2010年06月24日

関東470フリートR第2戦

10.06.24_04.jpg
波乱の展開となった第2回フリートレース。夏の江の島はレースが続きます。今回の経験を糧にレベルアップしましょう。レースの写真はphoto SAIL!にアップしましたのでご覧ください。photo by Junichi HIrai

国内最大規模85艇エントリー、関東470フリートレース
レポート/関東470協会・伊藤

◎コースミス=DNFが続出
 入梅した不安定な空模様の中、江の島で第2回関東470協会フリートレースがおこなわれました。今回のフリートレースは470クラスでは国内最大規模の85艇のエントリー。ヨーロッパ遠征から一時帰国しているアビームコンサルティングチームも参加しました。

 初日、朝方まで吹いていたマックス20メートル程度の南西風の影響でマストトップが隠れるようなうねりが残り、江の島ヨットハーバーは出艇禁止の赤吹流し。いったん落ち着いた風も再度、吹き上がる予報もあり陸上待機となりました。ただ風待ちしていても時間がもったいないので、12時前の出艇はおこなわないことを通達し、急遽、臨時講習会をおこないました。講習会終了後も状況は変わらず、残念ながら初日のレースは昼過ぎ頃、中止となりました。

 2日目。前日に比べだいぶ海面は落ち着きましたが、南西よりの風向は変わらないため、うねりが残るハードコンディションになりました。85艇のエントリーと参加選手のレベル差を考え、当初予定していた4つのディビジョン(赤・青・黄・緑)の他に、昨年全日本470出場社会人選手、および本年のNT選考出場選手のディビジョン(白)を追加し、レース(例:赤−青−白、黄−緑)をおこないました。そのため、1ディビジョンレースは、約46艇のグループと約32艇のグループになる変則的な組分けになりました。

 1レース目、南西の風がしっかり入っているのに風向220度を中心に風が弱まると190度、ブローが入ると240度、最大 50度程度変化し、力強いうねりが残っている海面はハンドリングに注意しないとクルーが振り落とされるようなハードコンディション。白、赤、青が前スタート、黄、緑が後スタート、ソーセージを2周するコースです。

 白グループに数艇が必死に食らいつき14 艇が1つの集団になり後続を引き離します。風が左に振れ、ソーセージコースの2下がランニングよりタイトぎみになったのと、先頭グループが早々とフィニッシュラインに向っているので後続すべての艇が2下を回らずフィニシュアウターを2下と勘違いしてしまい、白、赤、青は13艇以外、黄、緑はDNF続出になりました。

 2、3レース目もソーセージコース2周を廻るコース、1レース目より若干長めにコースを設定しました。春の関東インカレで活躍していた選手たちも白グループの間に数艇入り込むのがやっと。強烈なうねりの中ではボートハンドリングもままならず、ボートがなかなか前に進みません。

 4レース目。ソーセージコースでウォーミングアップが十分出来たのでトラペゾイドコースに変更しました。ここから本日2回目の波乱が始まります。第1グループ黄、緑がアウターループ、第2グループ白、赤、青がインナーループ。風向240度のコース設定をしたあとに風が徐々に左に振れていき、両グループともキツイ下有利でスタートしていきました。

 先にスタートしたアウターループの黄、緑グループは先頭艇がマークを間違えて4マーク方向に向かい、その後3マーク方向にすべての艇を引きつれて行きます。数艇マークを間違っているのに気づいて正しい2マーク方向に向かいますが、途中でそのマークが本当のマークか自信がなくなり、また間違ったマークに向かいます。

 後からスタートしたインナーループを先に回ったグループは風向が同じ状態にもかかわらず先頭の原田/吉田(アビームコンサルティング)はスピンを張らずに正しいアウターループに向かって行きます。後続のグループはコースを間違えることなくフィニッシュしました。

 5レース目。85艇のエントリーもレースを重ねるたびにリタイアやタイムリミットが増え、先にスタートした白、青、緑グループは29艇、赤、黄グループは15艇のみ着順がつきました。15時を過ぎ、風速も上がってきたのでここで残りのレースはキャンセルになり終了しました。

10.06.24_02.jpg
ハードな海面で社会人チームにもいい練習になりました。左は阿部/小泉。右は近藤/田畑。田畑は体重調整で男子並にバージョンアップしています。日本の宝。photo by Junihi Hirai

10.06.24_03.jpg
原田/吉田も沈。沈起こしだってスピード勝負です。安全に素早くレース復帰できなければなりません。photo by Junichi Hirai

◎NT、社会人はハイレベルな戦いに
 白ディビジョンはハイレベルな戦いをしており、ヨーロッパ遠征で結果を残している原田/吉田組が飛びぬけた存在で1位、近藤/田畑組(アビームコンサルティング)がそれに続いて2位となりました。白ディビジョンの対戦はレース運営の手違いもあり、すべてのディビジョンと平等には対戦できず、サッカーのワールドカップ的にいえば、死のグループになった赤4回が最多で、続いて青3回、緑2回、黄1回となりました。

 実力があることが分かっている白ディビジョン以外で注目は、赤ディビジョンで8位に入った武次/木村組(日本大学)、9位西村/今井組(早稲田大学)春インカレでさほど目立った走りをしていない坂野/元樋組(東京海洋大学)が13位と大健闘しました。青ディビジョンでは白ディビジョンと直接対決した3レースで5位、3位、4位と安定した走りをしている関東学連ナンバーワンの呼び声が高い、河合/小川組(慶応大学)が3位になりました。

 今回のフリートレースを振り返って、1、4レースの黄、緑グループがマークを間違えDNF続出になっています。同じマーク設定で白ディビジョンが入ったグループは、マークを間違えることはありませんでした。

 うねりが入ってマークが見えにくい、スタート前に風が振れた状況でも運営艇には1マーク角度と距離は表示してあります。トップの選手はスタート前の基本動作で風向、マークの位置を確認してレースのプランを立て次のマークの角度がどのくらいになるのか、風が振れているならスピンが張れる状況なのか、マークを回る前にスキッパー、クルーで確認しあっているのではないでしょうか。

 本来なら4レース目は、スタート前に大きく風が振れたのでAP旗を掲揚するか、途中でノーレースにするべきだったかもしれません。ただ、フリートレースは練習のレースです。参加している選手の目標としているレガッタでも同じようにうねりがあってマークが見えにくいことや、途中で風が振れることがあってもレースを続行することがあるかもしれません。今回マークを間違ってDNFになった選手は、決して無駄ではなかったと思います。

 天候の悪い中、マークの設定やレスキュー活動にご協力いただいたサポートボートのみなさま、おかげさまで無事レースをおこなうことができました。ありうございました。

 6月26〜27日は、2010関東470選手権予選レース、第3回関東470マスターズ選手権、2010年度関東実業団ヨット選手権大会があります。7月10〜11日は第3回関東470協会フリートレース、7月24〜25日は2010関東470選手権と続きます。沢山のエントリーをお持ちしております。

◎第2回関東470協会フリートレース
1. 原田龍之介/吉田雄吾(アビームコンサルティング)4p
2. 近藤愛/田畑和歌子(アビームコンサルティング)10p
3. 河合龍太郎/小川晋平(慶應大)11p
4. 前田弘樹/野呂英輔(SPN)14p
5. 西村祐司/伊藤幸志郎(岐阜県ヨット連盟/トヨタ)16p
6. 長橋誠/田淵靖浩(アルファウェーブ)16p
成績詳細はこちら

◎関東470協会
http://www.kanto470.org/

BULKHEAD magazine on twitter
======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ネオネットマリン
ダウンアンダーセイリングジャパン
ノースセールジャパン
トーヨーアサノ
SWING
コスモマリン
葉山セーリングカレッジ
Gill Japan/フォーチュン
丸玉運送
JIB
一点鐘
VELOCITEK
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
エイ・シー・ティー
プラネット・グリーン
ハーケンジャパン
ファクトリーゼロ
シエスタ
posted by BULKHEAD at 08:11| ディンギー