2011年11月09日

江の島インカレ総括・後編

◎スナイプ級/総合
 5年ぶりに関東インカレを制覇し、メインセールに「N.」という赤のスクール・ロゴを付け、どこから見ても「日大スナイプ」と分かるいでたちで登場して来たのは自信のあらわれだったのか。ちなみに、関東インカレで早稲田に敗れた470級チームはメインに「N.」はない。(文/外道無量院)

 その日大スナイプが、やはりシリーズを通して「英語」なしでからくも逃げ切った。これに対して、2位・早稲田は同2つ。3位・同志社、4位・慶應が共に同じくなしで乗り切ったのに比べ、5位・関西学院が2つ、とクラス優勝争いのみならず、「総合」優勝争いまで、ここでも「英語」が明暗を分けた。

 2日目の3レース終了次点で、1位・日大116点、2位・同志社120点と2チームが順調なスタートを切ったのに比べ、3位・関西学院189点(「英語」1つ)、5位・早稲田235点(同2つ)と、早くも「英語」が明暗を分け、3日目の5レース終了時には、なおも「英語」なしの日大に対し、関西学院が2つ目を叩いて脱落。同志社も「英語」こそなかったものの、懸念した3番艇が大きく叩いて日大独走に近い形勢であった。

 そうしてトップの日大が、2位・同志社以下に90点以上の大差をつけて迎えた最終レース。ここで固くなったのか、慎重に行き過ぎたのか?

 それまでは見た事がなかったような光景が目の前で起こった。日大の3艇が揃って微風下での第2線に沈んだ失敗スタートとなったのだ。

 第1マークでは、3艇揃って40番以降の回航となり、クラス優勝はおろか、快調に加藤艇のトップ回航を含めて上位に固める早稲田や、西尾(雅)艇、小栗艇の2艇がシングルで回航した関西学院に総合の優勝争いまで危うくなる予感。

 早稲田が1、5、16着、関西学院が2、3、36着と大幅に点差を詰めてフィニッシュ。日大は、エース・小又艇がフィニッシュまでになんとか24着まで挽回した後、40番台半ばで残りの2艇が続いてフィニッシュ。

 前日まで2、3位の同志社や慶應を含め、スナイプでのクラス優勝は僅差の争いとなって海上では分からず、総合優勝も470で日大との点差を付けた関西学院、早稲田を含めて「三つ巴」の僅差の計算次第となった。

 着岸後も、日大の渡邉整市監督はレース本部発表の両クラスの得点結果が発表になるまでの間、支援艇「さくら」の艇上で待機して上陸せず、報告を待ったという。

 結果はご存知の通り、日大のスナイプ級、そして、総合の2冠となった。日大のスナイプ級優勝は1997年の小戸大会以来14年ぶり、そして総合優勝は2006年の同じく小戸大会以来5年振り。

 エース艇の小又友和(4年・霞ヶ浦)スキッパーは主将。入学以来、日大としては不本意な成績が続いたチームを良く立て直した。総合優勝を争った関西学院・西尾将志と早稲田・横田敏一が、どちらも主将自らが「英語」を叩いて足を引っ張ったのに比べ、最終レースの大ピンチの場面ではパニックに陥らず、自らが順位を上げて「優勝旗2本」を手中にしたのだ。

 同艇のクルーは稲垣奈巳(4年・海津明誠)。今年度の全日本女子インカレ・スナイプ級チャンプ・スキッパーだ。2番艇、3番艇のスキッパー、堀内宣栄(4年・吉田)、安藤嶺(3年・別府青山)の両名も春以来、小又と不動のレギュラースキッパーを通した。2、3番艇のクルーは、競争の激しい1年生の中から抜擢された塩谷涼(1年・高松工芸)と、ベテラン・小野新(4年・土浦日大)がシリーズを通して起用された。

 両クラス合わせての「英語」の数は、日大が1つ、関西学院が2つ、そして早稲田が3つ。

 総合得点は、1位・日大656点、2位・関学675点、3位・早稲田684点と、30点未満の僅差であるのだから、この三校はどこが優勝してもおかしくなかったのではないだろうか? さらに言うと、4位以下は、そこから100点以上空いて、4位・慶應が2つ、5位同志社が1つだったことから、明らかに「日関早の3強」での争いだったのだ。

 日経大の470級4連覇、早稲田のスナイプ級3連覇と総合の4連覇は全て失敗。連覇記録は今年で途絶える事となった。

 来年は5年ぶりとなる琵琶湖開催とのこと。連覇を狙う日大にとっては、今年開催の江の島とは反対に未勝利という相性の悪い場所だ。470級特化の日経大にしても、またしても勝てなかった江の島と琵琶湖は未勝利の「鬼門」。

 地元勢の同志社、立命館など、逆に相性の良いチームも控え、今から考えただけでも混戦模様だ。2008年から2010年まで3年間も変らずに続いた「早慶関関」の序列関係に、名門・日大が完全復活して殴りこんで来た構図に変化した。

 さて、恒例により、より深部に踏み込んだ「総括特別版」を今年も希望者にのみに配信する。

 希望者は、QZT00265@nifty.ne.jpまで、メールにて要求のこと。締め切りは11月15日。締め切り翌日には折り返し、返信にて送付する。

 4年生諸君、お疲れさまでした。

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posted by BULKHEAD at 12:00| Comment(0) | インカレ
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