2011年03月09日

WYAトッパー合宿・2日目

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ウェールズヨット協会(WYA)のトッパー強化合宿最終日。18名の選手が参加しました

連載・ケンイチ通信──FROM イングランド
『WYA トッパ−強化合宿2日目』

文・写真/中村健一

2月23日
 2日目の日曜日は、参加選手が6名増えて18名の練習になりました。昨日の宿題であった気象調査は全員完璧で、日ごろからインターネットを使って調査しているだけに、色々なサイトからたくさんの情報を持ってきていました。

 セーリングを始める前に、まずは、その日の気象・潮を、簡単なミーティングを行って再確認します。選手個人が考えてセーリングしていく環境ができているように感じました。

 レース練習の中で、「なぜ風が右に振れたのか、なぜ左が伸びたのか、なぜ抜かれたのか」、それぞれ必ず原因がありますが、これを選手自身が自分で得た「情報」を元に考えます。それでも分からなかった所や、選手が気付けなかったポイントに関してコーチとコミュニケーションをとると言った感じで、「選手をいかに伸ばして行くのか」という課題に対して、長い歴史の中で、こういったシステムを作り上げてきたのだろうと、非常に感心しました。

 簡単なようでできていないこの「気象調査」を、セーリングを始める前に必ず行う環境を作ってあげるだけで、選手の考える力と、想像力は大きく向上していくと思います。

 すぐには成果は出ないかもしれませんが、継続は力です。コーチと選手が同じ思考の中で練習に臨んでいくことは非常に大切なことだと、改めて思い知らされました。

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出艇前に気象についてミーティングします

 さて、練習のほうですが、スタート練習を主に行う中で、ハンター&ホバーリングというゲーム形式で、たくさんのスタート練習を行いました。この練習は非常に実践練習に近い練習であると同時に、選手はゲーム形式なので楽しみながらレベルアップしていける非常に効率の良い練習で、かなり参考になりました。これは話が長くなるので、改めて取り上げて行こうと思います。

 スタート練習後は、長いコースのトラベゾイドで5レース行い、少し早目の午後4時に練習は終了しました。本日はトップ30に在籍している選手が7名で、昨日よりも楽しくレースを観戦することができました。また、5名のコーチ体制で、レース終了ごとにコーチボートに群がる選手たち。本当に積極的に「なぜ!なぜ!」を繰り返していました。

 たくさんの合宿に参加してきましたが、「日本のジュニアセーラーは負けてないぞ!」と私は強く感じました。が、イギリスをまねするわけではありませんが、強くなるために必要な習慣がセーリングをするだけに偏らず、気象調査やルールの勉強なども時間を取って同時進行で指導していくことが、最後に勝つ強い選手になるように思えました。特に若い選手たちは、柔軟な考えを持っているので、習慣化できれば将来が楽しみになることと思います。

 若い選手だけでは考えていけないと思いますが、われわれ指導者がしっかりこういったことを考え実行できるかが、非常に大切だと感じました。

 そのためには、たくさんの情報が必要となります。Strategist−JAPANは少しでも多くの情報を発信できるよう、がんばっていきたいと思います。

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この日は選手の一人が誕生日でした。13歳になったようです

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