2011年09月21日

メルジェス32ワールド開幕

 9月20日から24日まで、スペイン・パルマ・デ・マヨルカでメルジェス32世界選手権が開催されます。アメリカで生まれた艇種ですが、一昨年の欧州大会で成功し、世界選手権は1年おきにアメリカ、ヨーロッパ開催が繰り返されています。今年は、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)で知られるヨットクラブ、Real Club Nautico de Palmaで開催されるということもあり、イベントはいやが上にも盛り上がりそう。日本からは〈夜叉侍〉(石田ヘルムスマン)、〈ブロス〉(亀井ヘルムスマン)が出場します。(BHM編集部)

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パルマで開幕したメルジェス32世界選手権。photo by Joy Dunigan / IM32CA

 今年のパルマワールドには29艇が集まりました。オーナー(アマチュア)ドライブを基本としているこのクラスは、FARR40からの移動組、並行活動組も多いのが特徴です。プロ(ISAFクラシフィケーション・グループ3)は、3人までと決められていて、多くのチームはタクティシャン、トリマー系にプロを配置しています。

 今回も名だたる世界のスーパーセーラーが集合しています。タクティシャンには、レーザー級の世界チャンピオンで、昨年のISAFセーラーオブザイヤーに輝いたトム・スリングスビー、北京五輪レーザー級の金メダリスト、ポール・グッディソン、世界トップランキングのプロセーラーでもあり、昨年はジャパンカップを制した〈スウィング〉にも合流したバスコ・バスコット、今年は主要レガッタで勝って名を上げているキャメロン・アップルトン、他にも〈夜叉侍〉にスター級、チームニュージーランドのハーミッシュ・ペッパー、ほかにもフランチェスコ・ブルーニ、モーガン・ラーソン、ジョナサン・マッキー、クリス・ラーソン、アンディ・ホートンといった今が旬のプロセーラーがタクティシャンを務めています。

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昨年ワールドの結果は10位。今年はさらなる上昇を目指す〈夜叉侍〉。photo by Joy Dunigan / IM32CA

 プロとアマチュアのグループ分けは、これまで1、2、3の3つのグループに分かれていましたが、昨年より1(アマ)と3(プロ)の2種類になりました。国内ヨットレースでは、X35クラスだけで採用されていますが、海外のワンデザイングランプリレースでは増えている現状があります。

 クルーにお金をかければ勝てるチャンスも増えますが、各チームが横並びにクルー争奪戦がはじまるとキャンペーン費用が高騰し、だんだんとそのクラスで「遊べなく」なり、参加艇が離れていってしまいます。ただし、アマチュアだけではグランプリレースを楽しみたいオーナーは満足できない。。。プロセーラーの制限は、良い“加減”のルールだと思います。

 話はそれますが、グループ3のプロは「オリンピックやアメリカズカップに出場したことのある、セーリングの上手なセーラー」という意味ではありません。ここでいう、プロとはレーシングヨットの仕事を専門職としているセーラーのことで、本職がほかにあるのならクラス分けは微妙になります。このあたりは、関わっている仕事内容、ギャラ、契約方式など、ISAFの担当者と選手間で質疑応答があり決定されます。

 「オリンピックで金メダルを取りましたが、今は弁護士をしています」とか、「アメリカズカップのチームに8年間所属しましたが、その後会社員になり週末しかセーリングをしていません」というセーラーはもちろんアマチュアになります。ただし、五輪出場選手やアメリカズカップに関わっていた場合、2年間はプロとして登録されると聞きました。

 ちなみに、先週までアメリカ・ニューポートでおこなわれたNYYCインビテーショナルカップの出場選手は、すべてグループ1(アマチュア)に限られました。この辺は主催者の考え方で、ニューヨークヨットクラブが現行のレーシング界とは一歩離れてイベントを企画したいあらわれ、と受け止められます。プロアマ規定は、なかなかおもしろいシステムだと思いますが、みなさんいかがでしょう?

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初日トップの〈SAMBA PA TI〉。タクティシャンがネイザン・ウィルモットからバスコ・バスコットに変更されました。ウィルモットがGBR470のニック・ロジャースのコーチになり多忙になったこともあるでしょうが、やはり、バスコの経験値の方がチームに重宝されたということでしょう。photo by Joy Dunigan / IM32CA

◎MELGES 32 WORLD CHAMPIONSHIP
http://www.cyberaltura.com/melges32/home/home_uk.php

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posted by BULKHEAD at 07:04| Comment(0) | キールボート
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