2009年08月30日

日本快挙、原田吉田銅獲得

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男子銅メダルを獲得した原田/吉田。6月にはヨーロッパ選手権で優勝。その後は、トランスパック(ロス〜ハワイ)でもSC52クラス優勝(DIV IV3位)を果たしています。photo 470 worlds 2009

 470級世界選手権デンマーク。最終日は男女の各クラスのレースがおこなわれ、15時過ぎからメダルレースが開始されました。日本の原田/吉田は、中間位置からスタートし、右展開するオランダ、フランスを追って右海面へ。ここへ「リコールが気になっていた」という最高のスタートを決めたクロアチアが風上に位置するカタチで上位グループは戦います。

 クロアチア、フランスと至近距離のタック攻防の末に上マークへ。しかし、混戦のすきにライバルのいない左海面で走ることができたGBR834がトップで上マークを回航します。上マークの順位は、(1)GBR、(2)GRE、(3)ESP、(4)AUT、(5)AUS、(6)ARG、(7)CRO、(8)FRA、(9)日本、(10)NEDの順。上位艇のバトルのため下位で戦わざるをえなくなりました。

 しかし、23歳の新チームというGBRは下位グループをカバーできずに逆転を許し、中位へダウン。下マークの回航順位は、(1)ESP、(2)AUT、(3)ARG、(4)AUS、(5)GBR、(6)CRO、(7)GRE、(8)FRA、(9)日本、(9)NED。

 日本は順位をなかなかあげることはできませんが、暫定3位につけているNEDをルーズカバー。2上では、GBRの風下位置をキープしながら左海面の戦いを狙います。GPSの位置をみると2上の中盤までは9位のまま。しかし、中盤で打った左寄せのタックが見事にきまり、風の振れがグングン入って原田/吉田有利に。2上マークでは、(1)AUS、(2)CRO、(3)AUT、(4)GBR、(5)日本、(6)ESP、(7)ARG、(8)FRA、(9)GRE、(10)NEDと、順位は大きく変動しました。

 しかし、NEDを抑えた日本ですが、GBRを抜かなければ、銀メダルに届かない状況です(同点の場合は、メダルレースの着順で決まります)。レース中、ここまで計算はできていないと思いますが、僅差でいることはわかっていたでしょう。最終ダウンウインドレグの原田/吉田は、GBRの後方から内側に入り、徐々にその差を詰めていきます。しかし、マークアプローチのジャイブでGBRが先行し、イン(マークの内側)をつくことができません。

 フィニッシュ手前、最終レグの追撃も及ばず、GBR4位、日本5位でフィニッシュ。日本はGBRと同点の銅メダルが決まりました。結果はGBRに敗れてしまいましたが、原田/吉田はすばらしい戦いを見せてくれました。

 原田/吉田の銅メダル獲得は、日本男子の歴史に刻まれる快挙です。アテネ五輪で関/轟が銅メダルを獲得しましたが、本来の実力が問われるともいえる世界選手権で、この10年間、日本男子は成績を残していません(中村健次ナショナルコーチによる1996年の470ワールド2位がいちばん近いでしょうか)。昨年までの原田/吉田は、世界で無名の選手でした。それが、この1年で大きな壁を乗り越え、世界のトップで戦うまでになったことは正直にいって驚くべき成長といえます。

 また、今回のデンマーク大会では、新チームや若手の活躍が際立ちました。特に男子は、OPワールド、470ジュニアワールドで優勝してきたクロアチアが初のタイトル獲得。また、GBRの選手も、Nick Rogers(北京五輪2位)やNic Asher(ワールド2度優勝)の次世代といえます。すごい若手が登場してきています。

 これからロンドン五輪に進むにつれて470競争は激化していきます。日本オリンピックチームの活躍がたのしみになってきました。

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女子はオランダが金メダル。近藤/田畑は1つ順位をあげて総合8位となりました。photo 470 worlds 2009

男子
1. CRO 83 Fantela Sime, Marenic Igor 58,0p
2. GBR 834 Patience Luke, Stuart Bithell 80,0p
3. JPN 4340 Harada Ryunosuke, Yoshida Yugo 80,0p
4. NED 1 Coster Sven, Coster Kall 85,0p
5. AUS 11 Belcher Matthew, Page Malcolm 91,0p
6. AUT 3 Schmid Matthias, Reichstaedter Florian 91,0p
7. FRA 44 Leboucher Pierre, Garos Vincent 92,0p
8. ESP 9 Barreiros Onan, Sarmiento Aaron 104,0p
9. ARG 7 Calabrese Lucas, De la Fuente Juan 110,0p
10. GRE 1 Mantis Panagiotis, Paulos Kagialis 120,0p
34. Ishikawa Yuya, Yanagawa Shouichi
47. Maeda Hiroki, Taniguchi Masaaki
55. Watanabe Tetsuo, Tanigawa Ryousuke

女子
1. NED 11 Westerhof Lisa, Berkhout Lobke 36,0p
2. ESP 696 Pacheco Tara, Betanzos Berta 62,0p
3. FRA 4 Petitjean Ingrid, Douroux Nadege 72,0p
4. ITA 23 Conti Giulia, Micol Giovanna 73,0p
5. AUS 357 Rechichi Elise, Parkinson Tessa 87,0p
6. NZL 75 Aleh Jo, Powrie Olivia 91,0p
7. GBR 842 Wilson Pippa, Clark Saskia 91,0p
8. JPN 4151 Kondo Ai, Tabata Wakako 95,0p
9. GBR 822 Clark Penny, Hughes Katrina 106,0p
10. USA 1757 Maxwell Erin, Farrar Isabelle Kinsolving 112,0p
14. Yoshisako Yuka, Okuma Noriko
41. Hirai Keiko, Sawa Kurusu

Event website
Result
Picture
470 Worlds TRACKING

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posted by BULKHEAD at 07:48| Comment(1) | オリンピック
この記事へのコメント
惜しくも銅メダルとなりましたが、原田/吉田組の快挙に乾杯!毎日のようにGPS・Live中継で楽しませて頂き、感謝です。そのレース内容からも、今回の結果は決してフロックではない、と感じられた事がさらに嬉しいです。
Posted by 女子プロレスのスカウト at 2009年08月31日 23:00
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