2010年12月20日

470ジュニア日本女子首位

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トップの直後に後藤は「次もやります!」と頼もしいひとこと。その言葉は現実になり、1-2-1-1-位でハットトリック達成です。photo by Junichi Hirai

ドーハ・470級ジュニア世界選手権2日目
関西大、後藤・西山組。3連続トップで首位に


12月19日
 今日は、大会2日目で女子からレースが行われました。予告信号の時間が早なったため、朝7時にホテルを出発しました。ハーバーに着くと、風はなく国旗が垂れ下がっていました。でもこの風はまたしても日本女子チームにとっては“チャンス到来”です。実際、選手は「やったー。風弱いよ」と思ったようです。

 艤装も終わり、予定通り出艇していきました。と、その前に今日は徳重・安田組が初日のレースで3位でしたので、メインセールに赤色のシールを貼りました。

女子第2レース
 3ノットの風で9時に予告が掲揚されました。2艇ともまずまずのスタート。後藤組はうまくブローを掴みながら、1上マークをなんと2位で回航。徳重組はその流れについていけず、15位と出遅れてしまいました。

 ところが、風がどんどん落ちていく中、日本チームの追い上げはものすごいものでした。後藤組は1下に行くランニングでトップの船を下突破しトップになりました。徳重組は2上までうまくブローを掴むことができ、また軽量を生かし、なんと4位までジャンプアップしました。

 そのあとの2下までもいい走りをして2位まであがり、そのまま2位でフィニッシュしました。後藤組はトップになった後もしっかりとした走りで1位でフィニッシュしました。このレースなんと日本チームワン・ツーです!

 このあと、風がなくなり船を会場にアンカリングして、選手だけ陸にバックしました。お昼ごはんを食べた後に、風が入りはじめ、AP旗が降りました。また、選手を救助艇に乗せて海上へ。

女子第3レース
 4ノットの風で予告信号。後藤組は真ん中からいいスタートを切りました。徳重組はいまひとつ頭を出し切れません。後藤組は快調な走りで、1上を3位で回航。徳重組はまたしても流れについていけず14位と出遅れてしまいました。

 後藤組は得意のランニングで順位を上げ、2位になりました。徳重組もランニングで順位を上げるのですが、今日は抜け出られません。後藤組はまたしてもブローをうまく掴み2位でフィニッシュ。徳重組は順位を上げたものの12位でフィニッシュしました。

「徳重組は、全体的にリスクの高いコースをとっている」(山田寛コーチ)
 
女子第4レース
 4.8ノットの少し強めの風で14時38分に予告信号。最初のスタートはゼネリコで2回目のスタートはブラック掲揚でスタート。2艇ともスタート後の海外の選手の角度についていけず、後藤組はすぐにタックを返してフレッシュウインドをとりました。

 徳重組は、海外の選手は走りにくいところでがまんして走ったことによってスピードが止まってしまいました。後藤組はうまくブローを掴むことができ、第1マークをトップで回航。徳重組は、最初に遅れてしまい、うまくブローがつかめず、中でウロウロしてしまい14位と出遅れ。

 後藤組はそのまま自分たちの走りでトップをキープして1位でフィニッシュしました。本日2回目のトップフィニッシュです。徳重組はランニングで順位をあげるのですが、上マークまでのコースがうまくいかず順位を落としてしまい、最後追い上げたのですが9位でフィニッシュしました。

「午後からのレースはマークまでの距離が短いので、徳重たちはまずはスタートで頭を出そう」(栗田直美コーチ)

 ここで本日の女子のレースは終了かと思ったのですが、時間が15時を過ぎており今から陸に戻って男子と交代をしてレースをするより、風があるうちに女子のレースをやってしまおうとなったようで、本日4本目の第5レースが引き続き行われました。男子の今日のレースは明日に延期となりました。(長い陸上待機お疲れ様でした)

女子第5レース
 4.4ノットの風で15時40分に予告信号。最初のスタートはゼネリコ。2回目のスタートはブラック掲揚でスタートをしました。徳重組はアウターぎりぎりの所からスピードを出せない状態でスタートをしてしまいました。

 後藤組は海外の選手の角度についていけずタックを返していきました。後藤組はいいブローのなかで走ることができ1上を3位で回航。徳重組は今日はどうしても流れについていけず、13位でまたしても出遅れてしまいました。

 そんな中、後藤組は弱まる風を味方にし、1下でトップになりました。しかも2位に差をつけて回航。これからは後藤組の独走状態になり、2上を回航する頃には2位と100m以上の差をつけていました。後藤組は、本日3回目のトップフィニッシュです。徳重組は最後ランニングで順位をあげ9位でフィニッシュしました。

 私は、今回3度目のジュニアワールド帯同ですが、日本チームがトップフィニッシュを3回もとったのは初めて見ました。

 後藤組に今日の勝因を聞きました。
「スタートはよくもなく悪くもなく、フレッシュウインドをすぐ掴むようにしました。風の振れはあまりなかったからブローに合わせ、他艇との位置関係を見ながら全体をみて走らせました」(後藤)
 ちなみにこのチーム、2人で101kgです。

 一方、徳重組です。
「正直悔しいです。海外の選手と比べると船の角度が違うので、もう少し角度を重視してもいいと思います」(徳重)
 このチームは2人で105kgです。

◎山田寛コーチ
「人よりよいブローを取ろうとすると無駄な動きが多くなり、流れに乗っていけなくなり、落とされていく。チャンスはあるかもしれないけど、もしかしたらチャンスはないかもしれない。だから、みんなの流れに乗っていくことが大切なのです」

女子2日目終了時の総合成績
1位 後藤・西山(関西大学)  (4)-1-2-1-1
5位 徳重・安田(日本経済大学)3-2-(12)-6-9

 徳重組はだいぶ落ち込んでいましたが、まだ5位にいるのだからこれからだと思います。明日も風は弱い予報です。男子が先にレースを行います。明日の男子日本チームはどんな走りを見せてくれるのでしょうか。

470 JUNIOR WORLD CHAMPIONSHIP

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posted by BULKHEAD at 14:55| ジュニア・ユース