2010年06月24日

第2回2010江ノ島スナイプ

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江の島は470だけでなくスナイプも大人気。第1Rのスタート後、急に風がまわりウィスカーアップの艇も見られましたが、その後しっかりとオフショアが入ってきました。photo by Junichi Hirai

第2回江の島スナイプに60艇参加。白石選手、連勝止まらず。
レポート/安ヵ川 純(関東スナイプ協会)

 6月19、20日に江の島ヨットハーバーで、2010年第2回江ノ島スナイプが開催されました。今回は前回を大きく上回る約60艇のエントリーがあり、同時開催の関東470フリートレースと共にかなり大きなレガッタになりました。初日は早朝まで吹き荒れた南西の風が落ちて、大きなうねりだけが残るコンディションとなり、出艇待機。その後、また風も強くなり、最終的に海上の様子を見に行ったレース委員会の判断で中止となりました。

 2日目もうねりは高く、風も15〜20ノットの強い南風が吹きましたが、なんとか2Rを成立させることができました。高いうねりのために多くの運営スタッフが船酔いに倒れる中、木内さんがレース委員長としてリーダーシップを発揮し、ボランティアスタッフ・学生スタッフを率い、すばらしいレース運営をしてくれました。

 今回のレースは見所が多く、運営側としてもかなり面白い大会でした。昨年の全日本スナイプから負けなしの白石選手(North Sails Japan)の連勝記録の行方。そして前回のレースでは運営のため欠場したものの、6月5、6日に蒲郡で開催されたミッドランドJAPANを制した吉岡選手(SPN)が福岡大学の先輩に土を付けるのか。さらに、今回の大会の1週間前に完成した新生オクムラボートに日大出身の大井選手(Okumura boat)が乗り込み、最近主流のピアソン社製や辻堂加工製にどう戦うか。社会人選手が多い中、学生選手がどこまで奮闘するか、など目が離せないレースでした。

 第1レースは1回のゼネリコ後にリコール艇ありのスタート。しかしスタート直前にライン付近を包んだ無風ゾーンのせいで、スタート直後はかなりの混乱状態になり、選手からはレースの中止を求める声もありました。選手によってはランチャーを上げて帆走する艇も。

 しかし、ライン角度の公平性と、マークボートからはしっかりと風が入っているという報告を受け、レースの継続を判断しました。するとすぐに12ノット前後の風が戻り、その後は一転強風コンディションでのレースとなりました。強風での3上フィニッシュはかなりの体力が要求され、ハイクアウトが大好きなスナイプ乗りにはたまらない状況です。

 結局このレースは吉岡選手がトップフィニッシュし、続いて白石選手、大井選手が入りました。そして4位には男子選手に決して劣らない走りを見せた、女子ペアの長塚/稲垣(日本大学)が入りました。

 第2レースを待つ間に風もさらに上がり、沈艇やトラブル艇が続出し、艇数も10艇ほど少なくなりました。スタート時にはブローで20ノットを超える、かなりのサバイバルコンディションとなりました。これだけ強風だと、スタートラインが少しへこんで形成される傾向がありますが、最終レースに向け気合の入った選手たちは2回のゼネリコを繰り返し、結局Z旗が掲揚されることに。

 最終的に第2レースは、オールフェアのスタートで始まりました。完璧なスタートを見せたのは大井選手です。スタート直後にタックを返し、風上の全艇の前を切り右海面へ飛び出していきました。しかし、なんとこのレース中にフットベルトが切れて遅れを取ることに……。

 結局、トップフィニッシュは白石選手が奪ったことで、吉岡選手の着順次第で優勝を分け合うことになる展開。しかし、2位には前回準優勝の神谷選手(NTT東日本)が入り、白石選手の単独優勝が確定。吉岡選手は惜しくも3位フィニッシュでした。

 今回も優勝は白石選手。昨年度早稲田大学主将で名スナイプクルーの鈴木選手をクルーに乗せ、安定した走りでライバルを圧倒しました。特に第1レースではスタートに失敗しながらも、遠くのクルーザーを見て、次の風を判断しコース選択するなど、確実にミスを取り返す実力はさすがです。

 準優勝は1点差で吉岡/齋藤。そして3位には、甲斐選手がクルーに立教大学2年の中村選手を乗せ入賞。ハードなコンディションの中、年齢を感じさせない走りで若手選手を牽引しました。続いては、春季インカレ優勝で波に乗る小島/加藤(慶應大学)が4位に入賞しました。また今回のレースでは、前述した長塚/稲垣をはじめ、女子ペアの学生選手も奮闘し、表彰式ではその健闘が労われました。

 次回のスナイプレースは関東スナイプ選手権として7月10日、11日に開催されます。ぜひより多くの選手のみなさまにエントリーしていただいて、夏の江の島を盛り上げて行きましょう!

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できたてホヤホヤ、オクムラボートの新艇スナイプです。モールドはそのままに、ウエイトバランスを修正。コクピットのレイアウトも新鮮です。phot by Junichi Hirai

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第2回江ノ島スナイプ上位入賞者。白石選手はマークを見失う失敗もありましたが、それでも優勝。圧倒的なスピードがあります。若手セーラー、しっかり!photo by Junichi Hirai

◎第2回江の島スナイプ
1. 白石潤一郎/鈴木恵詞(ノースセールジャパン)3p
2. 吉岡岳史/斎藤浩二(SPN)4p
3. 甲斐 幸/中村勝正 12p
4. 小島朋之/加藤賢人(慶應大)12p
5. 神谷航路/山内達也(NTT東日本)15p
6. 大井裕一/吉田翔平(オクムラボート)15p

◎関東スナイプ協会
http://snipekanto.hp.infoseek.co.jp/

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posted by BULKHEAD at 10:07| ディンギー