゾンカップ
7月26日 第23回 サンタクロースレガッタ
8月16日 第4回 スイスウォッチレガッタ
8月30日 第4回 湘南ビーチFMカップ
9月13日 第2回 ヘンリーロイドレガッタ
9月27日 第19回 葉山マリーナカップ
10月18日 第26回 山口杯
11月1日 第13回 城ヶ島レガッタ
11月15日 第32回 オーシャンカップ
11月29日 第4回 リドガードレガッタ
12月13日 第21回 クリスマスレガッタ
◎葉山マリーナヨットクラブ
http://www.hmyc.or.jp/

■シーボニアのんびりレース 全12戦
1月4日 南西沖往復
2月1日 ソーセージコース2本
3月1日 トライアングル剣崎回り
4月5日 ソーセージコース2本
5月 10日 烏帽子岩往復
6月7日 ソーセージコース2本
7月5日 長者ヶ崎沖往復
8月2日 ソーセージコース 2本
9月6日 トライアングル佐島回り
10月4日 ソーセージコース 2本
11月1日 城ヶ島南西沖往復
12月6日 ソーセージコース 1本
◎シーボニアマリーナ・イベント情報
http://www.riviera-r.jp/seabornia/event/event_fs.html

■KYC2009 年間レース予定(案)
09kycSCHE.jpg
※予定は2009年1月31日の会員総会で最終決定するため、追加、変更が生じる場合があります。
◎関西ヨットクラブ
http://www.kyc.or.jp/

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2008年12月15日

トラブル続出ヴェンディG

paprec_vg_081109_202.jpg
Jean-Pierre Dickの〈Paprec-Virbac 2〉。現在首位

 11月9日にフランス・ルサブルドローヌをスタートした単独無寄港世界一周、ヴェンディグローブ。スタート後35日を過ぎて、艇団はオーストラリア西南へ到達。進化したハイテクボート(オープン60)とセーラーは、南氷洋の荒海と戦っています。

 アジア寄港を引き替えに南氷洋レグを捨てたボルボオーシャンレースに対して、ヴェンディグローブは(ゲートが設けられているものの)無骨にも南氷洋一直線コース。荒れ狂う海にはレーダーにも映らない恐怖の氷山もあります。こうした状況をたったひとりで走るヴェンディグローブは、まさに世界一過酷なヨットレースといえるでしょう。

 先週はトラブルのニュースが連続しました。11日にはインド洋沖でLoick PEYRON〈Gitana Eighty〉がディスマスト。12日には、Dominique Wavre〈Temenos II〉がキールトラブルによりリタイア。13日は、Bernard Stamm〈Cheminees Poujoulat〉がラダートラブル。これまでに参加30艇中7艇がリタイアしています。

 トップを快走するのは、Jean-Pierre Dick(仏)の〈Paprec-Virbac 2〉。2位は78マイル差で、Mike Golding(英)〈Ecover〉が続いています。78マイルというと、ずいぶん差があるように思えますが、ヴェンデグローブは世界一周25000マイルをノンストップで走るのですから、全航程の割合からすればわずかといえます。

 ボルボオーシャンレース同様、ヴェンディグローブにも注目です。

davies_20081213_02.jpg
氷山(流氷)。見えているのは一部分。photo by SAMANTHA DAVIES / ROXY / VENDEE GLOBE

peyron_20081211_01.jpg
30ノットオーバーの風でディスマストしたLoick PEYRON〈Gitana Eighty〉。photo by LOICK PEYRON / GITANA EIGHTY / VENDEE GLOBE

wavre_20081213_02.jpg
リタイアしたDOMINIQUE(SUI)。インド洋でリタイアしても寄港地まで遠くて×××。photo by DOMINIQUE WAVRE / TEMENOS 2 / VENDEE GLOBE

◎VENDEE GLOBE Rankings 12/15時点
1. Jean-Pierre Dick〈Paprec-Virbac 2〉 14330.9mile (Dist to finish)
2. Mike Golding〈Ecover〉 78.6mile (Dist to leader)
3. Michel Desjoyeaux〈Foncia〉 109.3mile
4. Roland Jourdain〈Veolia Environnement〉 110.6mile
5. Sebastien Josse〈BT〉 165.6mile
6. Jean Le Cam〈VM Matériaux〉 194.8mile

◎VENDEE GLOBE
http://www.vendeeglobe.org/en/

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2008年12月12日

【VOR】第3Lスタート直前

VOR11919.jpg
インド象のパレード。photo by Dave Kneale/Volvo Ocean Race

 インド・コーチンに停泊中のボルボオーシャンレース御一行。入港直前に起きたテロの影響はないようで、艇団は第3レグスタートを待ちわびている状態のようです。第3レグは、インドからシンガポールまでの1950マイル(インドネシア・パラオ沖にウェイポイントあり)。VOR史上はじめてのアジア圏の戦いが始まります。

 第2レグまでのレース展開を振り返ると、第1レグ、第2レグウェイポイント(58度ライン)、第2レグをトップ通過した〈Ericsson 4〉が他チームを引き離しています。デイラン記録を作ったことから分かるように、特に強風域では抜群の性能を発揮しているようです。

 続いてバウワー・ベッキン率いる〈Telefonica Blue〉とケン・リード〈PUMA〉が1点差。第2レグで船体トラブルに泣いた〈PUMA〉をよそに、〈Telefonica Blue〉が快調にとばして逆転しました。

 しかし、全航程の半分も過ぎていないのですから、まだまだわかりません。特にこれからアジア圏に入り、これまでと違って軽風戦が予想されます。どのチームも対策を練っているでしょうが、各ボートの性能がどのように発揮されるのかが見物です。

VOR11999.jpg
VORビレッジのパビリオンを見学する地元小学生。photo by Rick Tomlinson/Volvo Ocean Race.

VOR11994.jpg
VOR艇団の前でスネークボート大会。ドラゴンボートより大きく、乗員が多いようです。photo by Rick Tomlinson/Volvo Ocean Race.

◎VOR第2レグ終了時の総合成績
1. Ericsson 4 26.0p
2. Telefonica Blue 19.0p
3. PUMA Ocean Racing 18.0p
4. Green Dragon 16.0p
5. Ericsson 3 14.5p
6. Telefonica Black 13.5p
7. Delta Lloyd 7.5p
8. Team Russia 7.5p

◎Volvo Ocean Race 2008-2009
http://www.volvooceanrace.org/

vorgame02.jpg
VORゲーム開始も本番スタートと同時刻(現地13日12時)。ゲームはレイトエントリーもアリ。スタート後でも参加できます。

 そして、本番のレースと同時にはじまるVORゲーム(無料)もスタート直前です。このゲームは、VORが提供するヴァーチャルヨットレースゲームで、第2レグでは世界中から約7万艇(7万人!)が参加したとか。

 第2レグからマジメに走りだした〈BULKHEAD〉号は、島に直撃したり、ウェイポイントを通過しなかったためにレース委員会からペナルティを食らい、500マイルも強制的に戻されてしまったり、とんだドタバタ劇でした。

 このゲーム、危険なほど病みつきになります。エントリー方法、操作方法は、博多湾セーラーさんが作成したマニュアルを読んでみてください。

◎ボルボオーシャンレースゲーム簡易マニュアル(PDF)
http://sports.geocities.jp/sshakata/vorg.pdf
◎ボルボオーシャンレースゲーム
http://www.volvooceanracegame.org/home.php

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2008年12月10日

江の島スナイプ2008金猫杯

IMG_0916.JPG
今年最後の江の島金猫杯には22艇が出場。2008年のスナイプ級は、異常なほど盛り上がりました

 12月7日江の島にて相模湾で今年最後のスナイプ級レースが行われました。今年、金猫杯を手にしたのは進藤/山田(MYRC)。完璧なレース運びで優勝しました。

 朝から15ノット前後、北よりの非常によい風が吹いており、4レースを消化しました。

 正式な公示はなく関東フリートのBBSで出場者を募っただけでしたが22艇の参加があり、アットホームな感じでレースは行われました。(レポート/JUNICHIRO SHIRAISHI)

◎2008年金猫杯 参加22艇
1. 進藤/山田 5.25p
2. 虎岩/吉岡 16p
3. 小島・小林/国見・中村 17p
4. 藤原/小島 19.75p
5. 望月/笠原 20p
6. 広瀬/山下 30p

◎関東スナイプ協会
http://snipekanto.hp.infoseek.co.jp/

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2008年12月09日

グランプリボート中古事情

NUMBERS_01.jpg
〈NUMBERS〉(J/V66)は2007年秋に進水。約1年間のスピードキャンペーンでした

 世界恐慌の折、欧米のグランプリレースを心配するのは杞憂ではないでしょう。いったい2009年はどうなるのか? 経済不況と関係あるのか分かりませんが、欧州系ニュースサイトの「The Daily Sail」では、急遽、マキシボートの〈NUMBERS〉とTP52〈Cristabella〉が売りに出されています。

 今年、ミニマキシ界で大活躍した〈NUMBERS〉(J/V66)の広告を要約してみると…
ユーデル/フローリック設計、ゴーツ造船所で作った逸品(大当たり)。メインテナンス超完璧。ハーケン艤装。リフティングキール。B/G計器。3DLセール。船積用船台。コンテナ付き。即レースOK。経歴:08年キーウエスト1位・NYYCレガッタ1位、コークウィーク1位、サルディニアマキシワールド1位。価格:応談

 メッドカップ2008に参戦していた〈Cristabella〉(TP52)の場合は、
ユーデル/フローリック設計(2006年モデル。3rd ジェネレーション)、グリーンマリン建造。2008年スペック。即レース可。セールと艤装品は大量にアリ。新艇時からプロによるメンテナンス。IRCで高性能発揮。価格:400,000ユーロ(約4813万円)

 予備セールの内容がすごいことになっています。セールの保管場所を考えるだけで頭が痛いですね。
◎メインセール 7枚
MA 2006 Carbon 3DL MNG 2007 Carbon 3DL
MB 2006 Carbon 3DL MNH 2008 Carbon 3DL
MC 2007 Carbon 3DL MNI 2008 Carbon 3 DL
MF 2007Carbon 3DL
◎ジブ 20枚
JT 2006 SLB 2008 LA 2006 LB 2006 LC 2007 LD 2007 LE 2008 MB 2006 MC 2007 MD 2007 ME 2008 HA 2006 HB 2007 HD 2008 3A 2006 4A 2006 LMB 2006/7 LMC2006/7 3+B2007 Jib Top 2006
◎セールその他 9枚
Code O 2006 Code O 2007 Try sail 2006 Storm Jib 2006 Genoa SS 2006 Spin SS-A 2006 Spin SS-B 2006 Spin SS- D 2007 Spin SS-E 2008
◎スピネーカー 13枚
A7 2006(fra) A2D2007 VMG2006 A5 2006 A2E 2007 A1B A3 2006 A2F2007 A1C A3/5 2007 A2G2008 A1D 2007 A4A 2006 A2H2008 A1.5A A4 2006 A1.5A
A4B 2008 A1.5C 2007 A2R A1.5D 2007 A1.5 E2008 A1.5F2008

 この内容でこの価格ならリーズナブルではないでしょうか。実際に乗って維持できるのかは別として…。

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2008年12月06日

ISAF SWC、開幕迫る

ISAF_SWC_logo_02.jpg
©ISAF Sailing World Cup

 年間シリーズ戦となるセーリングワールドカップ(SWC)が、16日から開幕するSailing Melbourne(AUS)よりはじまります。この大会は、パラリンピック種目を含む五輪種目がおこなわれる7つのレガッタが対象。大会とは別にポイントが用意され、上位20位までにポイントが与えられ年間総合順位を競うものです(例:1位=20p、2位=19位)。

 ISAFの狙いは、競技のゲーム性能向上もあるでしょうが、それ以上に「メディアへの露出効果」を考えてのこと。また、大会や選手のメリットとなる「スポンサーへのアピール」も考慮されています。セーリング競技を年間シリーズで捉えることから生まれる、新しいドラマに期待しているのでしょう。SWCの対象となるレガッタは次の7大会です。

◎2009 ISAF SAILING WORLD CUP
1 Sailing Melbourne (16-21 December 2008)
2 Rolex Miami OCR (25-31 January 2009)
3 Trefo SAR Princesa Sofia MAPFRE, Palma (4-10 April)
4 Semaine Olympique Francaise, Hyeres (18-24 April)
5 Delta Lloyd Regatta, Medemblik (27-31 May)
6 Kieler Woche (19-24 June)
7 Skandia Sail For Gold Regatta, Weymouth (14-19 September)

 しかし、各国チーム、選手に行き届いてないように思えるのは気のせいではないでしょう。今月におこなわれるSailing Melbourneのエントリーリストを見てみると、470級男子8艇、女子5艇、49er5艇…という状況。同大会では、北京五輪ラジアル級金メダルのAnna Tunnicliffe(USA)が出場を早々に発表して選手を集いましたが、その効果は他種目には影響しなかったようです。

 また、五輪直後の2009年は、国を問わず、環境整備の行き届いていない選手にとって、すべての対象レガッタに出場するのはむずかしく、SWCが終わった段階で年間総合順位に価値がみいだせるのかなど未知数の不安が残ります。

 第1回目となるSWCですが、どんなシリーズ戦になるのでしょうか? また、ISAFはどんな手でSWCをメジャーイベントに仕立てるのでしょうか? お手並み拝見です。

◎ISAF SAILING WORLDCUP
http://www.sailing.org/isafsailingworldcup
ISAF SAILING WORLDCUP(Notice of Series:PDFファイル)

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2008年12月03日

プーケットキングスカップ

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今年のキングスカップには93艇が出場しています。photo by Guy Nowell

 タイ・プーケットで第20回キングスカップが開催されています。この大会は、1987年にタイのプミポン国王の誕生日を記念してはじまった国際キールボートレースで、「リゾート&パーティ&ヨットレース」がたのしめるアジア最大級の大会です。

 会場となるのは、プーケットのカタビーチ。ここにタイ、香港、イギリス、オーストラリア、シンガポール、ヨーロッパ諸国等から93艇が出場し、日本からは、在バンコク日本人チーム、沖縄より2、名古屋、葉山から各1チームが参加しています。

 タイでは反政府市民団体による空港閉鎖、砲撃の事件が続いており、この影響で大会スケジュールが変更されています。現在、初日を終えて1レースを消化(キングカップは1日1レース)。大会は12月8日まで開催されます。

 個人的にタイには何度も行っていますが、マイナーな町ばかり行ってプーケットに足を運んだことはありません。よく誘っていただくのですが、予定が合わず…。一度は行ってみたいヨットレースです。

B_IMG_27371.jpg
キングスカップの開催場所となるプーケット・カタビーチ。photo by Guy Nowell

PKC_08_0346.jpg
メディアギャラリーにあった気になる写真。photo by Guy Nowell

◎Phuket Kings cup 2008
http://www.kingscup.com/

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2008年12月01日

photo SAIL!更新しました

photosail08.12-01.jpg

 突然ですが、今週はバルクヘッドマガジン編集部(部室)の引っ越し週間です。思えば、逗子・葉山界隈で4度目の転居。今度も同じ町内なので、環境が大きく変わるわけではありませんが、作業そのものは何度やっても大変ですね。でも、引っ越しするのは気分転換になるし、キライじゃありません。

 さて、photo SAIL!では、西宮インカレ、江の島スナイプ、琵琶湖470、蒲郡レーザーラジアル&4.7を公開しています。タイトル写真は、4年ぐらい前に鎌倉七里ヶ浜から撮影したもの。ぜひ、ご覧ください。

◎web SAIL!
http://www.sailmagazine.jp/

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葉山で開催、Platu選手権

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2日間、葉山沖で開催されたPlatu選手権。優勝は〈Lucky LadyVI〉でした。photo by PLATU CLUB

PLATU選手権 2008

 11月29、30日の2日間をかけて、いちばん速いPlatu乗りは誰か? を決定する大会が葉山新港をベースに実施されました。この大会は、Platu Clubとして一年間練習会、レース等を実施してきた集大成となる大会です。当日は相模湾にあるすべてのPlatu7艇が集まり、レースが行われました。

 初日は、強風注意報が発令されているにもかかわらず、風が吹き出してくる様子もない。。。風待ちで一度ハーバーに戻っていて、なかなかレースができずにやきもきしていましたが、南西の風が入りはじめたところで、素早く全艇ドックアウト。見事な運営で1レースが成立しました。レース展開としては、めまぐるしく順位が入れ替わる状況でしたが、先行する〈CONCORD〉を捉えて、〈Lucky LadyVI〉がトップにたちました。

 初日夜のレセプションでは、すべてのチームが参加し、普段なかなか交流できないPlatuクルー同士の交流を深める事ができました。また、新たにPlatuを購入したエリシオチームの参入のニュースもあり、盛況のうちにパーティを終了することができました。

 初日のレースは期待していたほど消化できなかったため、急遽レセプションの席で翌朝のスタート時間を早めることにしました。所帯が大きすぎず、臨機応変にレースを運営できるのもPlatu Clubの利点です。

 レセプションが終わってみると、夜は、昼間とはうってかわってドン吹きです。あまりの風の強さに、夜中に船の状態をチェックしに行った人もいたとか。

 翌朝は、前日の夜中の波が残る中、予定より1時間早めのスタートのために出港。遅刻のチームはなし。いやなうねりが入っているが、風はかなり落ちてきており、今回のシリーズは、土日とも微風の傾向でした。

 この日もだんだんと風が落ちてくる状況でしたが、スタートを早くはじめたことと、風が回ってからの的確な運営もあり、午前中に3レースが成立。昼頃から風待ちとなりました。その後、スタートタイムリミットの10分前に最終レースが実施でき、合計5レースが成立しました。

 結果はリードを守りきった〈Lucky LadyVI〉が逃げ切り優勝。2位に〈Bros〉、3位に〈CONCORD〉という結果になりました。

F1000226.jpg
葉山新港のさんばしに止まったPlatu25。photo by PLATU CLUB

◎Platu Championship Regatta 2008
1位 Lucky LadyVI 1-1-1-1
2位 Bros 3-2-1-2
3位 CONCORD 2-2-3-6
4位 Freedom5-4-4-4
5位 α-magic 7-5-4-3
6位 Be-One 6-7-6-3
7位 ISLAY 4-6-7-5

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【VOR】艇団続々インドへ

VOR11705.jpg
11月30日にインド・コーチンへフィニッシュした〈Ericsson 4〉。Dave Kneale/Volvo Ocean Race

 南アフリカ・ケープタウンからインド・コーチンへ走るボルボオーシャンレース第2レグ(4450マイル)。昨日、〈Ericsson 4〉がファーストホームを決め、途中のウェイポイント得点をあわせて、12ポイントを獲得しました。また、2位には、Bouwe Bekking の〈Telefonica Blue〉がフィニッシュ。後続艇も今週フィニッシュする模様です。

VOR11699.jpg
トーベン・グラエル軍団〈Ericsson 4〉はまたしてもトップ。一気に優位に立ちました。Dave Kneale/Volvo Ocean Race


(動画)前半戦は荒天により、ブーム破損、船体亀裂等のトラブルが続出した第2レグ。上の動画はチームロシアのチャイニーズジャイブです。あまりにもショッキング。心臓が止まりそうになります

◎2008.12.1
1. Ericsson 4 FIN
2. Telefonica Blu FIN
3. Ericsson 3 79nm distance to finish
4. PUMA Ocean Racing +43nm distance to lead
5. Green Dragon +46
6. Delta Lloyd +52
7. Telefonica Black +63
8. Team Russia +497

◎Volvo Ocean Race
http://www.volvooceanrace.org/

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