2011年12月12日

ISAFワールド前半戦終了

 12月11日。ISAFセーリングワールド前半最終日は、RS:X級女子、レーザーラジアル級、470級男子、フィン級のメダルレースがおこなわれました。上位10艇だけで競うメダルレースには、日本選手は出場していません。また、後半組のスター級の初日がはじまりました。(BHM編集部)

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他クラスよりも1日早く開幕したスター級。メインセールの★はスター級のマークで、黄色の★は世界選手権優勝者だけがつけられる勲章です。photo by Junichi Hirai

 朝、いつものようにメディアルームに行くとひとつのニュースが入って来ました。セーリング界のスター選手、ベン・エインズリー(GBR)が前日の2レースを失格になり、メダルレース出場を逃したというニュースです。ベンは、レーザー級で金メダル、銀メダル。フィン級で金メダル2個を獲得しているオリンピックスターです。

 パース2011ウエブサイトの記事を読むと、「テレビカメラマンの乗るメディアボートが、ダウンウインドを走っていたエインズリーの走りを邪魔したため、フィニッシュ後、彼がメディアボートに乗り込んで抗議をした」とのこと。抗議というよりも、怒りに任せて、自艇を放り出してメディアボートに飛び乗り、熱く抗議した後、ボートのバウ先から海に飛び込んで自艇に戻ったようです。この一連の行為が69条違反(スポーツマンシップに反する行為)とされ、2レースを失格してしまいました。

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10日、ベン・エインズリーが69条違反で失格になるという大事件がおこりました。photo by Junichi Hirai

 本大会では、テレビ放映を担当するメディアのパワーがとても強く、毎日上空からヘリで撮影し、海上でもマークや出場艇にガンガン近づいて撮影しています。担当するのは、サンセットヴァインというイギリスの制作会社で、アウディメッドカップなども手がけていたようです。現場では、かなり積極的かつ強引な撮影で、BHMのようなカメラマンも邪魔して、同じ立場のメディア側からも抗議が出るほどでした。

 世界で最も注目を浴びるエインズリーですが、撮影される機会が多い分だけ、不満が貯まっていたのでしょう。それにヨットレース、選手に敬意を払わない撮影行為にキレたことも想像できます。残念ながらベン・エインズリーはメダルレースに出場できず、苦い気持ちのまま11位の成績で大会を終えました。

 メダルレースを終えて総合成績は、
◎レーザーラジアル級
1. BOUWMEESTER Marit NED
2. van ACKER Evi BEL
3. RAILEY Paige USA

◎RS:X級女子
1. KORZITS Lee ISR
2. ALABAU Marina ESP
3. NOCETI-KLEPACKA Zofia POL

◎470級男子
1. BELCHER Mathew / PAGE Malcolm AUS
2. PATIENCE Luke / BITHELL Stuart GBR
3. FANTELA Sime / MARENIC Igor CRO

◎フィン級
1. SCOTT Giles GBR
2. POSTMA Pieter-Jan NED
3. WRIGHT Edward Martin GBR

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レーザーラジアル級はオランダのBOUWMEESTER Maritが優勝です。photo by Richard Langdon / Ocean Images

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RS:X級女子は、1位イスラエル、2位スペイン、3位ポーランド。マリナ対ブランカのスペイン女王バトルは、2位のマリナ(写真左)に軍配があがりました。photo by Richard Langdon / Ocean Images

 さて、本日よりはじまったスター級には、日本から鈴木國央/和田大地が出場します。鈴木は和歌山セーリングセンターの代表をつとめ、いろいろな大会をオーガナイズしたり、若手セーラー育成も積極的におこなっています。シドニー五輪、アテネ五輪のレーザー級日本代表であり、さらにキールボートやマッチレースにも出場するなど、ほかの選手と違ったスタンスで五輪を目指しています。

 クルーの和田大地はシエスタチームの一員であり、アジア大会マッチレースの金メダルクルー。会社員でありながらも、J/24、マッチレース、その他キールボートで結果を残してきました。和田は現在101キロまで体重を増やして、本大会に挑みます。本日のスター・ジャパンは、31-16位で総合24位につけました。75パーセントが決まる、本大会でのスター級のロンドン五輪国枠ボーダーラインは上位11カ国。鈴木/和田はそれ以内が目標です。

 明日12日より470級女子、RS:X級男子、49er級、レーザー級がはじまります。天気予報によれば悪天候の模様。ISAFセーリングワールド後半戦に注目です。

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スター級初日はGBRのイアン・パーシーが首位に。裏情報では、スター級のレース委員会は、レースをさまたげるテレビ撮影を拒否したとのうわさです。photo by Junichi Hirai

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スター級には鈴木/和田の1チームだけが出場。国枠獲得のノルマを達成すれば、自動的に日本代表候補となります。photo by Junichi Hirai

※バルクヘッドマガジン・フェイスブックでは、ISAFセーリングワールドの写真を毎日アップしています。ぜひ御覧下さい。12月11日はこちら


12月11日のISAF動画ニュース。メダルレースの特集です

◎バルクヘッドマガジン・パース2011記事
8. 470男子、代表持ち越しへ
7. 松永今村、代表候補に王手
6. パース激突、松永対原田!
5. 明暗分けた日本。予選終了
4. サンダーストーム通過
3. 松永今村、初日ダッシュ!
2. パースへ向かう機内にて
1. パースISAFワールド開幕

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posted by BULKHEAD at 00:02| Comment(0) | オリンピック
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