2010年06月21日

がんばれ!大学生セーラー

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艇数の多かった470級は2グループに分けてレースがおこなわれました。コースやマークを見間違えるミスもありましたが5レースを消化。十分に練習できました。photo by Junichi Hirai

 週末は、ひさしぶりに江の島へ行ってきました。470級、スナイプ級のフリートレースを取材するためです。土曜日は荒天のために中止。日曜日は、うねり高く、風も上がる予報でしたが、470級5レース、スナイプ級2レースがおこなわれました。

 今回、バルクヘッドマガジンが注目したのはトレーニングレースともいえるフリートレースに、多くの学生選手が出場したことです。470級は80艇を超え、スナイプ級は約60艇がエントリー。江の島ヨットハーバーは人と船でごった返すような状況で、学生選手からの熱気が伝わってきました。関東470協会の主催するフリートレースで、80艇を集めるのははじめてのことです。

 普段、全日本選手権のようなビッグレガッタや、キールボートの大会ばかりを取材していると忘れがちになりますが、日本のセーリング競技を支えているのは学生たちなんだ、ということを再確認しました。

 レースの内容は、ナショナルチーム、社会人チームが飛び抜け、インカレ上位を狙う強豪校が走り、それに遅れて、大学に入ってからセーリングをはじめたグループと続きました。バルクヘッドマガジンは、470級を中心にレースを見学していましたが、大学生のなかでも大きなレベル差があるようです。

 風は5〜8メートルの南西。風軸は南西に固定されるわけでもなく不安定。上空の雲から吹き下ろす突発的なブローもありました。練習量のある選手なら問題ないコンディションですが、走り慣れていない学生にとってはハードルの高い状況です。実際に、第1レースの上マーク周辺で沈艇が続出し、見ているこちらがヒヤヒヤしていたほどです。

 ただ、一方では、「だれだって最初は初心者で、これから練習と経験を積んで上手になればいい」という気持ちもありました。そのためのトレーニングレースだし、今回の関東470協会はコースを短く設定し、「レース回数をこなすこと」を目標にしていました。

 最初は沈ばかりしていた学生たちも1日5レースもこなせば、少々のコツをおぼえて上達します。最終レースでは、沈艇の数がグンと減っていたのが印象的でした。学生選手は、まずフリートレースのような地域単位のトレーニングレースに出場し、経験を積んで次のステップへ。そのような流れを継続できれば、レベルアップも早いかもしれません。

 また、海に出るための基礎はしっかりと。荒天に耐えられる毎日の体力作り(当たり前ですが、速い選手は毎日筋力トレーニングをしています)、風の変化を予測したり、ヨット用語を覚えたり、ルールを勉強したり、陸上で学べることはたくさんあります。ヨットにどっぷりハマり、レースでちょっとずつ順位をあげられるようになれば、もっとセーリングが好きになるでしょう。

◎関東470協会
http://www.kanto470.org/
◎関東スナイプ協会
http://snipekanto.hp.infoseek.co.jp/

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出艇前にミーティング。前日レースができなかっただけに運営も選手も気合いが入ってます。photo by Junichi Hirai

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江の島沖はうねりが高く、マストの2/3が隠れてしまうほどでした。photo by Junichi Hirai

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原田/吉田艇のデッキには、ノンスリップテープを加工してスピンシートの落水防止を制作してありました。こういう小ワザ、個人的に大好きです。photo by Junichi Hirai

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470級もスナイプ級も女子選手が多くなりました。もはやヨット部にはいなくてはならない存在です。photo by Junichi Hirai

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波に叩かれると大きなスピードロスになります。むずかしい海面でした。photo by Junichi Hirai

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バルクヘッドマガジンは関東自動車工業の柳川選手に協力してもらい、ボートから一緒にレースを観戦していました。ナショナルチームの彼に「もし一週間で大学生を上達させるとしたら、どんな練習方法が効果的かな?」と質問したところ、「ヨットレースは小さいことの積み重ねだだから、すぐに結果はでないかもしれないけれど…。とにかくマークラウンディングをやりますね。上下マークを短く打ってグルグルまわる。まずは船の動きをカラダで覚えないと次の段階へ進めません」とのことでした。ご参考まで。photo by Junichi Hirai

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posted by BULKHEAD at 07:52| インカレ