2011年03月20日

英ジュニアを分析する3

連載・ケンイチ通信──FROM イングランド
『イギリス・ジュニアセーリングを分析する。その3』


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3月1日
 これまで、2回の紹介でピラミッドの一番上と一番下を紹介しましたが、もう少し分かりやすく説明できるようにしてみました。
参考:英ジュニアを分析する1
参考:英ジュニアを分析する2

 イギリスジュニアシステムの各段階には、それぞれクラス、年令、スキルアップ項目の指定が定められています。すべてのプログラムを終了するのに、10年かかる仕組みになっていますが、もちろん才能ある選手は、早い段階で上に昇格できるので、もう少し早く到達する選手もいることと思います。

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 まず以前紹介した「その1」では、全クラスで選手10,000人が在籍していて、セーリングを始めて間もない選手たちのためのイベントや、新人戦のような大会開催にVolvo(ボルボ社)、RYA(Royal Yachting Association。イギリスのナショナルオーソリティ)といったスポンサーが資金援助して大会を維持しています。

 このゾーンでは、楽しいセーリング環境を過ごしていくために、親とともに9項目の管理を選手(子供)と一緒に行っていかなければなりません。

◎管理していく項目
1. フィジカル
2. メンタル
3. 艤装
4. 計画立案とコミュニケーション
5. タクティクス&ストラテジー
6. ボートハンドリング
7. 気象と潮
8. ライフスタイル
9. ルール

 この9項目にもレベルが設けられ、それぞれの段階で目標をクリアしていかなければなりません。最初のゾーンでは、それぞれの項目紹介や、これから始めて行かなければならない事を親と一緒に学んでいきます。このゾーンでの開始年齢は6歳からで、イギリスではなるべく早い段階でセーリングを始める事を推奨しています。

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 次のゾーンでは、9〜14歳が対象で、イギリス国内を5つに分けて各地で強化を行います。

1. North
2. Midlands
3. Wales
4. South East
5. South West

 このゾーンでは550選手が強化対象となります。例をあげると、ここWeles(ウェールズ)はWYA(ウェールズヨット協会)の管轄で、ウェールズの中にも北部、南部に分かれていて、この2つの地域の選手の中で上位18位までに入っている選手を対象にWYAが毎月1回、上位選手を集めて強化合宿を行っています。

 毎月1回といっても、8クラス全クラスを毎月1回行うとなれば、本当に大変です。

 そこで、各クラスにヘッドコーチを設けており、このヘッドコーチは国中を指導してまわりますが、その他のコーチは地元の、ここであればWYAのコーチ陣が対応し、ヘッドコーチを中心に強化合宿が行われます。

 ここでも管理していく項目は当然のように実行され、しっかりと全体のレベルアップが図られています。移動にかかる経費は、RYAとWYA、選手の参加料(£200/約28,000円)で対応しています。

 以上の事を考えると、国中いたるところで強化が行われていることが分かりますね。ここまでが、だいたい「その1」で取り上げた細かい内容になると思います。

◎バックナンバー:ケンイチ通信──FROM イングランド

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posted by BULKHEAD at 09:04| Comment(0) | 連載記事
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