2008年10月27日

全日本インカレ展望・後編

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全日本インカレ 総合

 スナイプ本命の関大は、470が水域3位や全日本個戦の結果から推測するとやや劣ることから、両クラスで優勝争いに絡む力を持った早稲田を推すのが順当だろう。予想通りに、470で3位、スナイプで2位を確保し、かつ、上位と下位との得点差が均等なものであれば、今年こそ1955年の館山開催以来の53年ぶりの総合優勝に手が届きそうだ。

 しかし、半世紀を越える期間、優勝から遠ざかっていたチームが、「壁を破る」というのも簡単なことではない。きっと、今まで不足していた「何か」があるハズである。その「何か」を埋める事ができるか!?

 対抗には、昨年の準優勝校で、両クラスに選手層が厚い立命館をあげたい。今年の近北インカレでも両クラスで同志社を退けての完全優勝を飾った。「エース不在」が課題ではあるが、逆に出場する各クラス3艇の力量差がほとんどない、という強みも持つ。

 また、そのレギュラー3艇をめぐってのチーム内での競争も激しく、インカレ本番当日まで誰が起用されるか不明な感もある。さらに、今シーズンは西宮で合宿して、数度に渡り練習やレースを経験して来たことでも他のビジター校よりも有利な存在だ。

 この本命・対抗をまとめて負かす潜在能力がある筆頭格には、470が優勝を争う力を持ち、スナイプも2艇が優勝候補筆頭の関大とほぼ互角に戦え、地元開催も有利に働きそうな関西学院をあげる。

 関西学院の指導陣が今年はどのような「秘策」を用意しているのかにも注目だ。この大学の「看板スポーツ」・アメフト部・KGファイターズが、ボウル・ゲーム(ビッグ・ゲーム)用に必ず準備する、「スペシャル・プレー」の「ヨット部版」が炸裂するか!?

 さらに、地元の関大が、スナイプで大差のクラス優勝を果たしたりすると、470の粘り次第で上の3校の総合優勝争いに割り込んでくるケースも想定しなければならないだろう。

 今年初夏に西宮で開催された関学・関大・同志社・立命館4大学の対抗戦(関関同立定期戦)では、この対抗戦がはじまって27年目にして初優勝を果したが、その勝ち方がまさにそうであった。

 さらに、春以来、「総合」では水域内で勝ち続けながら、関西インカレで初めて関学に破れたことをきっかけに、スナイプ・470の両チームで編成を代えて練習を積んでいるようで、これがうまく当たればさらに面白い存在だろう。

 しかし、母校の名誉を担って戦う、「72艇の大フリート一斉スタートで行うディスカードなしの団体戦」、というインカレ独特の重苦しい雰囲気の中、上に上げた上位を競いそうなチームが崩れたりすると、精神的に強そうな伝統校の日大、同志社、福大あたりが浮上してくる可能性もあり、大混戦になることも少なからずあるだろう。(レポート/外道無量院)

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 3回にわけて紹介した全日本インカレ展望は、あくまで個人取材による予想です。しかし、非常にくわしく取材されていることから、バルクヘッドマガジンは「インカレをよりおもしろく見るための参考資料」と考え、紹介させていただきました。バルクヘッドマガジンには、普段インカレとは縁のない読者もたくさんいます。そんなセーラーが、「今年のインカレは、おもしろそうだな!」と興味を持っていただければさいわいです。全日本インカレは、今週末10月31日より開催されます。(バルクヘッドマガジン編集部)

全日本インカレ展望・470級
全日本インカレ展望・スナイプ級

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posted by BULKHEAD at 01:47| Comment(0) | ディンギー
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