2008年06月20日

続々・コリアマッチ参戦記

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レースは観客が見やすいように、岸から非常に近い海面でおこなわれました。photo by SIESTA

世界トップランカーと対戦して感じたこと(3)
レポート/シエスタ 坂本 亘

クルーワーク

 トップチームのクルーワークですが、彼らは普段から大小様々な艇種に乗っているので、クルーの持っている「引き出し」がたくさんあると感じました。われわれがジェネカーに慣れていないのもありましたが、彼らは本当にそつなくこなします。

 この大会のレベルになれば当然なのかもしれませんが、クルーワークの役割分担が明確化されているようで、指示を飛ばさなくても完璧にクルーワークをこなしているようでした。タクティクス、ポジショニングに対してもメンバー全員が動きを理解しているので、厳しい下マーク回航でもスムースにジェネカーダウンしていきます。

 クルーの個々のテクニック、経験が素晴らしいのももちろんですが、見えない部分ではチームの意思疎通、伝達能力が完璧だったと思います。レースを観戦していると、決して急いでクルーワークを行っているようには見えませんでした。すべての動きに無駄がなく、考えて行動しているようにも見えませんでした。

最後に

 はじめてのグレード1の参加ということもあり、大会を通じて、WMRTの規模、企画の大きさに驚くばかりでした。選手に対するもてなしも完璧で、プロセーラーとしての立場、地位が確立されていました。

 選手たちはいつでもメディアやファンに対して快く応え、観戦できるスポーツとしてセーリング競技を作りあげていました。しかしながら観戦できるということが目的となっているために、スタートエリア等も狭く非常に苦労した部分もありました。

 今後の日本は、セーラーとして楽しむセーリングだけでなく、魅せる競技としてアピールしていく、そして魅力のあるセーラーとしてまわりに伝えていかないといけないのかもしれません。セーリング全体の魅力を伝えていくことで、企業のスポンサー、地方行政への理解を得られるのだと感じさせられました。

 また、韓国では、今後年に1度か2度はアジア向けのワイルドカードを用意したマッチを企画するという話を聞きました。マッチレース界の新たな目標として盛り上がっていくことは間違いないと思います。日本チームとしてファイナリストになれるように、みんなでがんばっていきましょう。(終)

※3回にわたるコリアマッチレポートは、これで終わりです。シエスタ坂本選手、どうもありがとう!

◎バルクヘッドマガジン過去記事
コリアマッチ参戦記 (1)
コリアマッチ参戦記 (2)

◎Korea Match cup 2008
http://www.koreamatchcup.com/
◎World match racing tour
http://www.worldmatchracingtour.com

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さん橋にはマッチレースを観戦する観衆。コリア・マッチカップでは、魅せるヨットレースがおこなわれていました。photo by Christopher Cameron

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イベント会場に入るため長蛇の列を作る子供たち。photo by TackDucks

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posted by BULKHEAD at 07:53| Comment(0) | キールボート
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