2008年10月14日

全日本Int14選手権レポート

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優勝を飾った高野/西間/柳沢(写真ヘルムスマンは高野選手)。photo by Ishimura

高野/西間/柳沢が逆転優勝
レポート/日本インターナショナル14協会 藤井義久

 10月11、12日、神奈川県江の島沖で第34回全日本インターナショナル14選手権が行なわれました。この大会は、毎年K16と合同で江ノ島ウイークの中で行われます。今年の参加は6艇とさびしい状況でしたが、レースは上位3艇の順位がめまぐるしく変わる、手に汗握る熱戦が繰り広げられました。

 初日第1レースは、前線通過の雨風が残る中をスタート。海面に所々に残る風を拾いながら、最初の上りのレグ後半に良いパフを拾った宇都/石田、重山/松尾が最後までそのリードを保ってフィニッシュしました。

 その後風が南に100度振れ、ほぼ安定したものの、微風の第2レースがスタート。スタート良く飛び出した宇都/石田はこのレースでもフリートをリードし、2位に大きく差を広げてトップフィニッシュしました。

 トップとはやや差がつきましたが、藤井/川西が西間/柳沢の追い上げをかわして2位に入りました。予定された第3レースは翌日に延期され、初日が終わって宇都/石田がパーフェクトで1位、同点2位の藤井/川西、西間/柳沢に対して4点の大きなアドバンテージを手にしました。

 2日目の朝は北東のブローが強く入っていましたが、レース開始時には東に振れ、10ノット程度の順風でスタート。半数の3艇がリコールする中、藤井/川西組がリードしてそのままトップフィニッシュ。2位には、この日リリーフ出場の高野(西間)/柳沢組が入りました。初日ダントツトップの石田組はリコールが影響して4位なり、1〜3位までが2点差に縮まってこの3艇の争いが面白くなってきました。

 筆者はこれでがぜんやる気がでたのですが、それが祟って次のスタートは大失敗します。第4レースは風が完全に落ち、またも微風下シフトが激しい中での展開。昨年優勝の喜田/鷲野がようやく本領発揮して1上をトップ回航。藤井組がスタートで止まって大きく遅れてしまいました。しかし、2回目の上りで高野(西間)/柳沢がトップに立ちフィニッシュ。 
         
 優勝争いをしている宇都組は3位、藤井組は4位に終わりましたが、第5レースが成立すればカットレースが入り、2点差の中に3艇がひしめき、最後に勝ったチームに優勝のチャンスが残りました。

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第5レース上マーク回航後。最終レースは優勝をかけて上位3艇が競いました。photo by Ishimura

 第5レースも微風で行われ、第1上は宇都組、高野組、藤井組の順で回航。2回目の上りで藤井組が宇都組の直後にまで上がりプレッシャーをかけ、フリー前半でうまく風を拾った藤井組が宇都組をかわしトップに出ましたが、下マーク手前で南寄りのパフを拾った高野組が無風で止まっていた藤井組をわずかにかわして2下でトップに立ちました。

 高野/柳沢はその後もトップをキープしてフィニッシュし逆転優勝を決めました。2位には藤井/川西、宇都/石田は3位となり初優勝のチャンスを逃してしまいました。

 今回、宇都/石田ははじめて優勝にからみましたが、彼らの艇は今年輸入されたもので、リグやフォイルは最新のものが装備されています。特にラダーは非常に小さく、薄くできており、抵抗が非常に小さくなる効果があります。

 当然ハンドリングはむずかしくなりますが、うまく使えば有利になります。彼らは、今シーズンはもっとも練習で海に出ていましたが、惜しいチャンスを逃しました。来年は期待しましょう。

 この3年間全日本では微風、軽風に終始するパターンが続いており、インターナショナル14本来の豪快な走りが見られないのが残念です。筆者のチームは強風であれば負けない自信があるのですが、自然が相手ではどうにもなりません。来年こそは風に恵まれた大会になることを期待しています。

 もうひとつの悩みは若いメンバーが入らないことです。一見むずかしそうな艇に見えますが、少し慣れればスピード感あふれる走りが自分の手中にできます。リグの調整範囲が広く、強風時のパワーダウンも容易にできます(でなければ走れませんが)。

 インターナショナル14は、49er同様ダブルトラピーズです。ヘルムスマンもトラピーズを使えます。苦しいハイクアウトは不要ですし、艇の前後バランスを取る際も容易に動けます。筆者はヘルムを握っていますがデッキに座ってハイクアウトしながらティラーを握る体力はありません。

 また、世界選手権にも協会がバックアップして毎回参加しています。世界の海で走りたい方、スピード大好きでハイクアウトが嫌いな方、ぜひ私に連絡下さい。fujii14jpn115@yahoo.co.jp 藤井義久。

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14フッターメンバー募集中。モンスターディンギーに乗りたい方は協会まで。photo by Ishimura

1.西間/高野/柳沢 (3)-3-2-1-1 10 7p
2.宇都/石田 1-1-(4)-3-3 8p
3.藤井/川西 (4)-2-1-4-2 9p
4.古垣/喜田/鷲野 (5)-4-3-2-4 13p
5.重山/松尾 2-5-5-5-5 17p
6.原田/川村 DNC 28p

◎日本International14クラス協会
http://www.i14.jp/

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