2008年10月26日

全日本インカレ展望・中編

 昨日に続いて、外道無量院さんによる全日本インカレ展望(スナイプ級)を紹介します。470級の予想解説はコチラをご覧ください。

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全日本インカレ スナイプ級

 昨年も予選での強さと、全日本個戦の結果から上位入賞を期待されながら、まさかの8位と、入賞すら逸した関西大が、雪辱に燃えている。

 今年の全日本個戦準優勝の主将・牟田口を筆頭に、木山、古江という強力な3艇を揃える。地元・西宮開催でもあり、優勝最有力候補に挙げる。今年の全日本個戦では意外な不調に終わった2番艇・木山ではあったが、関西インカレでは、エース艇・牟田口と同点での艇別首位と復活した。

 3番艇・古江も全日本個戦9位だ。なぜか、チーム全体的にここまで「アウェー」に弱く、地元水域での強さを遠征すると発揮出来ない事が続いてきた。しかし、今年は巡り会わせもよく地元・西宮での開催、本来の力を発揮する絶好の舞台である。

 長年指揮を執り続け、「マンゾウ」の愛称で広く知られる田中監督も、「今年はチャンス」と踏んで、例年以上に力が入っている事は間違いない。

 この関大に次ぐ戦力を持つのは、全日本個戦で、4・5・6位と3艇を入賞させた関東の王者・早稲田だろう。かつて、OP全日本を4連覇し、「日本ヨット界に神童現る」、と世間を騒がせ、早稲田大学高等学院に進学した神谷が、高校時代にヨットと人生の挫折を味わいながらも人間として成長し、主将としてインカレ最後の大会に臨む。

 春から夏にかけての快進撃が、関東インカレでの苦戦でヒヤリとし、次週の早慶戦では破れるなど、ここにきて古谷、木内の2艇にムラな面が出てきた点がやや心配ではあるが、対抗に評価できるのはやはり早稲田しかないだろう。

 昨年は、梅野、神谷に古谷という今年以上と思えた3艇を揃えながら、琵琶湖の風と藻の前にクラス6位と脆くも敗れ去ったが、北京五輪後に復帰した小松コーチは、西宮開催に関して、「1977年に西宮で開催された470全日本で、私は失点ゼロで優勝しているから大丈夫だ」、と自信を見せる。

 この2チームをまとめて負かすところは、いろいろと考えては見たが、見当たらないという結論とした。従って、単穴評価の▲印はなし。最大の理由は、伝統的にスナイプが安定して強い、日大、同志社、福岡の3チームが、「3艇揃わない」点である。そうは言っても、名門校だけに3位争いまでには絡んでくることはあるだろうが、「優勝争い」となると今年に限っては苦しいだろう。

 他では、選手層が厚く、選手間のレギュラー争いが激しい立命館、昨年の470優勝チームから酒井をスナイプに回し、女子インカレ2連覇中の増川を有する関西学院。そして名門・福大を今シーズンは九州水域で、春以来破り続ける鹿屋体が3位争いの有力候補だろう。

 昨年優勝の京産大は、3艇中の2艇が卒業で入代わり、水域予選ではかろうじて枠内最下位で残る苦しい戦いではあったが、470の出場を逸したことから、スナイプ特化で戦力強化もあり得る。昨年はスナイプのクラス優勝で、470が6位でも総合優勝ももぎ取った前年王者の意地で変わり身があるか?

 関東インカレで最終レースまで早稲田を苦しめた日大も不気味な存在ではあるが、30点近くリードして迎えた最終レースでの対応に、例年の「日大らしさ」を感じられなかった点には納得がいかない。

 伝統校の同志社も、470以上に手薄な選手層では、さすがに今年は厳しいだろう。昨年、2レース目以降に快走した明治も、エース近藤は健在だが、他の2艇が昨年に比して見劣る。全日本個戦王者・川原を有する福大も明治同様に2番艇、3番艇が不安で上位争いにはこちらも苦戦を強いられそうだ。慶應も、470と同じ理由で来年以降に期待してほしい。(レポート/外道無量院)

◎・・・・・・・・・関大
○・・・・・・・・・早稲田
△・・・・・・・・・立命館
△・・・・・・・・・関西学院
△・・・・・・・・・日大
△・・・・・・・・・鹿屋体
△・・・・・・・・・福大
△・・・・・・・・・同志社
×・・・・・・・・・明治・法政
注・・・・・・・・・慶應・京産

※全日本インカレ展望(総合)へ続きます。
全日本インカレ展望・470級
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posted by BULKHEAD at 10:58| Comment(0) | ディンギー
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