2009年11月29日

ユース五輪アジア予選開催

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パタヤで開催されたバイトCII級アジア選手権。ユースオリンピックの予選を兼ねています。photo by eventsite

 11月23〜29日まで、タイ・パタヤでバイトCII級アジア選手権が開催されました。この大会は、来年8月にシンガポールで開催されるユースオリンピックのアジア予選を兼ねていて、タイ、シンガポール、マレーシア、中国、アラブ首長国連邦、インドなどから50選手(男子8カ国、女子4カ国)が出場。日本からは、川村 岳(和光中学校)、村山仁美(矢向中学校)、樋口太郎(宮崎大学附属中学校) の3選手が参戦しました。

 大会の詳細は、JSAFウエブサイトにレーザー級五輪代表の飯島洋一コーチにより詳しくレポートされています。この大会には、今年8月唐津ラジアルユースワールドで優勝したKeerati Bualung選手をはじめ、アジアの実力派ユースセーラーが出場しました。日本チームは健闘しましたものの、中間ポジションからあがれず苦しいレースを強いられたようです(最終成績は大会公式サイトをご覧ください)。

飯島洋一コーチによるJSAFレポート
2009 Byte CII Asian Championship YOG Qualifier
成績

 ジュニア、ユースセーラーの育成・強化は、世界各国共通で重要課題といえます。なぜなら次世代、とくに若手セーラーの育成は各国セーリングの発展に不可欠だからです。キールボートに乗る社会人セーラーも、ディンギーだからといって無関心でいる場合ではありません。若手セーラーだけでなくセーリング人口が減少しているのはご承知の通り。その背景には、健全な(=セーリングが大好きな)ジュニア、ユースセーラーが育っていない、という現状があります。

 これまでバルクヘッドマガジンでも紹介しましたが、日本のユース強化事業は、JSAF競技力向上委員会により本格的にスタートを切ったところです。日本でユース世代というと高校生前後の時期に相当しますが、多くのみなさんがご存じのようにユースセーリングはいくつもの問題を抱えています。

 ヨット部を中心に活動する高校生の例をひとつあげると、高校3年間(実質は2年半程度です)の活動には3つの流れがあります。ひとつは、学校単位で活動するインターハイの流れ。ここでは、FJ級が採用されていて、ヨット部最大の目標となっています。次にインターハイ後におこなわれる国体があります。こちらでは、ふたり乗り種目にSS級、ひとり乗り種目にシーホッパーSR級が採用されています。

 さらに、世界ユースのスタンダード艇種は、ISAFユースワールドで採用される420級、29er級があり、ひとり乗りは、レーザー4.7級やラジアル級があります。さらにユースオリンピックでは、ふたり乗りのバイトCII級が採用されています。すべての種目を乗りこなすのは不可能だし、セーリングをはじめたばかりの選手にベストなセーリング環境とはいえません。ちなみにウインドサーフィンは、ISAFユースワールドでRS:X級、ユースオリンピックではテクノ293級が採用されています。

 どうして、日本が世界と対等に戦うパワーがなくなってしまったのでしょうか。その問題を解く鍵は、中学後半、高校生、大学生前半のセーリング環境にあります。上にあげた艇種だけでなく、他にもさまざまな問題があるでしょう。この問題をどのように解決していったらよいのでしょうか。すぐさま改革して答えを出せるとは思いませんが、まずわたしたちは、アジア諸国に大きく差を広げられている現実をしっかり受け止める必要があるようです。

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posted by BULKHEAD at 22:39| Comment(0) | ジュニア・ユース
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