2008年10月16日

アルバトロス・レポート

バミューダゴールドカップ遠征記
レポート/伊藝徳雄(アルバトロスセーリングチーム

■2008年10月5日
 9月のニッカーボッカーカップで優勝した、アルバトロスセーリングチームは、ワールドマッチレーシングツアー・バミューダゴールドカップの出場権を獲得して、マッチレースサーキットの最高峰にチャレンジします。

 今回はレースの前にアメリカズカップが長く行われていたニューポートでのトレーニングを決行しました。ニューヨークヨットクラブ前に係留してある、ゴールドカップの使用艇「IOD」によく似たロングキールの船を使わせてもらことができました。

 秋晴れのニューポートは素晴らしい天気で、多くのヨットが湾をセーリングしていました。土曜日は船の動きを確認してマニューバリングでの時間と距離の感覚を合わせることを重点的に行いました。

 2日目はあいにくの冷たい雨でしたが、練習につきあってくれた地元セーラーのお陰で実戦形式の練習が行えました。艇体が重たく、行き足が伸びる特徴を理解し、その特性を生かすテックニックを確認することができました。

 バミューダで行われる公式練習はたった2時間です。今回の2日間は他のチームに対して少しでもアドバンテージを獲るために行いました。その成果はレースでしか判断できませんが、きっと良い結果を生むと信じています。

■10月7日 レース1日目
 3ブロックに分かれラウンドロビンを行い、各ブロック上位2チーム(合計6)+各ブロックの3位、4位が敗者復活戦を行い、全24チームが8チームに絞られます。

 美しい町並みから不規則に吹く強風(25ノット)で初日がはじまりました。第1グループからのスタートのためすぐに準備をして海面へ。練習を行ってきたとはいえ、違う艇でのセーリングではいつもの確認作業を行いレースに望みます。

 相手は、イギリスのACキャンペーンチームオリジン。イーブンスタートですぐに右に展開。1上はリードをしますが、残念ながら粘りきれず初戦をおとしました。

 第2レースは、9月に行われたニッカーボッカーカップでも戦ったアメリカのChris Van Tolです。一度戦った相手だけに落ちついてレースを行い、貴重な1勝をあげました。

 第3レースは、スタートでペナルティを受けて厳しいレースに。しかし上マーク付近のシフティな風を上手く読み、リードを広げることに成功。回航後、すぐにジャイブをしてさらにリードを広げました。

 しかし、後ろから本船がレースエリア内へ進入し、突然後ろから近づく本船を避けるためラフィングしなければならず、しかしそのタイミングでスピンをおろし、ペナルティターンも同時に行って本船を避けました。

 相手との差はまだ大きく開いていましたが、しばらくしてレースキャンセルを通達するアンパイアがやってきました。大きなリードをしていただけに残念でした。気を取り戻して再レースに臨みましたが、再レースは敗戦。初日を1勝2敗で終えました。

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12日までバミューダで開催されたゴールドカップ。ワールドマッチレーシングツアーの1戦です。photo by event media

■10月8日 レース2日目
 これ以上負けると敗者復活戦にもあがれなくなる2日目第1レースは、Damien Iehl戦でしたが無念にも敗戦。スタート前にコンタクトを取ってもらえず、またリードを許すも徐々にゲインして詰め寄る場面もありましたが、抜くことはできませんでした。

 第2レースのBen Ainslie戦では、スタート本部船よりでスターティングシュートでラインから弾き出されてしまい、その後もゲインを試みましたが、別レースとの混戦で戦う相手との間に入ってしまう羽目になりそのまま敗戦。

 第3レースはSally Barkowとの対戦です。イーブンスタートで上マークではペナルティーを取りますが、ダウンウインドマーク回廻で逆にと取りかいされてイーブン。その後セパレートしてリードをしてそのままフィニッシュして2勝目を上げました。

■10月9日 レース3日目
 グループラウンドロビン最終レース。Brian Angelとの対戦。敗者復活の望みはなくなりましたが、最終レース良い内容のレースを心がけました。しかし、マニューバリングで航行禁止ゾーンが近づき、先にジャイブをしましたが認められず、痛いペナルティをもらいます。

 先行してスタートし、相手との差を大きくしたいところですが、黙って許してくれません。ぴったり後ろにつく相手を連れて下マークへ。2上で逆にリードを許す結果になってしまいました。ペナルティを持ちながら相手を追う展開です。マーク回航の手前でミートしかけましたが、一歩及ばず。そのまま差を縮める事はなく終わりました。

最終成績 グループ1 ラウンドロビン 2勝5敗

■最後に
 10月の優勝を自信に望んだ今大会でしたがクオォータファイナルへ進むことができませんでした。成績を残すことは1つでも多くのレースを行う事につながります。いま必要なことは経験を積むこと。1つ1つのレースを大事に、そしてその経験を次のレースの勝利につなげるために挑戦を続けます。これからのアルバトロスセーリングチームの活動に応援をお願いいたします。

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優勝したBERNTSSON(SWE)。新王者が誕生しました。photo by event media

◎ゴールドカップ最終成績とラウンドロビン勝敗
1st Johnie Berntsson (SWE) Berntsson Sailing Team $50,000
2nd Adam Minoprio (NZL) ETNZ/BlackMatch Racing $20,000
3rd Ben Ainslie (GBR) Team Origin $10,000
4th Mattias Rahm (SWE) Stena Bulk Sailing Team $7,000
5th Ian Williams (GBR) Team Pindar $5,500
6th Keith Swinton (AUS) Black Swan Racing $4,000
7th Sebastien Col (FRA) French Team/K-Challenge $2,500
8th Mathieu Richard (FRA) French Team/Team French Spirit $1,000

◎BERMUDA GOLD CUP
http://www.bermudagoldcup.com/

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posted by BULKHEAD at 22:58| Comment(0) | マッチレース
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