2011年07月24日

強風トラブル470ジュニア

 オランダ・メデンブリック、470ジュニア世界選手権2日目、予選第3レース。風向275〜300度、風速18〜22ノット。チョッピーコンディション。(レポート・写真/JSAFオリ特 中村健一、編集/JSAFオリ特・広報)

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初日、2日目ともに風が吹き荒れ、ディスマスト、セール破損が相次いだメデンブリック。写真は予選2日目に総合14位つけた土居・磯崎

 男子の今村・石井組は、昨日の悔しさを晴らすべくレースに臨む。スタートは下寄りで第一線スタート、昨日の反省を生かし競り負けない走りでレースを展開して14位でフィニッシュ。

 土居・磯崎組は、下寄りのきわどいスタートでX旗が上がる。リコールと思い、スタートラインに戻るとX旗降下。何とかリコールは避けれたものの、集団において行かれ22位まで上がるのがやっと。
 
 女子の濱田・西山組は、下2でスタート、昨日より走れる様になったものの、集団に呑まれ強風にあおられ、沈を何回かしての26位フィニッシュ。
 
 原口・納庄組は、スタートラインに行くまでの間に強風にあおられ沈をする。昨日と全く同じ感じでマストが刺さりマストが曲がって着艇となる。今日は10艇以上がマストを曲げる、折るなどのトラブルでリタイアとなった。

 原口・納庄組のコメント「初めての強風体験で波に対して艇をどう向けて良いのか分からず、波にあおられて沈してしまいました。恐怖感による動きの悪さや、集中力が散漫になり冷静に判断できていなかったので今後はこの教訓を生かしていけるようにがんばります」

 各国の予備マストも既に尽き、非常に残念ですが、監督の私の判断で彼女たちは本日をもって大会終了としました。彼女たちには明日からも吹くレースを間近で見て勉強してもらおうと思います。見ることも勉強です。より良い情報を掴んで帰ってほしいと思います。

 予選第2レース。風向280〜310度、風速18〜28ノット。強弱の激しいコンディション。

 今村・石井組。風が上がってくる中、気持ちを切り替えて下寄りのベストスタートを決める。攻めの気持ちが功を奏し順位を上げていき8位でフィニッシュ。
「今日は各レグともに攻めて走ることはできず、守りの場面が多かった。特にダウンウインドでは、リーチングに近い走りばかりでまともに走れなかった事が悔まれます。明日はゴールドフリートに残れるよう、今のベストを尽くします」(今村・石井)

 土居・磯崎組は、真中下寄りでスタート、すぐに下から突き上げられ早めのタックで右展開となる。シフトを上手くつかんで上マークを12番で回航、その後順位を上げて7位でフィニッシュ。
「スタートがきちんと第一線から出れれば、シングルでフィニッシュできる実力がある事が分かった。まだまだどの走りも強風では世界に引けを取っているので、レースの中にレベルアップできるようにがんばっていきます」(土居・磯崎)
 
 濱口・西山組は、下2でスタート後、風が吹き上がりレースがキャンセルとなる。しかし、この吹き上がりの際に沈をしてマストが刺さり、マストを曲げて帰着となる。

 マスト、セール共に破損し、ニューマスト、予備セールで明日からのレースに臨みます。

「強風の走りに少し慣れてきましたが、まだまだ世界とはかけ離れているので、レースを通じて少しでもついて行けるようがんばります。沈が多いので、レースの中で沈せず走り切れる様にすることも同時にがんばって行きます」(濱口・西山)

 なお、彼女たちは風の状況により、安全を確保するために監督判断で出艇禁止とする場合がある事を選手に伝えました。

 昨日に引き期続き強風のレースとなりました。男子はポカミスがなければ、強風域で世界のトップ10に入る実力を持っているので、しっかり集中し明日からのレースに臨んで行きます。

 女子については、課題であった強風域のレースで3本のマスト破損、3本のスピンポール落下、メン・ジブ破損と、厳しいレースになっています。

 原口・納庄組については非常に残念ですが、レースを終了する事となりましたが、コーチボートで世界の走りを勉強します。濱田・西山組には少しでもレース経験ができるように制限を設け、明日からのレースに臨んで行きます。

 日本ジュニア・ユースの最重点課題である「強風」が、ここでも大きな壁となって選手を苦しめています。世界の頂点を目指していく中で絶対に越えなけれなならない「壁」を少しでも克服できるよう、コーチ、選手一丸となって明日からもがんばって行きます。
 
◎470ジュニアワールド 第2日目終了時成績
男子26か国・60艇

14位 土居一斗・磯崎哲也組(日本経済大学)10-5-(22)-7

41位 今村 亮・石井佑典 (日本経済大学)(DNF)-DNF-14-8

女子15か国・32艇

27位 濱田華帆・西山宏美(関西大学)24-27-26

32位 原口鈴加・納庄千尋(関西大学)DNF-DNF-DNF

◎オランダ470ジュニア世界選手権
http://www.470juniorworlds2011.org/

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posted by BULKHEAD at 07:15| Comment(2) | ジュニア・ユース
この記事へのコメント
ここで走らせなければ彼女らの将来はないでしょう 安全よりも万全 それが日本には必要だと思います。
Posted by 通りすがり at 2011年07月25日 00:12
メデンブリックに行った事がある方なら分かると思いますが、470ジュニアワールドをやっているレース海面は水深がどこでも6メートル未満で浅く、沈をすると470級は確実にマストが刺さります。しかも、湖底は泥の固いものでマストが刺さったままで船を起こすと必ずマストが曲がるか折れます。(帆走できないくらいに)
つまり、メデンブリックでは沈=マストダメージなのです。
強風で簡単に沈をするような技量では、マストが何本あっても足りなくなるので、強風が続くようであればレースをキャンセルするというコーチの判断は正しいと思います。
レースに出す、出さないを批判するのではなく、それ以前に日本でもっともっと強風の練習をしなければならなかったのではないでしょうか。
ジュニアワールドのレースに行ってからコーチがどうこうではなく、まずその前に選手をどう強化してそれからレースに臨むかが課題だと思われます。

Posted by おせっかい at 2011年07月25日 07:15
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