2008年08月24日

【五輪】祭りのあとに

 北京五輪が終わりました。選手、スタッフ、関係者のみなさん、本当におつかれさまでした。日本チームのみんな、自分に納得のいく答えをだせましたか? そしてロンドン五輪を目指そうとしている選手のみなさん、青島から刺激を受けましたか?

 オリンピックとは不思議なもので、この大会は世界ナンバーワンを決めるレガッタではありません。セーリングは各国1チームが出場する国別対抗戦。しかし、世界の頂点で走るセーラーが集まるハイレベルなレガッタに違いなく、選手たちは五輪を最高の舞台としてとらえています。

 アテネの無念を晴らし、金メダルを獲得した470級オーストラリア男子。今大会でもっとも重圧を受けていたチームの代表格です。昨年、彼らが江の島に来たときに少しだけ話しました。記事にはしていませんが、ヘルムスマンのウィルモットに次のような質問をしました。

 「日本人は勤勉だし、練習も大好きだ。いいスピードもあると思う。それなのに、どうしてレースに勝てないんだろう?」。あまり話したがらないウィルモットが答えました。「練習が足りないからだよ。ぼくたちはもっとトレーニングしている」。その言葉には強い自信だけでなく、信仰にも通じる自己暗示のようなニュアンスを覚えました。

 北京五輪に出場した日本チームは、過去の成績と比べても健闘したといえます。470級男子の2大会連続入賞。ウインド(RS:X級)男子、49er級の国内最高順位。前評判の高かった470級女子は残念でしたが、歴代最高クラスの実力を持っていたことはまぎれもない事実です。

 しかし、日本チームを束ねるJSAFオリンピック特別委員会が目標(方針)のひとつにしていたのは、「北京五輪でのメダル獲得と複数種目の入賞」。その目標には及ばない結果となりました。

 下記にメダルだけでなく、8位入賞までの国別の成績をまとめてみました。北京五輪でもっともメダルを獲得し、また入賞したのはイギリスです。上位はフランス、オーストラリア。そしてイタリア、スペイン、アメリカ、中国、ニュージーランド、オランダ、ブラジルと続きます。これらは五輪セーリング競技の強豪国であり、日本は数ランク下の位置にいます。日本は、この結果を正しく噛みしめるべきだと思います。

◎北京五輪メダル+8位入賞数
1 GBR 金4 銀1 銅1 入賞3(合計9)
2 FRA 金0 銀1 銅2 入賞4(合計7)
3 AUS 金2 銀1 銅0 入賞3(合計6)
4 ITA 金0 銀1 銅1 入賞4(合計6)
5 ESP 金1 銀1 銅0 入賞2(合計4)
6 USA 金1 銀1 銅0 入賞2(合計4)
7 CHN 金1 銀0 銅1 入賞2(合計4)
8 NZL 金1 銀0 銅0 入賞3(合計4)
9 NED 金0 銀2 銅0 入賞2(合計4)
10 BRA 金0 銀1 銅1 入賞2(合計4)
11 GER 金0 銀0 銅1 入賞3(合計4)
合計3:SWE POR
合計2:DEN SLO ARG GRE ISR CAN SUI POL AUT
合計1:LTU HKG RUS CZE JPN CRO BEL UKR

 日本には何が足りなかったのでしょうか? 何をすればメダルを獲得し、また入賞圏内へ進めるのでしょうか? のちに発表されるだろうオリンピック特別委員会の「ロンドン五輪の方針」が注目されます。

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posted by BULKHEAD at 23:08| Comment(0) | オリンピック
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