2011年11月24日

全日テーザー佐藤村岸優勝

 11月19、20日、神奈川県葉山港で「テーザー級全日本選手権」が開催された。大会初日は朝から風速13メートル以上。その日、最大風速25メートル以上を記録し、爆風の前に初日は全レース延期となった。(レポート・写真/日本テーザー協会)

 今回のエントリーは30艇。この数年の中では最小数だが、元JSAFナショナルチーム、昨年度モス級全日本チャンプの後藤浩紀、日大OBで、関東ミドルボートでも活躍する〈アドニス〉のヘルムスマン紙 聡、同じく日大OBで、〈祖国丸〉(J/24)のトリマーとして昨年全日本タイトルを取った小林正季、やはり日大OBで470やマッチレース、〈ブロス〉などのキールボートで活躍中の山田 真といった名だたる面々の新規参入が特徴的だ。関東圏外からは、関西から3艇、浜名湖から2艇遠征してきた。

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前日の強風の影響が残り、葉山沖は軽風にもかかわらず高いうねり。写真はポートスタートを狙う後藤・村木組

 2日目は一転して無風に。海上は、夜半まで吹き続けた爆風が作ったうねりが強烈で、20〜30メートル横にいるテーザーのマストトップが隠れるほど。ダウンウインドのサーフィングは豪快だが、クローズドホールドでは、うねりの山と谷で見かけの風の変化が非常に大きい。

 そんなむずかしいコンディションの第1レースをリードしたのは、2009年和歌山ワールド3位、この9月にイギリス・トーベイで開催されたワールドでも5位に入賞した佐藤・村岸組(江の島)。スタートから飛び出し、2位以下とのリードをどんどん広げる。第1風上マークを上位で回航したグループには、冒頭で紹介した新規参入組が含まれた。

 次第に風が弱まり、後半はさらにうねりとの困難な戦いを強いられたこのレース。佐藤・村岸組が大きなリードを保ったままトップフィニッシュ。2位に、2007年史上唯一の女性ヘルムとして全日本タイトルを取った軽部夫妻組(稲毛)。そして、この数年で、すっかり日本のエースの仲間入りした山村・池田組(稲毛)が3位に入った。

 第1レース終了後、大きなうねりのみが残る、無風のコンディションが葉山沖を再び覆った。風待ちに入ると、辛いのは選手より運営陣。用意されたお弁当に手をのばす者はなく、船酔いと戦いとなった。

 第2レースは、大きく下有利となってしまったスタートライン。リミットマークからポートタックでスタートして、全艇の前を切ったのは後藤・村木組だ。そのアドバンテージを生かして、3位でフィニッシュ。2位に葉山開催のレガッタとの相性が良い、石塚・白岩組(浜名湖)。一方で、手痛いミスを犯したのが、第1レース2位の軽部夫妻組。ランニングのレグで、うねりにバウを突っ込んでしまい、痛恨の沈。大きく遅れてしまった。1位でフィニッシュしたのは、レース中盤までトップを他艇に譲るものの、最後はやはり佐藤・村岸組。1-1位で完全優勝を決めた。

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完全優勝を果たした佐藤・村岸組。目指すは、再来年アメリカ・ゴージで開催されるワールドでのてっぺん!

 終わってみれば、佐藤・村岸組の圧勝だった。クルーの村岸は、仕事のため初日は参加できず。初日にレースが実施されていれば、おそらくありえなかった優勝で、天候をも味方につけた勝利だ。他艇種も含め、長年2人で活動しているが、全日本のタイトルは初めて。9月に村岸が、そして10月に佐藤が誕生日を迎えたことでマスタークラス(乗員合計年齢80歳以上)の仲間入りし、ダブルタイトルとなった。

 グランドマスタークラス(乗員合計年齢100歳以上)優勝は、石塚・白岩組。「みなさんに迷惑かけないように、先日健康診断を受けてきた」という安原(昭和元年生まれ)と戸田のペアはスーパーグランドマスタークラス(乗員合計年齢120歳以上)で優勝を果たした。

 ジュリーを務めた大村雅一JSAFルール委員会副委員長が、「チンや失敗しても、みなさん暗くなったりせず、前向きに、とても楽しそうにレースしているのが印象的だった」と語るように、楽しい雰囲気に包まれるテーザー級のレガッタ。新規参入組も、熱い戦いと、あたたかいもてなしを、大いに楽しんでくれたようだ。

 日本テーザー協会では、数あるレガッタの中でも、ホスピタリティーに特に定評のあるミッドウインターレガッタを、2012年2月19日稲毛に予定している。

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2011テーザー全日本成績表

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テーザー全日本参加者集合

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posted by BULKHEAD at 10:20| Comment(0) | ディンギー
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