2010年06月25日

五輪金メダリストを検証

連載・ケンイチ通信──FROM イングランド
『ウイルモットのダウンウインド』

文・映像/中村健一

6月3日
 北京五輪キャンペーンの最中、オーストラリアチームとの合同合宿で、ダウンウインドがかなり速くなったのを思い出します。AUSチームのビデオはコーチのビクターが絶対に撮らせてくれないので、これはかなり貴重なビデオになります。


 上のビデオのポイントは、3番手で回ったウィルモットの鮮やかなスピンホイスト(彼らは2個玉ではない)で、上側のスピンバッグからのスピンホイストですが、本当に速い! レースで他艇よりも0.1秒でも早くスピンが展開されれば、後ろを引き離すことが容易にでき、前に一気に追いつくことができます。

 このスピンホイストで感じたのは、彼はホイスト後、一発でスピンを張っています。感覚的なものなのか、印があるのかはわかりませんが、上側のガイまでも引ききるとは恐るべしウィルモット。単純な回航のビデオですが、彼の強さが垣間見れる一瞬です。


 このビデオはダウンウィンドの走らせ方に注目です。私が特に感じるのは、われわれの艇は非常に安定(フラットに近い)した走りをしていますが、ウィルモットはオーバーヒールとヒールを繰り返しながら走っています。このビデオで我々は速くなるあるヒントを得ることができました。

 北京オリンピック金メダリストのウィルモットは470を引退し、過去の人になりましたが、彼のダウンウインドに勝てる人は誰ひとりいませんでした。「無敵」という言葉が似合うセーラーでした。

 このころの私の目標は「クルーのマルコムを丸めこむ!」がテーマでしたが、あっさり丸め込まれました。彼は現在、ベルチャーと組んでロンドンオリンピックを目指しています。ベルチャ−もウィルモットの陰に隠れて常にAUSでは2番手でしたが、とても速い選手です。マルコムと組んだことでロンドンではメダル有力候補になってくるのでしょう。

 遠くでビデオを取っているのですが、コーチのビクターはとても神経質で目の前をブンブン走りまわっていたのが印象的でした。

◎ケンイチ通信──FROM イングランド
(1)連載開始(筆者紹介等)
(2)小学生プログラム
(3)オーバーナイトセーリング終了
(4)プールヘリ420、OP選考
(5)イギリスOP級選考レース
(6)クローズ&ジャイブ映像
(7)小学生プログラム・キールボート
(8)RS400でレースに出ました
(9)初めての小学生セーリング
(10)微風ダウンウインドの走らせ方
(11)オーバーナイトセーリング・その2
(12)アビームと五輪キャンペーン
(13)インストラクタープログラム
ケンイチ通信まとめ読み

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