2010年08月31日

英・レーザーワールド初日

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上マークを10位で回航する安田真之助

2010レーザー級世界選手権始まる
上位選手との実力差をまざまざと

レポート・写真/飯島洋一
JSAFオリンピック特別委員会

 いよいよワールドが始まりました。シニアクラスは159艇53ヵ国、ジュニアクラスは119艇33ヵ国のエントリー。レーザークラスはオリンピッククラスの世界選手権の中で出場艇がもっとも多く、上位に入るのは至難の技といわれているクラスです。

 練習時は南西寄りの強い風が吹いていたヘーリングアイランドですが、今日は北寄りの風3〜4mの中で予定通り2レースが行われました。

 レース結果はというと、各選手とも軽風の中でトップの選手と実力の差を見せ付けられる結果となりました。海外のトップの選手はダウンウインドのスピードがよく、常にスピードをキープして集団の中から抜け出して、またはうまく避けて順位を確実に上げてきます。海外トップ選手はルール42条(推進方法違反)ギリギリのテクニックを使いスピードをキープして走っています。

 スピード差を見せ付けられた日本人選手でしたが、スタートは今までとは違う積極的なスタートをしています。実は、事前練習を見ていた中村健次ナショナルコーチは、「スタートで前に出ようという気持ちが感じられない。もっと積極的に体、メインセールを使って相手より少しでも加速して飛び出していかなければならない。このスタートでは絶対に前は走れない」と厳しい指摘と檄が飛びました。

 それから日本人選手はレースが始まるまで、スタートに意識をもって練習してきました。その成果か、各選手とも今までとは比べ物にならないほど、積極的にスタートをするようになりました。

 2レース目は、安田が見ているこちら側にまで熱意が伝わるようなスタートをして上マークを9位で回航していきました。残念ながら順位をキープすることができず19位まで順位を落としましたが、順位を落としてしまった原因を修正し、明日からも今日のような積極的なスタートをすればきっと前を走れるはずです。

 先月開催されたラジアルユースワールドで15位と好成績を収めた、ジュニアクラス参加の南里ですが、思っていたよりもジュニアクラスのレベルは高く、なかなか前を走らせてもらえません。こちらに来てシニアの選手とトレーニングを続けていましたが、ボートスピードも体力も戦術も海外選手にはついていけません。

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スタンダード(フルリグ)ジュニアクラスに出場している南里

 悔しいですが、これが世界のレベルです。南里は気持ちを入れ替え、今後厳しいトレーニングをして彼らと対等に戦える選手になりたいと強く思っているようです。連れてきた甲斐があります。世界では20歳ぐらいの選手でも大人に混じりヨーロッパ選手権でシングルに入る選手もいます。日本の若い選手も世界に目を向け積極的に世界にチャレンジしなければならないと感じました。彼は積極的なセーリングが持ち味の選手です。今日の成績に肩落とさず明日からも元気にレースを続けてほしいと思います。

 企業のサポートを受けている選手が少ないレーザーの選手達は選手達で1軒の家を借りて共同生活をしています。食事、洗濯も選手、コーチが一緒になり共に助け合い費用を節約して、できるだけ長い遠征活動をしています。今はとにかく上を目指して練習環境(とくに海外遠征)、トレーニング、栄養等の多方面からの強化活動をしています。

 初日を終えて良い面、悪い面がありますが、強く前を走りたいと思いレースに臨んでほしいと思います。

◎World Laser Senior Championship
159艇 53カ国
安田 真之助 27-19 64位
永井 久規 36-20 83位
ホール イアン 25-50 119位
城 航太 41-42 135位
斉藤 大輔 51-37 140位
   
◎World Laser Junior Championship
119艇 33カ国
南里 研二 OCS-46 113位

◎Laser Senior and Junior World Championships
http://www.laserworlds2010.co.uk/laserworlds/laser/senior-junior/

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開催地、へーリングアイランド。レースに関係ありませんが、飯島コーチの写真がメキメキ上達してますね。サポートのみなさんも、がんばってください!(BHM編集部)


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posted by BULKHEAD at 15:35| オリンピック