2011年12月16日

ISAFワールド日本女子躍進

 12月16日、終盤に迫ったフリーマントルISAFセーリングワールド。本日は女子マッチレース最終日で、海に近いスワン川の下流でおこなわれました。ファイナルは、アンナ・タニクリフ(USA)対ルーシー・マクレガー(GBR)となり、タニクリフが4-0で圧勝し、金メダルを獲得しました。低迷するアメリカセーリング界は、レーザーラジアル級で金メダルを獲得した北京五輪に続いてタニクリフ頼りになりそうです。(BHM編集部)

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470女子トップを走るスペイン。一昨年のデンマークワールドで2位、昨年オランダワールドで10位。今年はヨーロッパ選手権(ヘルシンキ)とフランスセーリングウィーク(イエール)で優勝しています。photo by Junichi Hirai

 さて、午後1時からおこなわれた470級女子は、メダルレースをする岸近くのセンターコースでおこなわれました。コースは、上下ソーセージコース7レグ。最後は下マークをまわってビーチのすぐ近くに設定されたフィニッシュラインへ向かう観戦向きのコースです。

 風は南西。レース海面にフリーマントルドクターがしっかり入り、紺碧の空と海が広がります。防波堤に作られた観覧席、また反対岸の防波堤には、多くの観客がレースを見に訪れました。ISAFセーリングワールドでは、こうしたヨットレースを見せる配慮も十分に考えられています。

 近藤/田畑は、ブラックフラッグのあがった第1レーススタートを風下ピンエンドから積極的に出て左展開。フリートを引き連れる力強さで、第1上マークトップ回航を決めました。また、吉迫/大熊はこれまでのうっぷんを晴らすかのようにトップグループで回航、さらに前方集団を見事なダウンウインドで抜き去りました。近藤は若干順位を落として5位、吉迫艇は2位まであがり本大会個人最高順位を決めました。

「波のタイミングがうまくあっていたようで、ダウンウインドがよかったです。きょうは気持ちよく走れました」(吉迫)

 吉迫/大熊は続く第2レースで9位フィニッシュを決めて、総合14位までアップしました。好成績もそうですが、うれしいのはレース内容でしょう。2レースとも後方から追い抜く展開でシングルに入るという「してやったり」型の内容は次のレースへつながります。ハーバーを後にする時も、ふたりはにこやかでした。

 第2レースの近藤/田畑は第1上マークをシングル回航しましたが、ケースに巻き込まれたこともあり16位フィニッシュ(抗議を出しましたが却下されました)。しかし、総合成績は2位につけています。

 1位のスペインは、エキサイティングなレースを見せるものの、成績は淡々と好順位を重ねています。強風に強いオランダは歯車があわず11位へ後退しました。また、トーベン・グラエルの娘で若干20歳のマルティーヌ・グラエルと北京五輪銅メダルクルーのイザベル・スワンのブラジルチームが1-2位で急上昇。さらに、北京から継続活動組のイタリア、フランスが上がってきています。

 明日17日は予選最終日。18日は上位10艇によるメダルレースがおこなわれます。フリーマントルで戦う日本女子チームを応援しましょう!

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黄→赤→青と日替わりでマークが変わる近藤/田畑。毎朝セールにシールを張り替えます。近藤選手は「黄色が好き」とのこと。photo by Junichi Hirai

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オランダから逃げてスタートした第2レースで最終9位まであがった吉迫/大熊。見事なセーリングを見せました。photo by Junichi Hirai

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第1レースの上マークをトップ回航した近藤/田畑。日の丸が世界各国を従えて向かってくるのを見ると感動します。photo by Junichi Hirai

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本日1-2位で8位までアップしたGRAEL / SWAN(BRA)。ロンドンだけでなく、リオまで視野に入れています。他国からも、リオを狙う次世代の若手選手が出場して経験を積んでいます。photo by Junichi Hirai

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笑顔で帰る吉迫、大熊。photo by Juncihi Hirai

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女子マッチレース優勝のアメリカチーム。photo by Richard Langdon / Ocean Images

※バルクヘッドマガジン・フェイスブックでは、ISAFセーリングワールドの写真を毎日アップしています。12月16日の写真はこちら


12月16日のISAF配信動画ニュース。マッチレースのファイナル映像があります

◎470女子 参加48艇
1. PACHECO / BETANZOS ESP 8-7-1-1-3-4-(27)-7 31p
2. 近藤/田畑 3-1-13-4-2-(28)-5-16 44p
3. COHEN / BUSKILA ISR (24)-5-17-2-1-8-10-4 47p
4. ALEH / POWRIE NZL 7-4-14-(25)-7-1-3-17 53p
5. MILLS / CLARK Saskia GBR 10-6-9-6-(13)-3-12-8 54p
6. CONTI / MICOL ITA 11-8-2-7-23-(35)-6-1 58p
7. CLARK / HUGHES GBR 1-10-3-9-25-10-7-(30) 65p
8. GRAEL / SWAN BRA 5-11-16-(20)-16-20-1-2 71p
9. PETITJEAN / DOUROUX FRA 26-9-7-17-4-(32)-4-6 73p
10. LECOINTRE / GERON FRA (19)-14-8-5-15-11-9-14 76p
14. 吉迫/大熊 (35)-22-5-28-14-18-2- 98p

◎RS:X級男子 参加89艇
ゴールド
30. 富澤慎 131p
シルバー
65 金子岳司 178p
80. 尾川 潤 240p
86. 岩山周平 286p

◎レーザー級 参加147艇
ブロンズ
115. ホール・イアン 201p
116. 安田真之助 203p
121. 城航太 216p

◎スター級 参加41艇
25 鈴木國央/和田大地 209p

◎49er級 参加67艇
シルバーフリート
31. 牧野幸雄/高橋賢次 119p

◎Perth 2011 ISAF Sailing World Championships
http://www.perth2011.com/

◎バルクヘッドマガジン・パース2011記事
14. トムスリングスビーの領域
13. 近藤田畑、暫定2位へ浮上
12. 470女子の熾烈な闘い
11. フリーマントルの町紹介
10. 470近藤田畑初日トップ!
9. ISAFワールド前半戦終了
8. 470男子、代表持ち越しへ
7. 松永今村、代表候補に王手
6. パース激突、松永対原田!
5. 明暗分けた日本。予選終了
4. サンダーストーム通過
3. 松永今村、初日ダッシュ!
2. パースへ向かう機内にて
1. パースISAFワールド開幕

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posted by BULKHEAD at 21:41| Comment(0) | オリンピック
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