2011年01月03日

470Jr銅メダルおめでとう

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470ジュニアワールドで銅メダルを獲得した後藤・西山組。微軽風のボートスピードは世界を圧倒しました。photo by Junichi Hirai

連載・ケンイチ通信──FROM イングランド
『470級ジュニア世界選手権、女子銅メダル』


12月23日
 470ジュニア世界選手権 女子:後藤・西山組、銅メダル獲得おめでとうございます。

 途中までは「金メダルだな」と見ていましたが、やはり世界一になるにはオールラウンドに走れる技術がないとそう簡単にはなれないものだな、と改めて思いました。

 私も470では色々と経験していますが、世界レベルの戦いでは微風、順風では何とか戦えるものの、強風になればアッと言う間に豆粒にされていました。

 今でこそ世界的に風が弱くなっており、4ノットの風でもレースが行われていますが、10年前の世界選手権などではわれわれがフルトラッピーズになるくらいまで風待ちで「どうして風があるのにレースをしないの?」と疑問に思っていました。

 強風のレースばかりでケチョンケチョンにされ、順位は何位か全く覚えていないくらいの成績ばかりでした。

 しかし、数を重ねてレガッタに参加していくと、少しずつ総合順位も上がりはじめ、自分なりに成長した事に喜びを感じていました。もちろん日本に帰ってレースをすればどんな風でも早く走るので、学生からすればトップセーラーとして見えていたのでしょうね。はずかしながら、世界に出れば私は学生の様に世界のトップセーラーを眺めていました。

 ここでのポイントは強風を走れない事に弱さを感じず、自分の課題として練習で重点的に取り組んで行けばいいだけで、走れない事を意識してメンタル的に自分を弱めてしまえば、全てが悪いスパイラルに入ってしまうので注意が必要です。

「この風はスタート即タックで右一本勝負だ!」くらいの気持ちで勝負するのも、場合によってはアリだと思います(注:自分の今のレベルを考えた戦いが必要)。

 また微風・順風域のレースでは、必ずシングルに入る実力を備えておく必要もあります。今の微風・順風の走りに満足せず、さらに技術を磨きあげ、確実にポイントをゲットできる自信をつけることも非常に大切です。

 どうしても「強風域が厳しい」と言ってしまいがちですが、微風・順風は本当に良いのかどうか、もう一度確認する必要があります。私は特にそこに着目し、微風・順風では誰よりも良いタクティクス、ストラテジー、バランス、動作を目指して日々練習していました。もちろん重点課題は強風でした。

 今回の後藤・西山組は、きっちり微風域で結果を出していることは本当に素晴らしいことだと思います。世界の中で戦える武器があるということは、今ある課題を真剣に取り組み改善できれば、将来チャンピオンになれるということだと私は思います。

 どんな風域でも向き不向きがあると思いますが、少しずつこのムラをなくしていくことが世界で勝つことだと思いますので、これからもしっかりがんばってほしいと思います。日本選手団のみなさん、お疲れさまでした。

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世界選手権3位のトロフィーとメダル。photo by Junichi Hirai

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posted by BULKHEAD at 11:33| Comment(0) | 連載記事
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