2009年11月03日

【速報】早稲田総合連覇

牛窓インカレ最終日。470、スナイプともに1レースが行われました。470は福岡経済大が逆転勝利。スナイプは早稲田大が逃げ切り。総合は2年連続で早稲田大です。

470級
1.福岡経済
2.関西学院
3.早稲田

スナイプ級
1.早稲田
2.関西大学
3.慶應義塾

総合
1.早稲田
2.慶應義塾
3.関西学院
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2009年10月31日

牛窓・全日本インカレ開幕

 10月31から11月3日まで岡山県瀬戸内市牛窓ヨットハーバーで、第74回全日本学生ヨット選手権(全日本インカレ)が開催されます。出場は、全国水域予選を勝ち抜くなど出場権利を獲得した470級、スナイプ級の各24校。本大会は、全11レース、1日最大4レースが予定されています。

 日本のセーリングの原動力となってきたインカレには、大会特有のルールがいくつかあります。1校につき3艇が出場し、合計得点を競う学校単位の競技であること。各クラス72艇が同時スタートすること。総合得点は捨てレースなし。そのため、レース内容が荒れることも少なくなく、「インカレの戦い方」があり、時には信じられないドラマがうまれます。

 また、本大会では、海面が狭いという理由から、両クラスが一斉にレース海面には出ず、片方のクラスは基本的に陸上待機する、という方式がとられるようです。バルクヘッドマガジンは取材に行けませんが、結果をたのしみにしています。

【470級】
◎出場校(24)
北海道水域:小樽商科大学
東北水域:東北大学
関東水域:早稲田大学、慶應義塾大学、日本大学、法政大学、明治大学、中央大学、立教大学
中部水域:静岡大学、愛知学院大学
近畿北陸水域:立命館大学、同志社大学、金沢大学
関西水域:関西学院大学、関西大学、近畿大学
中国水域:鳥取大学、広島大学、岡山大学(開催枠)
四国水域:香川大学
九州水域:福岡経済大学、福岡大学、鹿屋体育大学

【スナイプ級】
◎出場校(24)
北海道水域:北海道大学
東北水域:東北大学
関東水域:早稲田大学、法政大学、慶應義塾大学、中央大学、日本大学、横浜国立大学、明治大
中部水域:静岡大学、名古屋大学
近畿北陸水域:立命館大学、金沢大学、京都大学
関西水域:関西大学、関西学院大学、甲南大
中国水域:岡山大学、広島大学、鳥取大学(開催枠)
四国水域:香川大学
九州水域:鹿屋体育大学、福岡大学、九州大学

【総合】
◎対象校(18)
東北水域:東北大
関東水域:早稲田大学、慶應義塾大学、法政大学、日本大学、中央大学、明治大
中部水域:静岡大学
近畿北陸水域:立命館大学、金沢大学
関西水域:関西学院大学、関西大学
中国水域:広島大学、岡山大学、鳥取大学
四国水域:香川大学
九州水域:鹿屋体育大学、福岡大学

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2009年10月23日

全日本インカレ展望・総合

【総合】
◎対象校(18)
東北水域:東北大
関東水域:早稲田大学、慶應義塾大学、法政大学、日本大学、中央大学、明治大
中部水域:静岡大学
近畿北陸水域:立命館大学、金沢大学
関西水域:関西学院大学、関西大学
中国水域:広島大学、岡山大学、鳥取大学
四国水域:香川大学
九州水域:鹿屋体育大学、福岡大学

 みどころは、総合優勝を狙うライバル勢に、470級で差をつけそうな関西学院が、その差をスナイプ級で守りきれるかどうかだろう。総合優勝に狙いを絞ってインターハイチャンプの笠井を470からスナイプにコンバート。関西インカレでは狙い通りにスナイプで関西大と接戦に持ち込み、470のリードで総合優勝を果した。逆に、ここ数年、毎年のように強力なスナイプチームを揃える関西大も、昨年までに比べると470チームが格段に強化されており注目だ。全日本の舞台でも、この「関関」の争いは熾烈を極めそうだ。

 関西学院は、創部70周年迎えることを機会に、弱体化したヨット部の再建を託された河野監督が就任して5年目。OB会と連携し、付属、系属の高校ヨット部を強化する一方、リクルート面では自らが全国を飛び回って選手を発掘。現場では、「総合力」を標語に選手33名と、選手と同等の立場で部の運営を牽引するマネージャー陣を加えた総勢40名を超える部員の結束をはかっている。

 遠征には自ら艇を積み込んだトレーラーを牽引し、東西へ走り回って熱血指導。就任以来、3年前に、個選優勝、一昨年はクラス優勝、昨年はクラス2位と470級は安定した成果を残している。スナイプチームもその情熱に応え、今年こそは結果を出さねばなるまい。

 一方、「日本最大規模のヨット部」へと発展させた関西大の田中監督は、ジュニアからユースまでの幅広い人脈を生かし、ここ数年をかけて着々と強化をはかってきた。そうは言っても、このチームの特徴は、上位を争う大学の中では比較的推薦入学での選手の「率」は少なく、現在のレギュラーもスキッパーを含めて約半分は大学入学以降にヨットをはじめた選手ということだ。

 上達の源は、両クラスでそれぞれ10艇以上がレギュラーを争って競う、というスポーツの原点。他大では真似できない「関大スタイル」とでも呼べようか。その競争のレベルも年々上昇、今年はインターハイ上位入賞で推薦入学してきた選手でも、ルーキー時代は当然として、上級生になってもレギュラー争いで苦戦するケースも出てきた。このチーム内での熾烈な競争が、着実に「強さ」につながっている。総合優勝を勝ち取っても何の不思議はない。

 「捨てレースなし」で、選手には異常な重圧がかかり、何が起こるかわからない全日本インカレ。特に今年は牛窓開催でなおさらではあるが、以上のような理由で「総合力で関関有力」と結論する。

 この2チームに優るとも劣らない「選手層」を誇る立命館ももちろん、優勝候補の一角である。このチームで感心するのは、毎年毎年、同じようなチーム力を維持し続けていることである。結果も、ここ2年連続で総合2位。今年も「関関」をまとめて負かす候補の一番手にあげるが、故にその年の学生レベルを知る「ベンチマーク校」として位置づけできる。このチームのもうひとつの特徴は、「エース不在」ということ。これは、例えインターハイ・チャンプが入学してこようとも、「2年生まではクルー」という長く続く部の慣例の影響だろう。

 今年、女子インカレを制した伊藤(4年海津明誠)にしても、「エース」というよりも、その同じレベルに3艇が揃っている、という感じである。今年も、関西学院の470級エース・市野や、関西大のスナイプ級エース・木山のような、「エース不在」が吉と出るか、凶とでるか? あるいは、スナイプの欄で書いたように、今年は思い切って「慣例破り」もありそうで、スナイプでのスキッパー起用もありそうな曽和が、「エース」級の大爆走でクラス優勝でもすれば、総合優勝まであるか!?

 昨年の総合覇者で、今年も関東インカレでは楽に完全優勝したように見えた早稲田。昨年の総合優勝時のスキッパー6名から、両クラスで各1名しか抜けていない。関東インカレでは、その卒業生の穴を、それぞれルーキーが立派に埋めた。以上から、本命や対抗にあげてもおかしくはないのだが、前述した「関関立」に比して決定的に劣ることがある。

 それは「監督の日常不在」。昨年は、全公式戦、全対抗戦を全勝(インカレ直前の両クラス4艇づつで行う早慶戦除く)と、チーム力として傑出していたのに加え、他チームの不調にも助けられて全体的にハイスコアな混戦となった結果、470級3位、スナイプ級5位で何とか総合優勝に辿り着いた。今年も関東3連覇、うち「完全」で2連覇中だが、実は、「地力アップ」というよりは、関東水域全般の地盤沈下の結果とは言えないだろうか? また、ほんの4年前まで、関東では毎年のように当然のごとく完全優勝していた日大が、全日本では楽には連覇できなかったように、「全日本」のタイトルは、そう甘くはない。

 多くの大学ヨット部では、「現場の運営は主将任せ、監督は名誉職か管理職」なのが実態であろう。しかし、野球、ラグビー、また、駅伝など、大学スポーツといえども、メジャー競技では、同じようなことは考えられないのもまた事実。マイナースポーツゆえ、普段の練習からフルタイムで指導にあたる、というのは現実的にむずかしいが、実はそれができている福岡経済の470チームが「常勝軍団」となり、同じように毎週末欠かさずに現場で監督が直接に指導する「関関」では、両クラスでチームが強くなるのは大学の競技スポーツとして当然なのである。

 加えて、地理的理由はあるにせよ、今期、「関関立」がそれぞれ事前に現地の牛窓に何度か足を運んで試走しているのに対し、関東勢からはそうした話も一切聞こえてこない。ゆえに残念ながら、今年の早稲田は、選手個々の力は認めても、「総合連覇」となると疑問符が多い。しかし、密かに何か独自のメソッドを創出していて、今年、簡単に「連覇」を果すようであれば、逆にしばらく「早稲田黄金時代」が続くことになるのかもしれない。

 最後に、部員50名以上を数え、激戦の近畿北陸水域の予選を勝ち抜いて創部史上初めて両クラス揃っての全日本出場を果した国立校の金沢大がどこまで健闘するか、に注目。

 「部員全員セレク」の関東私立名門校が低迷し、また、同じく関東私立中堅数校は安易に推薦枠に頼りすぎた結果、揃いも揃って部員が13、4名に減少、両クラス維持にはギリギリの数になってチーム力低下を招いたと思われる状況下だが、皮肉にも逆に、その関東も含めて、実は全国的に国立大学(特に受験難関校)のヨット部では部員数が多いのはなぜだろうか?

◎・・・・・・・・・関西学院
〇・・・・・・・・・関西大
▲・・・・・・・・・立命館
特注・・・・・・・・早稲田
注目・・・・・・・・金沢大

 新型インフルエンザが猛威を奮っており、油断できない。学生ヨット最高の晴れ舞台に全選手が最高のコンディションで臨める事を祈る。(文・外道無量院)

注)なお、昨年同様、希望者限定の「特別版」を開催直前にリリース予定。希望者は、10月27日(日本時間)までにQZT00265※nifty.ne.jp(※印を@に変えて)までメールにてリクエストのこと。開幕前迄には返信にて送付予定。感想、質問等も歓迎する。

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2009年10月22日

全日本インカレ・スナイプ

【スナイプ級】
◎出場校(24)
北海道水域:北海道大学
東北水域:東北大学
関東水域:早稲田大学、法政大学、慶應義塾大学、中央大学、日本大学、横浜国立大学、明治大
中部水域:静岡大学、名古屋大学
近畿北陸水域:立命館大学、金沢大学、京都大学
関西水域:関西大学、関西学院大学、甲南大
中国水域:岡山大学、広島大学、鳥取大学(開催枠)
四国水域:香川大学
九州水域:鹿屋体育大学、福岡大学、九州大学

 470級と比較すると、上位チームが拮抗して混戦模様ではある。その中で、今年も本命に推すのは関西大。選手だけで47名、マネージャーを加えると軽く部員60名を超える大所帯に膨れ上がった。そのような中、スナイプ陣は今年もきっちりと優勝を狙えるメンバーを揃えてきた。

 エース木山(4年中村三陽)は、8月にサンディエゴで開催されたスナイプ級ジュニア(U22)世界選手権で準優勝した実力派。加えて、全日本個選2位の相江(4年北条)と前田(3年境)の3艇に、個選11位、女子インカレ3位の西川(4年天王寺)が控える、という他大から見れば贅沢な布陣。昨年は、地元開催でのクラス優勝を意識し過ぎてかたくなったのか、前半の2日間が思わぬ不調で、残りの1日半では追い込みきれずに僅差の3位に終わったが、今年はシリーズ前半からエンジン全開体制で臨んでくるだろう。

 これに次ぐのが、海蔵寺(主将・4年県芦屋)、永井(4年検見川)、秋田(3年立命館)の3艇に、「2年生まではクルー」という部の慣例を破って、曽和(2年中村三陽)のスキッパー起用までありそうな気配の立命館を対抗とする。従来からの豊富なスポーツ推薦枠に加え、このところ強化している付属高校上がりの選手もレギュラー争いに加わり、高校以前からの経験者の層の厚さでは全国一だろう。

 その「層の厚さ」を誇る本命、対抗をまとめて負かす力がありそうなのは、関東を制した早稲田。木内(3年湘南)は、個選優勝と女子インカレ優勝同スコアの2位、古谷(3年福岡第一)も個選5位と関東インカレを両クラスを通じて唯一のオールシングルとまとめるなど、安定した力を持つ。3番艇のルーキー加藤(1年海津明誠)が、関東インカレのように伸び伸びと走れれば優勝争いに割って入ってくるだろう。

 本命にあげた関西大と関西インカレで接戦した関西学院も、インターハイ・チャンプの笠井(2年啓明学院)、個選6位の酒井(4年県芦屋)、ジュニア(U22)世界選手権13位、女子インカレ優勝2回の増川(3年博多女子)の3艇を揃え、今年は上位を争えそうだ。

 昨年のチャンプ、鹿屋体育は層の薄さが気にはなるものの、優勝メンバーの藤谷(主将・4年札幌第一)、3年ぶりに女子インカレ優勝の原田(4年長崎工)、進(2年中村三陽)とスキッパー陣の質は高そうだ。

 法政は、長期休部から復活した野村(2年唐津西)が、関東インカレでは非常によく走り、クルーにストレスを感じながら走った470チーム(4位)より上位となる2位と健闘したが、ちょうど1年前の関東インカレ真っ最中に別のハーバーにいた選手が「エース」では、胆力を問われる全日本の優勝争いには、まさか絡めまい。

 一方、一昨年の予選落ちから昨年の6位入賞、さらに今年は春の関東インカレで優勝も果たした慶応義塾。今年は部員も30名を超える規模までに増え、夏は個選に4艇を出場させるなど、大いに期待をしていたのだが、個選本番以降、残念ながら春からの進歩が感じられず、ついに関東インカレでは、前述した法政にも破れて3位に後退。何か問題があっての失速か? 以上の理由で両方とも無印。

 昨年2位の福岡大は、残ったレギュラースキッパーの川原(4年福大大濠)と古賀(3年長崎総科大付)の2名を470にコンバートした結果、九州インカレでは部員12名の鹿屋体育にスナイプの失点が響き総合までも敗れた。「虻蜂取らず」の状態に陥ったか?

 日大は関東インカレで一時は予選落ちか? と思わせる絶不調で5位とまったく振るわず、昨年に続き今年も苦しい戦いを強いられそう。そうは言っても、率いる堀川、渡辺両監督の采配で、本番で何処まで立て直してくるかには注目してみたい。

 あと、470級の9校を上回る、13校と過半数を占める国立大勢。特に「旧七帝大」のうち、北海道、東北、名古屋、京都、九州と、今年は5校がズラリと揃った。逆に東大と阪大の予選落ちが惜しまれる。(文・外道無量院)

◎・・・・・・・・関西大
〇・・・・・・・・立命館
▲・・・・・・・・早稲田
△・・・・・・・・関西学院
△・・・・・・・・鹿屋体育
注目・・・・・・・福岡大・日本大・旧帝大勢

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2009年10月21日

全日本インカレ展望・470

 関東インカレが終わり、「全日本学生ヨット選手権」いわゆる全日本インカレの全国9水域の代表が出揃った。各クラス24校、合計72艇で争われる。なお、470級、スナイプ級の両クラス揃っての出場で、今年の「総合優勝」を争える大学は例年より多い18チームとなった。岡山県牛窓ヨットバーバーをベースに、10月30日の計測・開会式の後、翌31日より11月3日までの4日間・最大11レースで争われる。(文・外道無量院)

【470級】
◎出場校(24)
北海道水域:小樽商科大学
東北水域:東北大学
関東水域:早稲田大学、慶應義塾大学、日本大学、法政大学、明治大学、中央大学、立教大学
中部水域:静岡大学、愛知学院大学
近畿北陸水域:立命館大学、同志社大学、金沢大学
関西水域:関西学院大学、関西大学、近畿大学
中国水域:鳥取大学、広島大学、岡山大学(開催枠)
四国水域:香川大学
九州水域:福岡経済大学、福岡大学、鹿屋体育大学

 三船監督、岡村コーチのフルタイム指導体制を確立し、2003年に初出場で優勝して以来、過去6回の出場中4回で優勝という驚異の勝率を誇る福岡経済。今年も、飯束(3年福岡第一)、冨岡(4年高松商)、岡(3年高松工芸)という、全日本個選1、3、4位という強力な布陣を整え、万全の体制で牛窓に乗りこむ。

 昨年、他の上位チームに比して「古い」(学連仕様艇)と感じたハード面でも、今年は1艇の新艇を加えて抜かりない。控え選手にも全日本女子インカレで優勝同スコアの2位と進境を示した徳重(2年錦江湾)を有し、九州インカレではクルーも含め、「部員全員出場」という余裕の体制で臨み、2位以下にダブルスコアで圧勝、格の違いをみせつけた。猛威を振るう新型インフルエンザ感染などの不慮の事態にも対応できそうだ。そのインフルエンザに加え、何が起こるか分らない、「チャンピオンシップ」には不適なゲレンデの牛窓開催とはいえ、やはり不動の本命。

 この強力なチームに対抗できるのは、今年も関西学院のみか? ルーキーで全日本個選を制したエース市野(4年中村三陽)も最終学年を迎え、主将として名実ともにチームをけん引する。個選ではOCSに泣いて2回目の優勝を逸したが、その得点を含んでの2位(捨てなし)には、かえって驚かされた。

 2番艇の小栗(3年中村三陽)までは、福岡経済勢と全くの互角。勝敗を分けるのは、3番艇のルーキー松下(1年長崎工業)が、福岡経済3番艇・岡に対してどこまで差がなく走れるか、だ。同乗するクルーに経験豊富な佐藤(4年中村三陽)を配し、標榜する「総合力」のみせどころだろう。他艇のクル陣ーにも、西尾(2年関学高等部)、中野(3年中村三陽)、笹尾(4年高松商)と、控えを含めてインターハイ上位入賞歴を持つ選手をズラリと揃え、その正確なクルーワークとヨットレースへの理解力でも他の追随を許さないように見える。

 では、本命、対抗をまとめて負かせるだけの力を有するところはあるのだろうか?

 混戦の3位争いを展開しそうなのは、昨年3位のメンバー、新郷(4年福岡中央)と横田(2年中村三陽)に加え、ルーキー市川(1年早大学院)が良く走って関東インカレを簡単に3連覇した早稲田と、女子インカレ・チャンプの伊藤(4年海津明誠)、野田(4年京都・大谷)、楢崎(4年西南学院)の3艇で近北インカレを制した立命館、そして、熾烈な部内競争で、今年の進境著しい関西大だ。

 関西インカレでは最終日までは関西学院との接戦に持ち込んだ関西大3艇のスキッパーは、岩見(主将4年洛北)、出射(4年邑久)、大曲(3年長崎工)、後藤(別府青山2年)、赤崎(3年沖縄尚学)の5人の中から選ばれそうだが、田中監督自身が頭を悩ませるほどの「横一線」で、開幕当日までまったく不明。

 以上に対して、今年の日本大と福岡大はそれぞれ共に、今シーズン当初から主将の不調が非常に気になる。鹿屋体育は部員数がギリギリの12、3名、という層の薄さに加え、故障選手までいて3番艇が大きな弱点。法政は、斎藤(4年唐津西)、森本(3年中村三陽)、牟田口(1年唐津西)と、ポテンシャルのあるスキッパー陣を揃えるが、関東インカレで露呈した「クルーの未熟」が致命的。慶應義塾はスケジュール設定・管理を含め、チームとしてのマネージメントがチグハグすぎる。

 以上の理由で、名門勢に中途半端なシルシは失礼とも思い、日大以下はすべて無印。同志社はスナイプが予選で落選、3年ぶりの片クラス出場となった。戦力を片クラスに集中してクラス優勝を果した3年前の小戸開催の「再現」を狙ってはいるだろうが、クラスも逆で今年の上位2チームは当時のスナイプ勢と比較して強力に思え、すべてが上手く行っても入賞までか。

 熱心な超OBのテコ入れで、廃部寸前の危機から復活を果した古豪・立教に注目している。成績は別として、「古豪復活」のマイルストーンとなる戦いができるか?

◎・・・・・・・・福岡経済
〇・・・・・・・・関西学院
△・・・・・・・・関西大
△・・・・・・・・立命館
△・・・・・・・・早稲田
注目・・・・・・・立教

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2009年10月07日

関東インカレ決勝展望(2)

 関東インカレ決勝展望(1)470編の続きです。

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【スナイプ級】
 昨年優勝の早稲田は、春の関東インカレ、定期戦等で慶應、日大に連敗し、不安を感じさせたシーズン・スタートだったが、古谷(3年・福岡第一)が470からスナイプに復帰して以降、戦力が安定した。木内(3年・湘南)は、女子スキッパーとして史上初めて全日本個選を制し、その古谷を差し置いてエース格に成長。3番艇がルーキーの加藤(1年・海津明誠)なのか、女子の福本(3年・膳所)なのか、あるいは西村(2年・清風)なのか、どちらにしても1、2番艇に比べて力が落ち、人選が難しいところだ。しかし、他大との比較で1、2番艇の力が関東では抜けていると見て、迷わず本命。

 日大は、エース蔦木(4年・熱海)に、女子の長塚(3年・葉山町YART)、稲垣(2年・海津明誠)と堀内(2年・吉田)の3人のうちから2人が2、3艇番艇に起用されそうだ。名門日大スナイプや関東常勝の早稲田スナイプで、女子スキッパーが2艇もありうる、というのが、学連ヨット界の現状を象徴している、と言ったら言い過ぎか?

 春の関東インカレを制し、全日本個選にも早稲田と同じ4艇を出場させ、久々に戦力充実かと思わせた慶應スナイプ陣だが、このところやや失速気味なのが気掛かり。夏シーズン以降、艇や人員のトラブルなどが相次ぎ、誰かが走ると誰かが走らない、と言った結果が続いた。しかし、関東では選手層の厚さとしては出色、レギュラー3艇を争う4艇8名のスキッパー/クルーが全員男子。早、日とは対照的な構成で、体重・体力面で有利なハズ(?)だ。また、他の上位校と比較してハード面で劣った昨年までとは違い、470同様にスナイプにも新艇(辻堂製W仕様)が投入され改善。序盤で勢いにのり、課題のシリーズ後半戦のツメの甘さを克服できれば、一挙に「関東制覇」まで夢ではない。

 次に続くのが野村(2年・唐津西)の復帰で何とか体裁が整った法政だろうが、シード校ながら部員が少ない明治、中央はスナイプまで手が回らない、と言ったら言い過ぎだが、今年は少々、不安を残す。仮に、インフルエンザの感染者が一人でも出れば「欠艇」までありえる状況。健康管理には他大以上に注意が必要か? 部員数では優勢で、予選トップ通過の横浜国を筆頭に、シードの成蹊、さらに東大と新艇(辻堂製W仕様)投入の立教やスナイプ特化の成城が全日本枠の7位以内を争いそうだ。

◎・・・・・・・・・・・早稲田
〇・・・・・・・・・・・日大
▲・・・・・・・・・・・慶応義塾
△・・・・・・・・・・・法政
△・・・・・・・・・・・中央
△・・・・・・・・・・・横浜国
△・・・・・・・・・・・明治
△・・・・・・・・・・・東大
△・・・・・・・・・・・成蹊
△・・・・・・・・・・・立教
△・・・・・・・・・・・成城


【総合】
 部員数も豊富で、両クラスにバランス良く戦力を維持する早稲田が今年も本命。昨年のように「完全優勝」は難しいが、「総合3連覇」は可能とみた。対抗は、OB会の支援で葉山に合宿所を新築し、さらに両クラスに新艇を投入してきた慶應義塾。葉山に移転しての最初の年、何とかそこに優勝旗を持ち帰りたいだろう。この2チームの差は少なく、早稲田が横文字でも叩く場合は逆転充分。

 この本命、対抗の早慶をまとめて負かす場合があればやはり、名門の日大しかない。この上位評価をした3大学は、他のチームと異なり、関東水域では、「選手層」の点で絶対的に優位に立つ。今年、考えられる最大のリスクとして、仮に、レギュラークラスからインフルエンザ感染者が1、2名程度出たとしても、他大とは異なり、「やりくりがつく」、という事で共通している。他、両クラスで1、2番艇は充分に計算が立つ法政も序盤で勢いがつけば侮れない存在ではある。あとは残念ながら、総合では点差が大きく開きそうである。

*そういえば、昨年の閉会式で「紛失」が発覚した「優勝旗」は、見つかったのだろうか?

◎・・・・・・・・・早稲田
〇・・・・・・・・・慶応義塾
▲・・・・・・・・・日大
△・・・・・・・・・法政

 猛威をふるう新型インフルエンザに加え、今週後半には台風も通過しそう。健康管理と台風対策を万全にし、全出場校の全選手がベストな状態で晴れ舞台に臨めることを祈る。
文/外道無量院

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2009年10月05日

関東インカレ決勝展望(1)

 10月10〜12日まで、葉山森戸海岸で第75回関東学生ヨット秋季選手権・決勝が開催されます。今年からシード制の導入で、昨年度全日本インカレ出場校(7位以内)は予選免除となった関東インカレ。はたしてクラス優勝、総合優勝、そして全日本の切符を手にするのはどこの大学か? 今回も外道無量院さんより「解説と展望」が届きましたのでここに紹介します。まずは、470級から(バルクヘッドマガジン)

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【470級】
 このクラス2連覇中の早稲田は、村山(中村三陽)卒業の穴をどこまで埋め切れるか、が「3連覇」可否の焦点。3番艇には、女子の濱本(4年・別府青山)かルーキー市川(1年・早大学院)のどちらかの起用となるだろうが、ズバリ言って、昨年同大比戦力ダウンは否定出来ない。また、杞憂かも知れないが、残存戦力の新郷(4年・福岡中央)、横田(2年・中村三陽)も個選や6大戦、5大戦の結果から推すと、この1年での進境に?が付くのは気のせいか。今年は対抗とする。

 一方、6大戦でこの早稲田を破った法政は、エース斎藤(4年・唐津西)、森本(3年・中村三陽)、ルーキー牟田口(1年・唐津西)の3艇に宝迫(3年・光)が控える布陣。逆に昨年同大比では確実に戦力アップで臨めそうだ。3艇の総合力では若干ながらも早稲田を上回ると見て本命に推す。

 また、不動のエース河合(3年・塾高)を擁する慶應義塾も、3番艇の秋山(2年・慶應藤沢)の進境が著しい中、新艇投入も間に合って不気味な存在だ。本命、対抗をまとめて負かす1番手だろう。

 さらに、5大戦で早稲田を破った日大も、長引くエース宮田主将(4年・三ケ日)の不調に不安を残すものの、ルーキー植木(1年・磯辺)が好調で、リーダーが本来の走りさえ出来れば、前述した3チーム校とそう差は無い。

 以上、法・早・慶・日の4チームはほとんど差が無い接戦で優勝争いを展開しそうだ。これに残るシード校の明治、中央、東大、それに予選組ながら、「全員出場の試走」と割切りながらも、余裕でトップ通過をしてきた新鋭・明海が絡んで5~8位争いを演じるだろう。

 古豪復活を期す立教は、エース小宮(2年・関東学院六浦)を軸に全日本出場枠の7位以内を目指すが、シード校+新鋭・明海の壁を突き崩せるか?

 また、最近、地方各地では、ヨット経験者に対する推薦枠確保や外部からの有力コーチ招聘、さらに新艇の購入などで盛り上がりをみせて健闘が目立つ国公立大勢。残念ながら、関東では特に似たような話題が聞こえてはこないが、シードの東大と、日本一大規模な高校ヨット部となった逗子開成での経験者が漸増中で部員も多い横浜国が、私立勢を相手に健闘しそうだ。
文/外道無量院

◎・・・・・・・・・・法政
〇・・・・・・・・・・早稲田
▲・・・・・・・・・・日大
特注・・・・・・・・・慶応義塾
△・・・・・・・・・・明治
△・・・・・・・・・・中央
△・・・・・・・・・・明海
△・・・・・・・・・・立教
△・・・・・・・・・・東大
△・・・・・・・・・・横浜国

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2009年09月09日

全日本女子インカレ09 (2)

【スナイプ級】
「全日本女王&学生王者」VS「2年連続全日本学生女王」のマッチレースか


 先日終了した全日本個人選手権では、優勝艇だけでなく、なんと、シングルに3艇の女子スキッパー(女子ペア含む)が入った結果からも明らかなように、こちらは、470級以上に女子スキッパーが正規チームで重要な立場になっている。

 さて、女子選手として史上初の「スナイプ学生チャンピオン」となった、木内艇(早稲田大3年)は、昨年も個選6位に入賞しており、直後の女子インカレでは「本命」に推したのだが、中盤戦でのリコールで緊張感が切れたのか、その後は全く精彩を欠いた走りで8位と、入賞すら逸して涙を流した。

 しかし、その後は復活してよく走り出し、早稲田大53年ぶりのインカレ総合優勝に大きく貢献した。畠山監督の信頼も厚く、インカレ連覇を目指す早稲田大の看板選手と成長した。個選からクルーが女子の小村(4年)に代わるものの、彼女も個選5位入賞の古谷艇のクルーとして機能していたので、そう大きな戦力ダウンにはならないだろう。「スナイプ級学生チャンピオン」が、時間を置かずして女子選手同士には絶対に負けられないだろう。以上から、もう一度「本命」に推させていただく。

 「対抗」は、この大会を2連覇中で、今年は史上2人目の「3連覇」に挑む増川艇(関西学院大3年)しかないだろう。2月に和歌山で開催された全日本ジュニアスナイプ選手権(U22)で2位となり、1位の関西大・木山艇とともにジュニアワールド日本代表としてサンディエゴに遠征したために個選不参加だ。

 5月の関西春インカレでは、ジュニアワールド本番で準優勝した木山艇らを破り、女子ながら関西学生チャンピオンにもなった。8月はじめに蒲郡で行われた全日本女子スナイプ選手権では、現実に木内艇と女子ペア同士、「木内/小村組」VS「増川/大内組」で対戦。軍配は木内艇に上がったが、マスターズ全日本併催だったこの大会では、結果とは別に内容的には全くの互角だったとの報告記事(「yachting」参照)もあり、今度は余分な邪魔(失礼!)の入らないゲレンデで、しかも自艇同士のガチンコ勝負。個選では見られなかった直接対決が非常に楽しみである。

 さて、果たして、この「女王2艇」のマッチレースになるのだろうか? 一角崩しの最有力は、3年前、ルーキーでこの大会に優勝した原田(鹿屋体育大4年)だ。2年前のこの大会(葉山開催)で、自らの2連覇を僅か「1点差」で阻まれた。最上級生となった現在は、堂々とした全日本インカレ・スナイプ級ディフェンディング・チャンプチームのエース格でもある。

 今シーズンは、2年ぶりにスナイプ・スキッパーに復帰、2年前の雪辱を期して燃えているだろう。男子クルーと出た個選は9位とソコソコに終わった。余談だが、今年の470級世界選手権で銅メダルを獲得した原田龍之介(アビームコンサルティング/早稲田大出身)の実妹で、血統的な裏づけも充分。さらに、年間300日にも及ぶという豊富な練習量は地理的な不利を克服するか?

 昨年2位の永井艇(立命館大4年)や同4位の長塚艇(日大3年)は、それぞれに高校時代から経験を積んだ中武(立命館大2年)や田中(日大3年)という大型クルーとコンビを組む。個選も、長塚/田中組は女子ペアとしては最高位の8位と健闘した。スキッパー・クルーの合計体重が100kg前後の軽量チームが多い中、強風になれば俄然有利となる。条件次第で充分に優勝争いに割って入る力を持っているだろう。

 さらに、チーム内での熾烈なレギュラー争いで鍛え上げられた西川艇(関西大4年)やインターハイチャンプの稲垣艇(日大2年)、このところ進境著しい福本艇(早稲田大3年)も序盤の出来次第では上位争いに加わってくるか?

 ここで、「女王対決」に別な角度での話題提供。早稲田・木内艇の「30736号艇」は辻堂製ハルにサイドワインダーマストに同マスト仕様のノースセイル。一方、関西学院・増川艇の「30711号艇」は、オクムラ製ハル&マストに同マスト仕様のノースセイル。同じ2008年製造で、「学連仕様」となってからの国内両ビルダーのガチンコ対決、との見方も一興か?

◎・・・・・・・・・・木内艇(早稲田大)
〇・・・・・・・・・・増川艇(関西学院大)
X・・・・・・・・・・原田艇(鹿屋体育大)
X・・・・・・・・・・永井艇(立命館)
特注・・・・・・・・・長塚艇(日本大)
△・・・・・・・・・・西川艇(関西大)
△・・・・・・・・・・稲垣艇(日本大)
△・・・・・・・・・・福本艇(早稲田大)

【総合】
 順当に力を発揮できれば、今シーズン、関東女子を春・秋(夏)と完全優勝で連覇した早稲田大が創部史上初の大学女子日本一に一番近いと思われるが、立命館大もまったく差がない力を持っていそうである。その他、両クラスに上位争いができるチームを揃えているのは、関西大、日大、鹿屋体育大あたり。しかし、スナイプで原田が上位確実の鹿屋体育大は、スナイプ470のクルースキッパーを全てこなす万能選手の山田(3年)を故障で欠く、という事で、470が1、2年生のコンビになりそうで少し不安。立命館大は両クラスに有力艇が複数出場しており、混戦や荒れたスコアになればなるだけ優位か?

◎・・・・・・・・・・早稲田大
〇・・・・・・・・・・立命館大
▲・・・・・・・・・・関西大
△・・・・・・・・・・日本大
△・・・・・・・・・・鹿屋体育大

 以上、新型インフルエンザが猛威をふるっている。どうか、エントリーした選手全員が万全の体調で晴れ舞台に臨める事を願うと共に、全選手の健闘と幸運を祈る!
文/外道無量院


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2009年09月08日

全日本女子インカレ09 (1)

 今週末、全日本インカレ個人戦に続いて、愛知県蒲郡で全日本女子インカレがはじまります。そして、大会前の情報をまとめた全日本女子インカレ展望が外道無量院さんより到着しました。今回も読み応えある内容です。

 インカレ記事は、これまでかなりの盛り上がりをみせており、多くのコメントをいただいています。ありがたいことではありますが、人や団体を中傷したり、内輪だけにしか通じなかったりするような、バルクヘッドマガジンとして不適切なコメントは、編集部判断で掲載を見合わせる場合もありますので、ご了承ください。また、直接の質問やご意見は、実名明記の上、バルクヘッドマガジンまでメールeditor@sailmagazine.jpでお寄せください。

【470級】
上位陣が拮抗した力を持っていて、混戦模様


 各大学の正規チームのレギュラースキッパー/クルーも多く参加。全日本インカレで優勝を争うようなチームでも軽視できない女子スキッパー陣が年々増加傾向である。しかし、「女子チーム」としては、「クルーを如何に確保、育成するか」が、重要な課題・要素である。その問題となる女子クルーの観点からみると、高校時代からの経験者をこのポジションに配している日大、立命館大、福岡経済大、早稲田大、明治大、法政大が一歩有利な立場にいるか? 

 福岡経済大の徳重艇(2年)は、クルーの安田(2年)も高校時代からの経験者であり、大学入学後はそれぞれに男子とペアを組み、レベルの高い練習で鍛えあげられている。高校時代はまったくの無名で、かつ入学後半年もたたないルーキーだったにもかかわらず、昨年もよく健闘し4位。認識を新たにさせてくれた。あれから1年。レベルの高い九州個選では惜しくも落選したが、初日を終わった時点では圏内だった。今年は充分に優勝を狙えるだけの力をつけてきたとみて、彼女達ペアの総合力を評価し、「本命」に抜擢する。

 昨年のチャンプ・村濱艇(明治大4年)は、昨年コンビを組んだ中島が卒業し、高校からの経験者とはいってもルーキー・高橋にクルーが代わり、これまで幾分戦力ダウンになったかと思わせる感があった。しかし、夏の練習の成果か、だいぶ息があってきたようで、全日本個選では女子ペアとしては最上位の10位と健闘した。コンビネーションがうまく行けば、「連覇」まであるとして「対抗」に推奨。

 昨年、この村濱艇に僅かに及ばず2位だった濱本艇(4年)が今年は春・秋(夏)とこの村濱艇を含め関東女子を一蹴して連覇した。昨年と同コンビの東京都ユース出身の井上(3年)をクルーに配して戦えることから、より一歩、優勝に近くなったか? 「本命」、「対抗」をまとめて負かす候補の一番手と評価する。

 昨年5位の矢田艇(金沢大4年)は、部員60名近いチームを代表する選手。昨年、1レースを残した最終日の朝をトップを追う形で迎えたが、最終レースの第一マークは後方集団。同じく後方で回った村濱艇が何とかシングルまで這いあがって優勝したのに対し、彼女は最後まで艇群に沈んで涙を呑んだ。

 今年は、早くも終了した近北インカレ(団体戦)で470級3位、スナイプ級2位の総合2位と、外部から招聘したプロ・コーチ高木克也(470級全日本選手権優勝2回・日大OB)の指導の成果もあってか、創部史上初めて両クラス揃っての全日本インカレ出場を決め、チームとしても非常に盛り上がっている。

 全日本個選では男子強豪勢を相手に健闘、女子スキッパーとしてただひとり、6位入賞を果した。「昨年の最終レース」の無念を晴らし、女子インカレ史上初めて、北陸路に優勝旗を持ち帰るケースも充分に考えられる。関西大の2艇、大曲艇(3年)、後藤艇(2年)のクルー達は皆、大学入学以降にヨット競技を始めた部員だが、豊富な練習量と部内での競争で鍛えられた力があるとみて、優勝候補の一角にあげたい。

 毎年のように女子インカレでは優勝戦線を賑わす女子選手の人材豊富な立命館大勢。今年も、エース格の伊藤艇(4年)は正規チームでもレギュラーで、当然のように優勝候補の一角。現実に前述の矢田艇を水域予選では一蹴して優勝している。僚艇の岸本艇(3年)、米田艇(3年)の2艇も、共に上位を争うだろう。日大の女子主将・板倉(4年)は名門の正規チームのレギュラーを覗い、藤井艇(3年)のクルーとして出場する大型選手。強風が吹き、クルーの見せ場が多くなればなるだけ上位にくるか?

 取材の過程で聞いて残念に感じたNEWSを最後にひとつ。

 それは、今年2月にナショナル・チーム選考と同時に和歌山で行われた470ジュニア・ワールド代表決定戦で、「U22・470級女子日本代表」の座を勝ち取り、同時に選出された男子2チームと共にギリシャでの470級ジュニア・ワールドに参加してきた女子ペアが、その遠征中に行われた水域予選に参加できず、結果、この大会に出場できない、ということである。

 学生ヨット界における女子選手の位置付けが変貌しつつある現在、この女子インカレの価値がさらに高まり、近藤愛(北京五輪代表)や、吉迫由香(アテネ五輪代表)など、世界を舞台に活躍する選手を、この大会出場者の中からもっと若いうちから輩出できるよう、制度の改善、もしくは柔軟な対応はできなかったのだろうか?

文/外道無量院

◎・・・・・・・・・・徳重艇(福岡経済大)
〇・・・・・・・・・・村濱艇(明治大学)
▲・・・・・・・・・・濱本艇(早稲田大)
特注・・・・・・・・・矢田艇(金沢大)
X・・・・・・・・・・伊藤艇(立命館大)
△・・・・・・・・・・大曲艇(関西大)
△・・・・・・・・・・藤井艇(日本大)
△・・・・・・・・・・後藤艇(関西大)
△・・・・・・・・・・岸本艇(立命館大)

※全日本女子スナイプ編へ続きます。

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posted by BULKHEAD at 06:50| Comment(8) | インカレ

2009年09月01日

インカレ個人戦09展望(2)

 ── インカレ個人戦展望470編の続きです。

◎全日本インカレ個人戦展望 スナイプ級
 こちらも、ここ2年連続でチャンピオンを生み出した福岡大からの坂口艇を有力とするも、九州水域予選では、昨年の全日本インカレでこのクラス初優勝の鹿屋体育大の原田が、女子ながらその坂口艇をしりぞけて優勝。

 近北水域では、北野艇(同志社大)が優勝したものの、内容的に海蔵寺艇、永井艇の立命館大勢を上位に評価する。関西水域予選では「番狂わせ」が生じ、一昨年のインターハイ・チャンピオンコンビで、470から転向した笠井・笠田艇(関西学院大)がリコール2発で落選するなど、独占常連の「水域2強」の関西大が2艇、関西学院大も1艇にとどまり、国立の神戸大から2艇と、これまで全くのノーマークだった甲南大から1艇の通過となった。

 もっとも、この水域での実力1、2番と思われる木山(関西大)、増川(関西学院大)の2艇が、ジュニアワールド遠征中のために予選不参加だった影響は大きそうだ。そういった事で、この水域から優勝を争える候補としては、リコール1発で4位通過ながらも、内容的には一番の土井艇(神戸大)を抜擢する。

 関東水域のスナイプ陣は、今年は近藤(現・アイシンAI・明治大出身)、神谷(Team Okumura・早稲田大9月卒業)などが抜け、人材不足の感がある。470個戦に100艇を越す参加があった一方で、スナイプ個戦の方は70艇強という数に止まったことにも象徴されている。春先は470クルーに一時転向していた古谷(早稲田大)がスナイプ・スキッパーに戻って簡単に関東個戦を制して有力候補か? また、女子ながら今シーズンは上位常連となった木内(早稲田大)も有力な存在だ。

 近北水域の金沢大や関西水域の関西大と関西学院大などでは、50人内外の部員がひしめいて盛り上がりをみせる一方、関東水域では早・慶・日大以外はどこも部員不足が深刻で、部員=レギュラーといった状態では、スナイプクラスに高校時代から実績を積む有力選手をまわす余裕がないか、あるいは、クラスを選べる立場の部内男子有力選手が草食化し、「スナイプはキツイ」と言って、体力的に楽な470を選びがち。結果的に苦労を厭わない女子有力選手にスナイプ乗りの役割がまわってくる、と言ったら言い過ぎであろうか?

 関東個戦通過が、早稲田4艇(うち女子2艇)、慶應4艇、日大3艇(うち女子1艇)、中央2艇(うち女子1艇)、法政1艇という結果は、そのままほぼ部員数・男女構成比に比例している。以上から、はっきりと言って、今年は強風に終始するシリーズとならない限り、女子スキッパーの個戦チャンプが出ても何の不思議もない勢力図である。

 さて、優勝争いの展望であるが、一応、男子スキッパーの面々に敬意を表して坂口艇(福岡大)、海蔵寺艇(立命館大)、古谷艇(早稲田大)の3艇を一応上位とするが、国立大勢としては久々に優勝争い加われそうな土井艇(神戸大)、女子スキッパーながら原田艇(鹿屋体育大)、木内艇(早稲田大)、永井艇(立命館大)、長塚艇(日大)が堂々と互角に渡り合う展開となりそうである。

 出場選手の健闘と幸運を祈る。
文/外道無量院

◎・・・・・・・・・海蔵寺艇(立命館大)
〇・・・・・・・・・坂口艇(福岡大)
▲・・・・・・・・・古谷艇(早稲田大)
△・・・・・・・・・土井艇(神戸大)
△・・・・・・・・・木内艇(早稲田大)
△・・・・・・・・・原田艇(鹿屋体育大)
△・・・・・・・・・永井艇(立命館大)
△・・・・・・・・・長塚艇(日大)

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posted by BULKHEAD at 18:55| Comment(8) | インカレ

2009年08月31日

インカレ個人戦09展望(1)

 9月4〜6日、愛知県蒲郡で全日本学生ヨット選手権個人戦が開催されます。大会を直前に控え、学生ヨットを積極的に取材されている外道無量院さんから、インカレ個人戦展望が届きました。個人の力量がシンプルに競われる個人戦は、学校対決となる全日本インカレ(団体戦)と大きく異なります。さて、今年の個人戦を制するのはだれでしょうか? 470級、スナイプ級にわけて紹介します(バルクヘッドマガジン)。

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◎全日本インカレ個人戦展望 470級
 ここ2年連続でチャンピオンを生んだ福岡経済大からは、今年も激戦の九州水域予選を3艇が通過してきた。昨年まで毎年のように優勝戦線を賑わしながら、どうしても「ここ1番」でリコールし、優勝に届かない飯束と、一昨年の王者・冨岡は有力。この2艇は7月にギリシャで行われたジュニア・ワールドに参加した。

 必勝を期し、日本から送った自艇がロジスティック・トラブルで現地に到着せず、直前になって急遽、現地でのチャーター艇で臨む、というハンディキャップを負いながらも飯束艇はゴールドフリートで上位陣と互角に戦い、冨岡艇はシルバーフリートながら、最上位に位置した。

 一方、この福岡経済大勢と個戦やインカレでここ3年間、互角の死闘を続けている関西学院大からの予選通過は、3年前の個戦チャンプ・市野と小栗の2艇のみで、飯束、冨岡と共に女子日本代表としてジュニア・ワールドに参加し、3番艇に抜擢された期待のルーキー松下艇が最終レースで痛恨のBFDに引っ掛かり予選落選の番狂わせ。

 逆にその水域予選に470だけで10艇を参加させてきた関西大から4艇の通過となった。ジュニアワールド遠征中で、クラスリーダー・木山不在のスナイプでも水域個戦にも9艇が参加したように、圧倒的に部員が多く、部内でのレギュラー争いの熾烈さがレベルアップを生み、昨年の全日本インカレあたりから成果を出しつつある。470のほうは、スナイプ・木山のような「エース」は見当たらないが、予選通過の4艇、岩見、出射、大曲、赤崎の4艇は、昨年までとは違う、「強くなった関大470」の力を見せてくれそうだ。

 近北水域からは、立命館大3艇、同志社大2艇、金沢大1艇の参加。ここ何年か安定した力を維持している立命館大は、水域予選を圧勝したエース・野田が個戦・日本一を狙う。

 100艇を越える参加をみた予選最多艇水域の関東予選を、7本中5本でトップと圧勝した河合龍太郎(慶應義塾大)も有力な候補ではあるが、残念ながら慶應からの予選通過はその河合艇のみ。昨年も関東個戦2位通過で、満を持して全日本個戦に臨んだが、九州、関西勢の厚い壁にはね返された。昨年優勝した宮川(日吉染業・福岡経済大卒)以外、上位争いの相手とするメンツはほぼ同じで、この1年の進境を試すことになる。

 その関東予選の2、3位通過は法政の2艇、森本と斎藤。三番艇の牟田口が次点(15位)で落選したが、チームとして昨年来の不調を徐々に回復しつつある。特に最上級生となった斎藤は、高校時代、高2でインターハイを制し、高3時には420級で行われたユースワールドで銀メダルを獲得した。個戦チャンプとなっても何の不思議もない経歴の持ち主である。

 一方、昨年の全日本インカレ総合優勝の早稲田大からは新郷、横田、濱本、市川と4艇が水域予選を通過してきた。何か、早くも団体戦を意識した手堅いレース展開をしていたように見えたのは気のせいか? 4艇とも常に安定したスタートをしていたのが目立った。

 欲を言えば、チーム内でレギュラーを争う激しさが関大ほど感じられないのと、昨年の村山(5年)のような、個戦チャンプを狙えるエース不在が悩みと言えば悩みではあろうが、他大から見れば贅沢な悩みではある。関大と並んでの「4艇参加」に昨年来の勢いを感じる。個戦本番では、クルーと艇の配置を代えて、特にエース格の新郷艇は勝負を挑んでくると読む。

 さて、優勝争いの展望であるが、過去のチャンプの2艇、関西学院大・市野、福岡経済大・冨岡と、同・飯束が「3強」と予想する。これに、野田(立命館)、河合(慶應)の各水域チャンプが加わり、序盤で勢いが付けば潜在能力のある斎藤、森本の法政の2艇、さらにチームとして勢いのある岩見(関大)、新郷(早稲田)までもが絡む展開まであるか? 加えて、昨年のスナイプ個戦チャンプ、川原(福岡大)がどこまでやるかも楽しみだ。

 強風シリーズともなれば重量チームの小栗(関西学院)も優勝争いに加わってこよう。また、逆に微・軽風シリーズともなると、水域予選で昨年のインターハイ・チャンプで同志社期待のルーキー・西村(同志社大)を蹴落として通過してきた伊藤(立命館大)、矢田(金沢大)をはじめ、大曲(関大)、濱本(早稲田大)、村濱(明治大)などの女子スキッパーチームも上位進出の機会を伺うだろう。
文/外道無量院

◎・・・・・・・・飯束艇(福岡経済大)
〇・・・・・・・・市野艇(関西学院大)
▲・・・・・・・・冨岡艇(福岡経済大)
△・・・・・・・・野田艇(立命館大)
△・・・・・・・・河合艇(慶應義塾大)
△・・・・・・・・斎藤艇(法政大)
△・・・・・・・・新郷艇(早稲田大)
△・・・・・・・・川原艇(福岡大)
△・・・・・・・・森本艇(法政大)
△・・・・・・・・岩見艇(関西大)
強風注・・・・小栗艇(関西学院大)
微・軽風注・・・・伊藤(立命館大)、矢田(金沢大)、大曲(関西大)、濱本(早稲田大)、村濱(明治大)

※スナイプ編へ続きます。


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