2008年12月24日

SWCにみる報道の未来

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470級AUS新チームのBelcher / Page。必ず日本チームのライバルになるでしょう。photo by Brett Crockford

 16〜21日までメルボルン・サンドリンガムヨットクラブで開催されたセールメルボルン。冬の南半球を代表するこのオリンピックレガッタは、ISAFが計画する年間シリーズ「セーリングワールドカップ」の第1戦です。セーリングワールドカップはISAFがはじめての試みる世界的イベントであり、バルクヘッドマガジンはどんな大会に仕上がるのか興味津々でした。

 今年のセールメルボルンの話題は、北京五輪レーザーラジアル級で金メダルを獲得したAnna Tunnicliffeと、北京五輪470金メダルのMalcolm PageとMathew Belcherが新コンビを結成して参戦したこと。470両選手は日本に何度か来たことがあるので、知り合いの方も多いでしょう。Belcherは国内代表選考で敗れてしまいましたが、世界選手権ではシングル(10番内)常連。特に強風域はめちゃくちゃ速い、という印象があります。

 さて、上記の話題はあったものの、今年のセールメルボルンはイベントとして厳しいものがありました。オリンピック後のレガッタということで、多くの参加艇が得られなかったからです。とはいえ、シドニー五輪以降の同大会は、今年のように大会期間付近に世界選手権のようなビッグレガッタがないかぎり、トレーニングの要素の強いレガッタとなっていて、(欧州のG1レガッタのように)それほどの数を集めていたわけではありません。今回も「いつも通り」。

 それでは、セーリングワールドカップで何が変わったのでしょうか。いちばんの違いは、報道体制だったのではないかとバルクヘッドマガジンは推測します。今回は、デイリーのプレスリリースはもちろん、プレス向けの写真の提供、そしてISAF独自で行っているテレビ番組が配信されました。特にインターネットで配信されているテレビ番組(Sail.TV) は、非常にクオリティーが高く、製作チームの気合いが感じられる出来だと思います。

 いまヨットレース報道にはムービー(動画)が必須となっています。ボルボオーシャンレースやヴェンディグローブをみてもわかりますが、タイムラグをギリギリまでなくして番組が製作されています。欧州のビッグレガッタ、例えばイエール(SOF)やTP52のMedcupでは、独自に製作したテレビ番組を自由に使って報道して欲しいという意図で、プレス用にムービーが用意されています。そして、驚くことに毎年クオリティーが上がり、アップロードされるタイミングも早くなってきています。

 ウェブを利用したヨットレース報道は、バルクヘッドマガジンのテーマのひとつですが、日本で同じコトを行うのは不可能に近い。いまISAFは「メディアを意識したヨットレース」を推し進めていますが、セーリングワールドカップにより、ヨットレースの報道が、また一歩進化するのかもしれません。

◎Sail. TV(SWCの番組等)
http://www.sailing.org/26561.php
◎ISAF Sailing World cup
http://www.sailing.org/isafsailingworldcup
◎Sail Melbourne
http://www.sailmelbourne.com.au/

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posted by BULKHEAD at 08:43| Comment(0) | オリンピック
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