2011年01月19日

英国・次世代選手の育成

連載・ケンイチ通信──FROM イングランド
『次世代選手の育成・英国の場合』


1月8日
 アルゼンチンで開催された420級世界選手権で、イギリスチームの女子が優勝しました。男子は5位となっていますが、彼らはこれからさらに成長していく段階にあります。

 高校生時期の年齢を対象に少しお話すると、全部で6段階で構成されるイギリスのピラミッド構造の4番目にあたるのがこの時期で、中学から高校へ移り変わる際に、艇種も29er、420、RS:X、レーザーラジアルの4艇種から自分に合った艇種を選びトレーニングが始まります(日本であればFJ級、シーホッパーSR級、SS級ですよね)。

 まず、10月、11月は月に3回、それれの地域(イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド)で週末に合同練習を行い、1〜9月までは4週の中で1回は陸上練習(下記項目2・4・5・7・9)、2回は海上練習、残りの1回は、全体でセレクションを行い、年間上位70選手(4艇種)がユースサポート対象になるようです。

セーラーを管理していく項目として
1. フィジカル
2. メンタル
3. 艤装
4. 計画立案とコミュニケーション
5. タクティクス&ストラテジー
6. ボートハンドリング
7. 気象と潮
8. ライフスタイル
9. ルール

 管理項目の9項目にもレベルが設けられ、きちんと各項目をクリアしていかなければなりません。簡単なようでかなりむずかしいのではないかと思います。しかし、この項目はすでに1段目からあるので、彼らはそんなに苦ではないのかもしれませんね。

 日ごろから当たり前にしていくのと、突然始めるのでは格段の差があると思います。ここにも強さの秘訣があるのでしょう。選手たちはそれぞれ近くのヨットクラブに所属しているため、週末以外の時間は各クラブで練習を行っており、クラブ自体もユースサポートを受けられる選手の選出に力を入れています。

 この段階ですでに世界で戦える艇種に順応できる体制ができていることは素晴らしいことです。ユースコーチもそれぞれの地域にきちんといることも、指導方法の軸がぶれず、上に導ける体制ができていることにも感心します。

 上記9項目をムラなく指導していることにも注目したいところです。どうしてもおろそかになりやすい項目が沢山ありますが、そこをしっかり教育できているからこそ世界にもまれても負けない強い選手が出てくるのでしょう。

 みなさんがご存じのISAFセーリングワールドも、この中でセレクションしていくのですが、特に有力な選手や国際大会で優勝した選手は個人にサポートがつくようで、さらに競争が激化しています。

 また、この4番目の構造の中には、オプションとしてマッチレースやキールボートアカデミー、大学レースへの参加、オリンピック艇種のチャレンジなどがあります。色々な選択肢と、それをきちんとサポートできている体制にイギリスの強さを感じます。

 次の5段目は、19歳からの対象で、艇種は29er、420、RS:X、レーザーラジアル、レーザー(スタンダード)となっています。

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posted by BULKHEAD at 16:37| Comment(0) | 連載記事
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