2011年10月19日

開幕直前ボルボオーシャン

 世界一周ボルボオーシャンレースのスタートが目前に迫って来ました。スタートは前回同様にスペイン・アリカンテ。インポートレースは10月29日にスタートします。ここで、VOR2011〜12年大会を予習(おさらい?)しておきましょう。(BHM編集部)

 ボルボオーシャンレースは、1973年に始まるフルクルーによる世界一周ヨットレースで、当時は、ビール会社のウィットブレッド社がスポンサーで、ウィットブレッド世界一周レースと呼ばれていました。これまで、出場した日本人は3名いて、小松一憲さん、原 健さん、松永 香さんが、いずれも93〜94年大会に出場しています。ボルボ社がスポンサーになった2001年大会から、ボルボオーシャンレースと名称を代えて開催されています。

 今回のBHMでは、エントリー6チームに焦点を当てて紹介します。乗艇するクルーは、オンボードからレースレポートやビデオ、写真を発信するメディアクルーを含めて11名。今回からのルールで、そのうち3人は1980年以降に生まれたセーラーでなければいけません。これはアメリカズカップでも同じですが、若手セーラーにチャンスを与える意味もあり、また、高騰してしまった選手の契約料を抑える意味もあります。スケジュールやルートについては、次回レポートします。

◎Volvo Ocean Race 2011-2012
http://www.volvooceanrace.com/en/home.html

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オープニングセレモニーの花火。スペイン・アリカンテでスタートを待つVOR艇団です。photo by PAUL TODD/Volvo Ocean Race

グルーパーマ・セーリングチーム
Groupama sailing team

 フランスのオフショアリーダー、フランク・カマス率いるグルーパーマ軍団が、VORに殴りこみ。2度の優勝経験を持つ、ボートデザイナー、ユアン・コーヨムジャンによる設計で挑戦します。フランスでは、(例えば、ジュールベルヌトロフィーやヴェンディグローブ、ミニトランサットなどの)オフショアレースやシングルハンドレースなど、冒険的趣向のヨットレースに注目が集まり、それを経験したセーラーは(日本では信じられないほどの)賞賛を受けます。同国の盛り上がりが後押しすること必死です。
http://www.cammas-groupama.com/

アブダビ・オーシャンレーシング
Abu Dhabi Ocean Racing

 中東から初出場となる、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ。オマーンやカタール、そしてUAEといった中東国が、セーリングに力を入れてきているのは御存知の通り。アトランタ五輪470級銀メダル、シドニー五輪スター級銀メダルのイアン・ウォーカー(GBR)がスキッパーを務めます。国際色豊かなクルーが揃っていますが、若手枠として22歳のUAEセーラーも同乗します。
公式サイト
http://www.volvooceanraceabudhabi.com/

プーマオーシャンレーシング
PUMA Ocean Racing powered by BERG

 アメリカ代表のプーマは、2008〜09年大会に続いて二度目の挑戦。前回大会は2位だったので、スキッパーのケン・リードは当然のごとく優勝する気まんまんのようです。ボートはグルーパーマ、テレフォニカ同様にコーヨムジャン設計。ニューポートのゴーツが倒産してしまったため、ニューイングランドボートワークスで建造されました。若手選手枠として、ジェリー・カービーの息子であり、49erやメルジェス24、またチームアクアでも活動しているローム・カービー(23歳)が乗り込みます。
公式サイト
http://www.puma.jp/sailing/

カンペール・エミレーツチームニュージーランド
CAMPER with Emirates Team New Zealand

 かねてから噂されていたチームニュージーランドが、満を持して世界一周レースに復帰。プロジェクトマネージャーのグラント・ダルトンの計画により、チームニュージーランドはアメリカズカップとVOR、エクストリームセーリングシリーズのキャンペーンを同時進行でやることになりました。艇長は、ジャパンカップ出場経験もあるクリス・ニコルソン。クルーは五輪からACセーラーまで豊富な経験者を揃え、若手はマッチレースのワールドチャンピオン、アダム・ミノプリオ(27歳)が乗り込みます。
公式サイト
http://www.camper.com/en/volvo-ocean-race

チーム・テレフォニカ
Team Telefonica

 スペインからはテレフォニカが参戦(今大会は、1チームのみエントリー)。ディンギーファンにはお馴染みですが、49erの世界王者であり五輪メダリスト、今春のバルセロナワールドレースにも出場したイケール(艇長)&ザビ。さらに、バルセロナ五輪470級金メダリスト、ジョディ・カラファトも乗艇し、メダル尽くしのドリームチームとなっています。しかし、メダルの数だけでは勝てないのがオフショアレース。テレフォニカは台風の目として注目です。
公式サイト
http://www.teamtelefonica.com/es/

チーム・サンヤ
Team Sanya

 グリーンドラゴンに続いて、中国から二度目の参戦となるサンヤ。6月に急遽発表されたマイク・サンダーソン(2005〜06年大会ABNアムロ1で優勝)の採用は話題になりました。ボートは、前回大会3位のテレフォニカブルー(設計:ファーデザイン、造船:キングボート)を中古で購入。どこまで戦えるのか注目されます。マイク・サンダーソンはニュージーランド人ですが、同国の主流(チームニュージーランド派とラッセル・クーツ派)からはずれ、GBRのチームオリジンに関わったり、排除されたり、彼の持つ栄光とは反対にアウトローな道を歩んでいるようです。よくも悪くもマイク・サンダーソンが前面に押し出されるチーム。また、クルーとしては初となる、中国選手が1名乗艇します。
公式サイト
http://www.teamsanya.com/en/

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posted by BULKHEAD at 11:36| Comment(0) | 外洋レース
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