2011年12月10日

松永今村、代表候補に王手

 12月9日、フリーマントル・ISAFセーリングワールド7日目。本日はレーザーラジアル級、RS:X級女子はレイデイとなり、470級男子、フィン級、女子マッチレースだけがおこなわれました。470級は決勝2日目。本大会では予選、決勝で10レースが予定されているので残り4レースとなります。また、最終の日曜日にはトップ10だけのメダルレースがおこなわれます。(BHM編集部)

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フィニッシュラインへ向かう470男子。決勝2日目は上下ソーセージコースでおこなわれました。photo by Junichi Hirai

 470級の基地は、スペースの小さいロイヤルパースヨットクラブにあり、ハーバーには所狭しと470級が整列しています。松永/今村のバウナンバーは16、原田/吉田は14。今回はバウナンバーに沿ってボートが置かれるので、陸上ではひとつ挟んで松永艇、原田艇のボートが並び、非常に近い距離でライバル同士が準備をしています。

 出艇前に日本チームを取材しましたが、意外にもいつもと変わらない雰囲気です。「やっぱり緊張してるの?」とずうすうしく聞くと、「いや、それほどでも。まあ、いつもとおんなじです」と松永。両チームの選手同士は、時折、会話をしたり、通常のレースと同じようにしていました。しかし、どことなく、ぎこちなさを感じたのは気のせいではないでしょう。選手たちは、きょうのレースが山場になる可能性があることを十分予想していたでしょうから。

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出艇前の2チーム。日本チームは、どの国よりも早く出艇していきました。photo by Junichi Hirai

 午後から吹き始めたシーブリーズを待ってはじまった470級ゴールドフリートは、岸から観戦できるほど近いエリアをつかっておこなわれました。コースは上下3周。風はこれまでと同じように吹き上がりましたが、海面はフラットで、コースは若干短め。そのため、上マークでは驚くほどの大混戦になります。

 ドラマは第1レースにやってきました。スタート後、左海面に向かった松永艇に対して、原田艇は即タックを返して右を選択。岸近くでおこなわれるため、風の振れが大きく左右するシチュエーションです。一見、右海面グループが振れを掴んだかに見えましたが、沖にでるほど左海面有利に。上マークには松永艇が上位で入って来ました。対する原田艇は、右海面に伸ばしすぎたのか大きくロス。最後尾近くで上マークを回航しました。松永艇は5〜7位のグループと接戦となりましが、最終的には5着でフィニッシュ。対する原田艇は37位でフィニッシュして、痛いカットレースを作ってしまいました。

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松永の腰はまだ完治せず。厳しい条件が重なる中で戦う松永/今村。photo by Junichi Hirai

 きょうのレースは、ゴールドフリートとはいえ、ゼネリコが多発しています。また、スタート前やマーク付近ではプロテストの声が飛びかい、全選手が熱くなっていたようです。第2レースは、スタートがうまくいかずに何度も何度もやり直した後、ブラックフラッグ掲揚。ここで11艇が失格となり、このなかに原田艇が含まれてました。松永/今村は第2レースを19位で終え、総合11位にジャンプアップ(69点)。対する原田/今村は総合26位(108点)へ。得点差は39点へと広がりました。

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スタートは何度もやり直し。2レースともブラックフラッグが掲揚されました。photo by Junichi Hirai

 明日10日は決勝最終日となり2レースが予定されています。さらに11日はトップ10によるメダルレースがおこなわれます。松永/今村が11位につけたことで、ロンドン五輪の出場国枠はもちろんのこと、日本代表候補の条件も現時点ではクリアしています。

 このまま、松永/今村が日本代表候補の座を手にするのか? それとも原田/吉田の巻き返しはあるのか? もしくは、だれも予想できないドラマが待っているのでしょうか? 470級男子、決勝シリーズ最終日は明日10日におこなわれます。

バルクヘッドマガジン・フェイスブックでは、ISAFセーリングワールドの写真を毎日アップしています。ぜひ御覧下さい。12月9日分はこちらです。

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第1レースを37位。第2レースのスタートでブラックフラッグ(リコールによる失格)を受けた原田/吉田。photo by Junichi Hirai


12月9日(大会7日目)ISAFが配信する動画ニュースです。今回は470級を特集しています

◎470級男子
1. AUS (9)-1-1-1-1-3-1-1 9p
2. GBR 5-1-1-1-1-(28)-8-3 20p
3. CRO (22)-2-2-5-2-1-7-14 33p
4. GBR 12-4-10-8-2-(34)-5-2 43p
5. GBR 14-5-4-2-(20)-4-3-17 49p
6. FRA 15-6-2-10-8-(27)-2-10 53p
7. NZL 1-9-(17)-3-7-13-9-12 54p
8. GRE 3-8-16-4-3-8-15-(18) 57p
9. SWE 2-16-3-7-11-(33)-10-13 62p
10. USA 11-5-8-5-5-(21)-11-20 65p
11. 松永/今村 3-4-17-18-6-17-4-(19) 69p
12. FRA 4-10-3-7-16-25-(26)-4 69p
13. GER 7-7-7-2-5-23-21-(41)BFD 72p
26. 原田/吉田 18-17-13-14-4-5-37-(41)BFD 108p
49. 前田/野呂 21-28-18-19-17-17-4-(41)BFD 124p
56. 石川/柳川 17-26-31-(41)BFD-22-41BFD-10-1 148p
62. 渡辺/八山 31-15-23-(32)-25-15-30-24 163p

◎レーザーラジアル級(本日レイデイ)
59. 蛭田香名子 18-26-(42)-25-27-25-18-3 142p
69. 高橋香 24-39-30-34-(41)-24-20-11 182p
70. 長谷川哲子 (47)-34-31-38-32-17-12-21 185p
92. 原田小夜子 (52)BFD-45-44-41-39-42-23-34 268p

◎RS:X級女子(本日レイデイ)
32. 須長由季 22-16-10-17-16-26-(29)-28 135p
41. 大西富士子 8-5-(29)-28-28-6-8-16 99p
45. 小菅寧子 6-(24)-21-21-20-11-12-22 113p
※上記は暫定成績です。公式サイトで確認してください。

◎バルクヘッドマガジン・パース2011記事
6. パース激突、松永対原田!
5. 明暗分けた日本。予選終了
4. サンダーストーム通過
3. 松永今村、初日ダッシュ!
2. パースへ向かう機内にて
1. パースISAFワールド開幕

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posted by BULKHEAD at 00:21| Comment(0) | オリンピック
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