2011年04月20日

ヨット馬鹿再び世界一周へ

 先週、世界一周のバルセロナワールドレースで2着フィニッシュした、Iker Martinez と Xabier Fernandezが、同じく世界一周のボルボオーシャンレース、チーム・テレフォニカへ参加することが発表されました。Iker / Xabierはアテネ五輪で金メダル、北京で銀メダル、2010年度の世界選手権で金メダルを獲得したスペインを代表するセーラー。彼らは1年に2回も世界一周レースに関わることになります。通常の人間の考えを超越していますね。これはすごい!(BHM編集部)

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テレフォニカへ乗ることが発表されたイケール(写真右)とザビエル。photo by Chapi

◎Volvo Ocean Race 2011-12
http://volvooceanrace.com/

 風を読み、刻々と変わっていく海の状況を読み解くセーリングは冒険要素の強いスポーツといえます。しかし、ボートが高速になり、航海計器が進化し、生活空間が快適になるにつれて、世界一周する時間は短くなり、航海の一部分では「特別なこと」でなくなりました。また、世界一周レースはカンティングキールの実用でより過激に。前回のボルボオーシャンレースでは、デイラン600マイル超の新記録が出たぐらいですから驚愕と言わざるを得ません。

 いまの日本で冒険の要素は色褪せつつありますが、欧州では相変わらず冒険外洋レースが人気です。BHMでも時々紹介していますが、特にフランスで「長距離シングルハンドレース」が市民権を得ています。同国では、長距離シングルハンドレースを目標に活動する選手も多く、スポンサーからサポートを受けやすい状況にあるのでしょう。

 これは、ディンギーレースでも似ていることが言えて、強風で速く、サバイバルレースにも耐える選手は常に賞賛を受けます。微風でどんなに結果を出しても、いい風で走らなければ「ふーん」で終わってしまうもの。成績表を見れば、微風でも強風でも同じ得点ですが、セーラー仲間はその内容をしっかり判断しています。

 これまでBHM編集部が取材していて、こうした傾向はヨーロッパで強いように感じています。セーリングというスポーツの根底には、「すごい」が賞賛される風潮があります。セーリングを冒険ととらえるのか、競技ととらえるのか。どちらを強く意識するのかという国民性の違いに思えます。

 ただし、BHM編集部は、ボート性能と比例して、人間の能力が上がっていると思っていません。人間がおこなうセーリングの限界が近づいているように思えるのは気のせいでしょうか。

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posted by BULKHEAD at 09:19| Comment(0) | 外洋レース
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