2009年01月23日

日本初帆走!メルジェス32


(動画)。メルジェス32が相模湾に登場。国内初セーリングをおこないました。ダウンウインドは、はげしすぎて撮影する余裕なかったです。。。

 チームブロスのメルジェス32が日本初上陸。マストが立ったとの情報を聞きつけ、テストセーリングに同乗してきました。天気は曇り、雨。北風16ノット前後。テストセーリングには、小池祐司、山田寛、川西立人、星野ひろみのチームブロスに加えて、本田敏郎(SLED)、松永鉄也(ThreeBond)といった無類のヨット好きが乗り込みました。

 しっかり吹き込む北風のなか、予想していた通りの爆走を体験しました。圧巻は、なんといってもジェネカーのダウンウインドです。巨大なジェネカーのパワーと軽量ボディによるスピードで、ディンギーのようにサーフィングします。

 サーフィング中は、全員がメインシートトラベラー付近から後方へ下がってバランスをコントロールします。また、フリーボードが低く水面が近くにあるため、爆走感は2倍に感じられました。トリマーは上側のオンデッキでシートをトリムしますが、ジェネカーをひとりで操るのは不可能です。ふたりでシートを持ち、風の息に合わせるコンビネーションが重要になりそうです。テストセーリングでは、あっさりブローチング1回。

 また、バウポール、ジェネカーはボートスピードを生み出すだけでなく、クルーアクションを容易にすることも大きなメリットです。バウワークとジャイブがスピンポールよりも簡単で、バウワークに頭を悩まない分だけ、クルーは他の仕事を担当できます。メルジェス24、レーザーSB3からマキシボートまで、サイズにかかわらずスタンダードになりました。

 欧米ではワンデザインキールボートとして人気のメルジェス32ですが、クラスルールではクルーウエイト629kg以下。日本人で乗るには8〜10人となります。アップウインドのテストセーリングは、アンダーウエイトでオーバーパワーだったため、感覚程度のインプレッションになりますが、やはりスピードと安定感はずば抜けているように感じました。また、レースボートらしく無駄のないデッキスペースは、アクションしやすく、艤装もウインチ×3、ジャマー×3と極めてシンプルです。

PICT0156.jpg
逆三角形のスマートな面構え。32フィートですが、既存の同サイズとは一線を画する性能です。photo by Junichi Hirai

 国内でワンデザインフリートができるようになれば、これほどたのしいキールボートはないでしょう。ディンギー経験者にとっても、スポーティーなセーリングは違和感なく、キールボート入門に最適です。

 また、GP33とのセーリング対決も見物です(さっそく今週末に〈センチュリーファスト〉と走り合わせするとか?)。スペックを簡単に照らし合わせてみると…。

メルジェス32
Length 9.70 m
Beam 3.00 m
Draft 2.13 m
Weight 1,712.31 kg
Sail Area
Main 41.3 m2
Jib (105%) 23.6 m2
Max. crew weight = 649 kg
Asymmetrical Code 1A VMG 103.4 m2
Asymmetrical Code 2A Runner 121.0 m2
Asymmetrical Code 0, 100° Reacher 71.9 m2

GP33(センチュリーファストGP)
Length overall = 9.99 m
Max. beam = 3.00 m
Max. draft = 2.20 m
Displacement = 2000 - 2150 kg
Keel weight = 950 - 1050 kg
Max. crew weight = 560 kg
Sail areas (as per IMS)
Main: 39.83 m²
Jib: 25.80 m²
Asymmetric spinnaker: 135.92 m²

全長 GP33の勝ち
全幅 引き分け
吃水 GP33の勝ち
重量 MELGESの勝ち
メイン MELGESの勝ち
ジブ GP33の勝ち
ジェネカー GP33の勝ち

 気になるIRCレーティングは、メルジェス32が1.174、センチュリーファストGPが1.164です(参考値)。ちなみに42フィートのエスメラルダ(SWAN NY/CLUB 42)は昨年1.189でした。メルジェス32が、40フィート以上のレーサー/クルーザーの性能を持っていることがわかるでしょう。

 春には純国産GP33も登場するし、今年のキールボートレースは、おもしろくなりそうです。

PICT0113.jpg
マストはカーボン製2ピース。リフティングキール。差し込み式ラダー。専用のトレーラーで全国転戦も可能です。photo by Junichi Hirai

◎Melges32 Class Association
http://www.melges32.com/

======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
トーヨーアサノ
SWING
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
ノースセールジャパン
エイ・シー・ティー
プラネット・グリーン
ハーケンジャパン
ファクトリーゼロ
SOHO
シエスタ
posted by BULKHEAD at 06:02| Comment(0) | キールボート
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。