2008年10月19日

スナイプ女子Wレポート(3)

◎女子スナイプ界を盛り上げよう!
9月28日
 今日は最終日。最後は得意の軽風コンディションで、なんとか挽回したいと望んでいました。スペインチームが、こんなに強風なのは2年ぶり位だと話していたので、きっと普段は軽風なのだろうとひそかに期待もしていましたが、結局前日に引き続き非常に強い風が吹き荒れていました。前日までの集計で自艇が14位。13位のスペインとは1点差、12位のポーランドとは6点差だったので、今日の3レースでなんとか2位順位を上げたいと考えていました。

第7レース
 今大会で最大の風と波のあるコンディションでした。26〜28ノット位はあるのではないかと感じていました。最終日だからと前日までリタイアを続けていた選手も出艇し、定刻通りにレース開始。前日と同様下有利スタートでした。

 自艇はとにかくセーリングで遅れをとってしまうことを実感していたので、有利サイドで出ること、しっかりとパワーダウンしてセールに風をあてて走ること、振れとブローを逃さないことを意識していました。上レグ前半はそこそこの位置にいるような感じがしていましたが、上マーク回航順位は恐らく20番位だったと思います。

 リーチングのプレーニングで7艇ほどゲインしました。次のクローズホールドではジブハリヤードのテンションを1cmくらい落とし、センターボードの間にペットボトルをはさんでヒールコントロールできるように考えました。フィニッシュ順位10位。

第8レース
 連日の強風でだいぶ体が慣れてきていたのと、大会中にセーリング技術が少し上達したのを感じていました。順位を競っているスペイン、ポーランドは、第7レースで後ろでフィニッシュしていたので、少し意識してコースも考えるようになっていました。

 プレーニングでは水をかぶりすぎて前が見えず、まるでおぼれているような気分になりました。ブローを狙いすぎて、ポートアプローチでオーバーセールしてしまい悔しい順位となりました。12位。自艇の1つ後ろでポーランドがフィニッシュ。スペインは自艇の前でフィニッシュしていましたが、前のレースで順位に差ができたので、最終レースはポーランドとの勝負だと思っていました。

第9レース
 後はミスをなるべく少なくし、ローリスクでレースを展開することを考えました。意味のないタックやトップ集団を意識しすぎないようにしっかりとコンパスとブローを見ることができたと思います。

 中盤までポーランドは自艇より先行していましたが、最後の上レグで2方向に分かれました。自艇は左のブローに寄せながら振れで大きなスパンでタックする展開。ポーランドはタックロスを考えてかそのまま右海面に出てロングアプローチでした。

 結局フィニッシュ直前でミートし、自艇は非権利艇だったのでリーバウでタック。そのままプレッシャーをかけながらフィニッシュラインまで10m位走りました。本当にフィニッシュした瞬間も自分達にはイーブンでフィニッシュしたように感じました。ただ熱い真剣勝負をしたことにお互い船を寄せ合って「本当にありがとう」とお礼を言い合いました。陸に上がって順位を見ると、自艇が10位、ポーランドが11位となっていましいた。

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ブラジルチームに浴衣をプレゼントして大喜び!

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最後の夜はみんなで騒ぎました

 最後の夜は仲良くなった海外選手達と近くのバーに行って楽しく騒ぎました。最後までライバルだったポーランドのEwaとは仲良くなり、レースのことをあれこれ話しました。「あなたはmost important enemyだった」と言われた時はすごく嬉しかったです。

 また北京五輪のレザー級金メダリストであるUSAのAnna Tunniclifee(本大会2位)と名前が一緒だという話題で盛り上がったり、今大会で最も行動を共にしたブラジルのJuliana Poncioni(今大会3位)には浴衣をプレゼントしたお礼にサンバを踊ってもらったりと楽しい夜を過ごしました。たくさんの選手達と次回の女子ワールドで再会することを約束して互いに連絡先を交換し、別れを惜しみました。

虎岩/川島組(Team東京海上日動) 総合12位
北條/山田組(Team洗足学園OG) 総合18位

最後に
 今回の大会は強風シリーズで目標にしていた結果を得ることはできませんでした。しかし不得意なコンディションの中でもあきらめずに挑戦し、何とか今できることを落ち着いてやることで苦難を乗り切れたと思っています。

 コンディションによってまったく目標が変わってきてしまう私たちのチームの弱さを痛感いたしました。この悔しさを忘れず、帰国後の練習に励もうと思います。そして何よりも大会に参加した沢山の国の選手と仲間となり楽しめたことが、何よりの宝物となりました。

 ぜひ次回の女子ワールドには山田州子さんと一緒にたくさんの日本の女子チームが参加できればいいなと強く思います。熱く戦い、真剣にヨットを楽しむということを改めて実感しました。

 大会参加にむけて準備から大会期間中もずっと助けてくださった山田州子さんをはじめ、一緒に参加した北條恭子ちゃん、小泉亜希子ちゃん、参加はできなかったけれど一緒に準備をしてくれた大岡紀子ちゃん、本当にありがとうございました。これからもみんなで女子スナイプ界を盛り上げて、沢山の遠征に一緒に参加できればと思います。

 また、推薦してくださいました日本スナイプ協会・関東スナイプ協会の皆様、チャーター艇選びからアドバイスをいただいていたノースセールの高桑敬さん、白石潤一郎さん、中村匠さん、セーリングで沢山のアドバイスをいただき応援してくださったSPNの渡邊哲雄先輩、吉岡岳史先輩、いつも江の島で一緒に練習をしていただいている三井物産の皆様、チームUMIKAJIの皆様、キャンペーンTシャツのご協力にお手伝いいただいた橋本正義くんを始め多くの仲間達に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。この場お借りしまして深く御礼申し上げます。

 また皆様と海の上で熱く戦い、ますます日本スナイプ界を盛り上がるように少しでも貢献できればと思います。(レポート/虎岩杏奈)

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posted by BULKHEAD at 00:00| Comment(0) | ディンギー
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